まずはこの3つ
- 留学はIELTS・TOEFL、就職はTOEIC、入試は募集要項しだい
- CEFRは試験をまたぐ共通の物差し。対照表は「下限」で読む
- TOEIC L&Rは2技能だけ。4技能の証明にはならない
6試験の早見表
目的と技能がわかれば、受けるべき試験は自然に絞れる。
| 試験 | 主な用途 | 技能 | 結果の出方 |
|---|---|---|---|
| 英検 | 入試・高校大学の単位認定 | 4技能(級による) | 級ごとの合否+CSEスコア |
| TOEIC L&R | 就職・社内評価 | 聞く・読む | 10〜990点(5点刻み) |
| TOEIC S&W | 就職・ビジネスの発信力 | 話す・書く | 各0〜200点 |
| IELTS Academic | 英語圏の大学・大学院留学 | 4技能 | 0〜9のバンド(0.5刻み) |
| TOEFL iBT | 北米中心の大学留学 | 4技能 | 2026年1月から1〜6(0.5刻み) |
| TEAP | 国内大学の入試 | 4技能 | R・L・W・S の合計(TEAP CBT は2024年度で終了) |
| GTEC | 高校・国内大学の入試 | 4技能(版による) | 合計スコア(CBTタイプは2025年度で終了) |
まず「合否型」か「スコア型」か
英検だけが級の合否で結果が出る(CSEスコアも併記)。ほかはすべてスコア型で、落ちることがない代わりに「何点なら何ができるか」は使う側(大学・企業)が決める。だから 同じ試験でも、出願先が何点を求めているかを先に調べる のが正しい順番。
目的別:どれを受ける?
| 目的 | 第一候補 | ひとこと |
|---|---|---|
| 英語圏の大学に正規留学 | IELTS Academic/TOEFL iBT | 出願先が認める方を確認。General Training は大学出願に使えない所が多い |
| 交換留学(大学の制度) | 大学の指定に従う | TOEFL・IELTS のほか、学内基準がある大学も |
| 就職・インターン | TOEIC L&R | 履歴書に書くならまずここ。S&W で発信力を足す |
| 国内大学の総合型・推薦 | 英検など外部試験 | 認める試験・級・有効期間は大学ごとに違う |
| 一般選抜の英語外部試験利用 | 英検・TEAP・GTEC など | 得点換算か出願資格か、使い方まで要項で確認 |
CEFR対照表① 主要4試験
各レベルの下限〜上限。TOEICは各セクションの下限(ETS公表)。英検は受験級ごとにCEFRの算出範囲がある(C1は1級受験時のみ)。
| CEFR | 英検 CSE | TOEIC L/R | IELTS | TOEFL iBT(旧0〜120) |
|---|---|---|---|---|
| C2 | ― | 設定なし | 8.5〜9.0 | ― |
| C1 | 2600〜3299 | L490・R455 | 7.0〜8.0 | 95〜120 |
| B2 | 2300〜2599 | L400・R385 | 5.5〜6.5 | 72〜94 |
| B1 | 1950〜2299 | L275・R275 | 4.0〜5.0 | 42〜71 |
| A2 | 1700〜1949 | L110・R115 | ― | ― |
| A1 | 1400〜1699 | L60・R60 | ― | ― |
CEFR対照表② TEAP・GTEC
TEAP CBT は2024年度、GTEC CBTタイプは2025年度で実施終了。この2列は取得済みスコアを読むための参考。
| CEFR | TEAP(4技能) | TEAP CBT | GTEC CBT(2023年4月以降) |
|---|---|---|---|
| C1 | 375〜400 | 800 | 1350〜1400 |
| B2 | 309〜374 | 600〜795 | 1180〜1349 |
| B1 | 225〜308 | 420〜595 | 930〜1179 |
| A2 | 135〜224 | 235〜415 | 680〜929 |
| A1 | ― | ― | 260〜679 |
対照表の正しい読み方5
- 1「―」は対応なし空欄は、その試験ではそのレベルの力を認定できないという意味。英検CSE・TEAPにC2はなく、IELTSのA1・A2もない。
- 2出どころを確かめる英検・IELTS・TOEFL・TEAPの数字は文部科学省作成の対照表(平成30年3月)、GTECは2023年4月以降の基準をもとにした大学掲載資料、TOEICはIIBCが公表するETSのマッピング(2006年の研究)による。
- 3TOEICは技能ごとに見るETSはL・R・S・Wのそれぞれに下限を出している。「L&R合計○点ならB2」という使い方は、技能ごとの下限を足した目安にすぎない。
- 4TOEFLは新尺度に注意2026年1月21日から各技能と総合が1〜6(0.5刻み)で表示され、CEFRと対応づけやすくなった。移行期の2年間は0〜120の換算点も併記。上の表は旧尺度。
- 5級=CEFRではない英検はCSEスコアでCEFRが決まり、受験級ごとに算出範囲がある。準1級に合格すればB2(基準2304≧2300)だが、準1級では高得点でもC1は出ない。
よくある勘違い4
- ✕TOEIC 900点あれば海外大学に出願できる○正規留学はIELTS・TOEFLを求める大学が大半TOEICはビジネス英語の試験で、大学出願の基準になりにくい
- ✕IELTSならどちらの種類でもよい○大学出願は Academic を受けるGeneral Training は移住・職業向け
- ✕スコアは一度取れば一生使える○出願先が定める有効期間を確認するIELTS・TOEFLは「2年以内」を条件にする大学が多い
- ✕CEFRが同じなら、どの試験でも同じ力○測る技能と場面が違うTOEICはビジネス、IELTS・TOEFLは学術の英語
試験の形のちがい(公式発表の範囲)
| 試験 | 時間 | 形式のポイント |
|---|---|---|
| TOEIC L&R | 約2時間・200問 | マーク式。Lが約45分100問、Rが75分100問 |
| TOEIC S&W | S約20分+W約60分 | パソコンで受験。Sは11問、Wは8問 |
| IELTS Academic | 2時間45分 | L約30分・R60分・W60分・S11〜14分(面接) |
| TOEFL iBT | 約2時間 | R・Lは受験者に合わせて難しさが変わる方式 |
迷ったら3ステップで決める3
- 1使い道を1つに決める留学・就職・入試のどれに使うかで、候補は1〜2つに絞れる。
- 2出願先の要項を読む認める試験、必要なスコア、有効期間、提出方法(公式スコアの送付など)を書き出す。
- 3形式を体験してから決める公式サイトのサンプル問題を1回解き、時間配分と相性を確かめてから申し込む。
数字は変わる
試験の形式・スコアの尺度・対照表は改訂される(TOEFLは2026年1月に尺度が変わった)。このシートは2026年10月時点で各公式資料を確かめた内容。出願の前には必ず各団体の公式サイトと大学の募集要項で最新の情報を確認する。
確認テスト
- 1英語圏の大学に正規留学したい。まず候補にする試験は?正解は IELTS Academic。TOEFL iBT と並ぶ留学の定番
- 2TOEIC L&R のスコアの範囲は?正解は 10〜990点。L・R 各5〜495点、5点刻み
- 32026年1月からの TOEFL iBT の総合スコアの尺度は?正解は 1〜6。0.5刻み。移行期は0〜120も併記
- 4IELTS でCEFR B2 にあたるバンドは?正解は 5.5〜6.5。文部科学省の対照表による
参考にした資料
資格試験の比較とCEFRを一覧にまとめ、A4 2枚で印刷できる無料PDFにしました。Web版は赤シート・覚えたチェック・カード・4択テストつき。