
身のまわりのもの ・ 240/300
ストローでなぜ飲みものが飲めるの?
How does a straw work?

ストローをすうと、ストローの中の空気がへるよ。すると、まわりの空気がコップの飲みものの表面を強くおして、飲みものをストローの中へおし上げてくれるんだ。
やさしい英語でEasy English ・ 英検5〜4級くらい
Air is always pressing on everything around us. It pushes on the top of your drink too. When you suck on a straw, you take air out of it. Now the air inside the straw pushes less. The air outside pushes the drink up the straw and into your mouth!
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空気は、いつもまわりのすべてのものをおしています。飲みものの表面もおしています。ストローをすうと、ストローの中から空気がぬけます。すると、ストローの中の空気がおす力が弱くなります。外の空気が、飲みものをストローの中へおし上げて、口までとどけてくれるのです!
ふつうの英語でStandard English ・ 英検3〜準2級くらい
It feels like you pull the drink up with your mouth, but that is not quite true. The real helper is the air around us. Air has weight, and it presses on everything, including the top of your drink. This push is called air pressure. Normally, the air inside the straw presses on the drink just as hard as the air outside, so nothing happens. When you suck, you make the space inside your mouth bigger and take air out of the straw. Now the air in the straw presses less. The stronger air outside pushes down on the drink in the glass, and the drink is forced up the straw. If you put a straw into a sealed bottle with no air getting in, it gets very hard to drink!
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口で飲みものを引っぱり上げているように感じますが、じつはそうとは言い切れません。本当の助っ人は、まわりの空気です。空気には重さがあり、飲みものの表面もふくめて、あらゆるものをおしています。このおす力を「気圧(きあつ)」といいます。ふだんは、ストローの中の空気も、外の空気と同じ強さで飲みものをおしているので、何も起こりません。すうと、口の中の空間が広がって、ストローの中の空気がぬけます。すると、ストローの中の空気がおす力が弱くなります。外の強い空気がコップの飲みものをおし下げ、飲みものがストローの中をおし上げられるのです。空気が入らないようにふさいだびんにストローをさすと、とても飲みにくくなりますよ!
この質問の英単語
- strawストロー
- suckすう
- air pressure気圧
- pressesおす
- weight重さ
- drink飲みもの
- sealedふさがれた・密閉された
超絶解説もっと知りたい人へ
わたしたちは空気の海の底にいる
私たちは、高さ何百キロにもなる空気の層の底でくらしています。空気1リットルは約1.2グラムと軽くても、上に何百キロも積み重なると大変な重さです。地上では、1平方センチ(小指のつめくらい)ごとに、約1キロの重さの空気がのしかかっています。子どもの手のひらなら、およそ100キロ分!それでもつぶれないのは、体の中からも同じ強さでおし返しているからです。ストローで飲めるのは、この大きな空気の力のおかげなのです。
上からすえる高さは、計算では約10メートル
17世紀のイタリアでは、井戸の水を上からすい上げるポンプでは、約10メートルより高く上げられないことが知られていました。ガリレオの弟子トリチェリは1643年、水銀を入れたガラス管をさかさまに立て、水銀の柱が約76センチで止まることを確かめました。管の中の液体を、外の空気の圧力がささえていたのです。海面に近い所で水を上からすう場合、計算上の限界は約10.3メートルです。実際には完全な真空を作れないため、限界はもう少し低くなります。ただし、水を下からおすポンプや、途中に置いたポンプなら、もっと高い所へ送れます。トリチェリの実験は、気圧をはかる気圧計の始まりにもなりました。
山の上や宇宙では?
高い山に登るほど、上にある空気が少なくなり、気圧は下がります。富士山の頂上の気圧は、海面に近い所のおよそ3分の2です。月には空気がほとんどないため、外では空気の圧力を使うストローは役に立ちません。いっぽう、国際宇宙ステーションの中は、地上に近い気圧になるように空気が管理されているので、ストローを使えます。ただし、ものがうかぶ環境では飲みものが飛び散らないよう、宇宙飛行士はストローのついた袋などを使い、飲まないときは口をとじておきます。
ストローは4500年前から
ストローに似た道具の歴史は古く、古代メソポタミアでは、4500年以上前の絵に、つぼの飲みものを長い管ですう人々がえがかれています。ビールの底にたまったかすを口に入れないためだったと考えられています。古代都市ウルの王族のお墓からは、金やラピスラズリで作られた長い管も見つかりました。飲みものをすう管だったという見方がありますが、何に使ったのかは研究者の間でも意見が分かれています。その後は麦わらも使われ、英語で straw とよばれるようになりました。1937年、アメリカのジョセフ・フリードマンは、娘がまっすぐなストローを使いにくそうにしているのを見て、じゃばらの部分が曲がるストローを考えました。
みんなが驚く豆知識
富士山の頂上の気圧は、地上のおよそ3分の2。地上で買ったポテトチップスの袋を持って登ると、中の空気が外の空気におされなくなって、袋がパンパンにふくらみます。
チョウの口は、くるくるまいたストローのような管です。でも研究によって、ただすうだけでなく、管の細いすき間に水がしみこんでいく力(毛細管現象)も使って、みつを飲んでいることがわかってきました。
英語の straw は、もともと「麦わら」のこと。昔は本物の麦わらでジュースを飲んでいましたが、草のにおいがうつるのをきらったアメリカのマービン・ストーンが、1888年に紙のストローの特許をとりました。

おうちでやってみよう
コップの水にストローを入れて、上のはしを指でしっかりふさいだまま、そっと持ち上げてみよう。水がストローの中に残ったままだね。指をはなすと、ストンと落ちるよ。下から空気がおし上げてささえているしょうこなんだ。
英文と解説は、このコーナーのために子ども向けに書き下ろしたものです(AIと人が作成。Codex で英語・和訳・事実をチェックし、人の目でも順次確認しています)。100年以上前の原文をそのまま載せている「おはなし」のページとは分けています。






