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身のまわりのもの ・ 236/300

電子レンジはなぜ食べものを温められるの?

How does a microwave oven heat food?

ひとことで言うと

電子レンジは、目に見えない電波(マイクロ波)で、食べものの中の水のつぶを1秒間に何十億回もゆさぶって、その動きで熱を生み出しているからだよ。

やさしい英語でEasy English ・ 英検5〜4級くらい

Most food has water in it. A microwave oven makes special invisible waves. The waves shake the tiny bits of water in the food. They shake back and forth very, very fast. All this shaking makes heat. So the food gets warm!

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ほとんどの食べものには、水が入っています。電子レンジは、目に見えない特別な波を作ります。その波が、食べものの中の水の小さなつぶをゆさぶります。つぶは、とても、とても速く行ったり来たりします。このゆれが熱を生みます。だから食べものが温かくなるのです!

ふつうの英語でStandard English ・ 英検3〜準2級くらい

A microwave oven uses invisible waves called microwaves. They are a kind of radio wave. Inside the oven, the waves create an electric field that changes direction about 2.45 billion times each second. Water molecules have a slightly positive side and a slightly negative side. The changing field pushes them to turn, but they cannot follow it perfectly. Some of the wave's energy becomes random molecular motion, which is heat. Other parts of food, including dissolved salts, fats, and sugars, can absorb energy too. Microwaves usually reach only a few centimeters into food, although the distance depends on the food. Heat then spreads toward cooler parts. This is why thick food can have cold spots. The metal box and the metal screen in the door keep almost all of the microwaves safely inside.

日本語の訳を見る

電子レンジは、「マイクロ波」という目に見えない波を使います。マイクロ波は電波のなかまです。レンジの中では、マイクロ波が、1秒間に約24億5000万回向きが変わる電場を作ります。水の分子には、少しプラスの側と少しマイナスの側があります。向きが変わる電場は、水の分子を回そうとしますが、分子はその変化にぴったりとはついていけません。そのため、波のエネルギーの一部が、分子のばらばらな動き、つまり熱に変わります。水にとけた塩分や、脂肪、糖などもエネルギーを受け取ります。マイクロ波が食べものに入る深さは食べものによって変わりますが、多くの場合は数センチほどです。そのあと、熱が温度の低い所へ伝わります。そのため、厚い食べものには冷たい所が残ることがあります。金属の箱と扉の金属のあみが、マイクロ波のほとんどを安全に中へとじこめています。

この質問の英単語

  • microwavesマイクロ波
  • invisible目に見えない
  • water水
  • shakeゆさぶる・ゆれる
  • heat熱
  • twisting向きを変える・ねじれる
  • metal金属

超絶解説もっと知りたい人へ

水のつぶの超高速ダンス

水のつぶ(分子)は、酸素1つに水素2つがくっついた形をしていて、片方が少しプラス、もう片方が少しマイナスの電気をおびています。電子レンジの中では、マイクロ波が作る電場の向きが、1秒間に約24億5000万回の速さでくり返し変化します。水の分子は電場に合わせて向きを変えようとしますが、速すぎる変化にぴったりとはついていけません。そのため、マイクロ波のエネルギーの一部が、分子のばらばらな動き、つまり熱に変わります。食べものでは、水だけでなく、水にとけた塩分や、脂肪、糖などもエネルギーを受け取ります。外から熱が少しずつ伝わるだけでなく、マイクロ波が入った部分でも熱が生まれるのが、電子レンジの特ちょうです。

ポケットのチョコがとけた!

電子レンジの発明には、こんな話が伝わっています。1945年ごろ、アメリカの技術者パーシー・スペンサーが、レーダーに使う部品のそばで仕事をしていたところ、ポケットのチョコレートバーがとけたことに気づいたというのです。その後、彼はポップコーンの豆などで、電波が食べものを温めることをたしかめました。ただし、この発見の細かな様子は、後に広まった話もまじっている可能性があります。1947年に売り出された初期の業務用電子レンジ「レーダーレンジ」は、高さ約1.8メートル、重さ約340キロもある巨大な機械でした。日本語の「チンする」は、昔の電子レンジが調理の終わりをベルの音で知らせたことから広まったと考えられています。

「中から温まる」はちょっとちがう

「電子レンジは食べものの中から温める」と言われることがありますが、正確ではありません。マイクロ波が入りこめるのは、表面から数センチほどまで。大きな肉のかたまりなどでは、外側が先に温まり、真ん中には熱がじわじわと伝わっていきます。また、レンジの中ではマイクロ波が重なりあって、強い所と弱い所が数センチおきにできます。そこで、ターンテーブルで食べものを回したり、アンテナを回したりして、温めムラをへらしているのです。凍った食べものが温まりにくいのは、氷の中の水のつぶががっちり組まれていて、自由に首をふれないからです。

扉のあみの小さな穴

電子レンジの扉には、小さな穴があいた金属のあみが入っています。マイクロ波の波長は約12センチ。穴はそれよりずっと小さいので、マイクロ波は通りぬけられません。いっぽう、目に見える光の波長は1ミリの1000分の1よりも短いので、穴をらくらく通りぬけ、中のようすが見えるのです。なお、アルミホイルやフォークなどの金属を入れると火花が出たり、たまごがばくはつしたりすることがあるので、使うときはおうちの人といっしょに、きまりを守りましょう。

みんなが驚く豆知識

  1. 1947年に売り出された初期の業務用電子レンジ「レーダーレンジ」は、高さ約1.8メートル、重さ約340キロもありました。大人の背より高く、今の家庭用電子レンジとはくらべものにならないほど大きくて重い機械でした。

  2. 電子レンジのマイクロ波は、家のWi-Fiの電波(2.4ギガヘルツ帯)と、ほとんど同じ回数でふるえています。そのため、電子レンジを使っている間、近くのWi-Fiがつながりにくくなることがあります。

  3. 英語では、電子レンジという機械も、電子レンジで温めることも microwave といいます。たとえば「これを電子レンジで温めて」は Microwave this.、「1分温めて」は Microwave it for one minute. と言えます。1つの単語が、ものの名前にも動作を表す言葉にもなるのです。

おうちでやってみよう

電源が入っていない電子レンジの扉を、明るい所でよく見てみよう。小さな穴の開いた金属のあみが見えるかな?目に見える光は穴を通るので、中を見ることができます。電子レンジを使っているときは、この金属のあみがマイクロ波のほとんどを中にとどめます。光とマイクロ波では波の長さが大きくちがうことが、その理由です。電子レンジを分解したり、こわれた扉のものを使ったりしてはいけません。

英文と解説は、このコーナーのために子ども向けに書き下ろしたものです(AIと人が作成。Codex で英語・和訳・事実をチェックし、人の目でも順次確認しています)。100年以上前の原文をそのまま載せている「おはなし」のページとは分けています。

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