【和製英語ワースト20】 3位マンション、2位サラリーマン、1位は… 「英語のつもり」が海外で大事故に。 ネイティブが本当に困惑する和製英語を 危険度ランキングで徹底解剖
日本人が気づいてない
「和製英語」ワースト20
3位マンション、2位サラリーマン、1位は…
「英語のつもり」が海外で大事故に。
ネイティブが本当に困惑する和製英語を
危険度ランキングで徹底解剖
ネイティブはプール付き大豪邸を想像しています。
「I’m a high tension person!」──相手は「この人、高圧電流?」と困惑しています。
──日本人が「英語」だと信じて使っている言葉の中に、とんでもない地雷が潜んでいます。
1そもそも和製英語とは?──日本語が生んだ「なんちゃって英語」の正体
和製英語とは、英語の単語やパーツを使って日本で独自に作られた「英語風の言葉」のこと。見た目はカタカナで英語っぽいのに、英語圏に行くとまったく通じない──そんな言葉が日本には少なく見積もっても100語以上存在します。
和製英語は大きく4つのパターンに分類できます。
最も厄介なのはタイプC。単語自体は英語に存在するため「通じるはず」と思い込みやすいが、ネイティブには全く別の意味で伝わってしまう。この記事のランキング上位は、このタイプCが占めています。
2【20位〜11位】「え、これも通じないの?」日常に潜む和製英語
まずは「知らなくてもそこまで大怪我はしないけれど、知っておくべき」和製英語から。日常生活で毎日のように使っている言葉ばかりです。
3【10位〜4位】ビジネスで恥をかく「危険な和製英語」
ここからは「通じない」だけでなく、「別の意味で伝わってしまう」危険度の高い和製英語。ビジネスシーンや海外生活で実際にトラブルを引き起こしかねないものばかりです。
4【3位】マンション──「豪邸に住んでます」宣言になる悲劇
「マンションに住んでます」
ネイティブの脳内イメージ:ハリウッドスターの大豪邸、プール付き、庭に噴水
日本で「マンション」と言えば鉄筋コンクリートの集合住宅。しかし英語の “mansion” は「大邸宅、豪邸」──ディズニーランドの「ホーンテッド・マンション」を思い浮かべてください。あれが英語圏における “mansion” のイメージです。
1960年代、日本の不動産業界が「アパートよりも高級に聞こえるように」と英語の “mansion” を借用したのが始まりとされています。つまり意図的に「格上げ」するために選ばれた言葉が、そのまま定着してしまったのです。
在日外国人の「あるある」体験──
「噴水はどこ?」とならなかっただけマシですが、英語圏の人が “mansion” と聞いた時の期待値は、日本人の想像をはるかに超えています。
正しい英語:
賃貸マンション → apartment(米)/ flat(英)
分譲マンション → condominium (condo)
タワーマンション → high-rise apartment
“I live in an apartment in Tokyo.” これが自然な英語です。
5【2位】サラリーマン──ネイティブには「給料計算係」に聞こえる
「I’m a salaryman.」
ネイティブの反応:「…salary(給料)の man? 経理の人?」
「サラリーマン」は日本人にとって最も身近な和製英語の一つ。大正時代の1920年代から使われ始め、1928年に出版された書籍がきっかけで広まったとされています。語源はラテン語の “salarium”(兵士に塩を買うために支給された給付金)に由来する “salary”(給料)から。
しかし英語圏では “salaryman” という単語は基本的に通じません。通じたとしても、それは「日本の過労死文化で知られるあの日本のサラリーマンのこと?」という、非常に限定的な(そしてあまりポジティブでない)文脈での理解です。
| 言いたいこと | ❌ NG | ✅ 正しい英語 |
|---|---|---|
| 会社に勤めている人 | salaryman | office worker / company employee |
| ビジネスパーソン | businessman | businessperson(性別中立) |
| 9時5時で働く人 | salaryman | nine-to-fiver |
| 事務系の会社員 | OL / office lady | office worker(男女共通) |
ちなみに「OL(オフィスレディ)」も完全な和製英語。”office lady” という英語は存在しません。現代のジェンダー意識からも、男女で呼び方を変えること自体が英語圏ではタブーとされています。男女問わず “office worker” が適切です。
6【1位】発表!最も危険な和製英語とは──
英語:「緊張・不安・張力・高圧電流」
栄えある(?)第1位は「テンション」。なぜ「マンション」や「サラリーマン」を上回ったのか?それは、使用頻度がダントツに高く、意味のズレが180度逆で、しかも多くの日本人がいまだに英語だと信じているからです。
日本人は毎日のように「テンション上がる〜」「テンション低い」「ハイテンション」と言いますが、英語の “tension” は「緊張、圧力、張力」という意味です。国際紛争のニュースで使われる重い単語なのです。
= ワクワク、興奮、楽しい気分
「あの人ハイテンションだね」
= 元気いっぱい、ノリがいい
= 高圧電流 / 極度の緊張状態
“He’s a high tension person”
= 高圧的な人、緊張して
ピリピリしている人
“There is rising tension between the two countries.”
「両国間の緊張が高まっている」──これが英語における “tension” の典型的な使い方
なぜ「テンション」がここまで日本語に浸透したのか?一説では、音楽用語の「テンション・コード」(不協和音を心地よい音に変えるギター技法)から派生したとされています。「テンションを上げる=場の雰囲気を盛り上げる」という転用が起きたわけです。
正しい英語の言い換え一覧:
テンション上がる → “I’m so excited!”
ハイテンション → “She’s really hyper.” / “He’s full of energy.”
テンション低い → “I’m not feeling it.” / “I’m feeling down.”
テンション上げていこう! → “Let’s get pumped!” / “Let’s get fired up!”
7なぜ日本は「和製英語大国」になったのか?──カタカナの魔力
日本語には「ひらがな」「カタカナ」「漢字」の3つの表記システムがあります。そのうちカタカナは外来語を表すための文字として機能しています。この仕組みこそが、世界に類を見ない「和製英語大国」を生んだ最大の要因です。
要因①:カタカナ=英語という錯覚
カタカナで書かれていると、日本人は無意識に「これは外国語(=英語)だ」と認識します。しかし実際には、ドイツ語由来(アルバイト、カルテ)、フランス語由来(アンケート、クレヨン)、ポルトガル語由来(パン、カッパ)など、英語以外の言語から来ているものも大量にあります。
要因②:日本人の「短縮愛」
日本語は言葉を短くするのが得意。パーソナルコンピューター → パソコン、リモートコントローラー → リモコン、エアーコンディショナー → エアコン。元の英語を知っている人が聞けば推測できますが、英語圏の人には暗号のようにしか聞こえません。
要因③:広告・マーケティングの影響力
「マンション」が不動産業界の戦略で生まれたように、多くの和製英語は商品やサービスを魅力的に見せるためのマーケティングから生まれています。「ノートパソコン」「ペットボトル」「ドリンクバー」──すべて日本の企業文化が生んだ造語です。
実は一部の和製英語は「逆輸入」されて英語に取り込まれるケースも。”salaryman” はケンブリッジ辞書やオックスフォード辞書に「日本のビジネスマン」を指す単語として収録されています。ただし “karoshi(過労死)” と関連づけられることが多く、あまりポジティブな文脈ではありません。
8今日からできる!和製英語から脱出する5つの方法
カタカナで書かれているだけで英語だと思い込むのが最大の落とし穴。「カタカナ=英語ではない」を脳に刷り込むことが第一歩です。新しいカタカナ語に出会うたびに、英和辞典で確認する習慣をつけましょう。
和英辞典だけでなく、英英辞典(Cambridge Dictionary、Oxford Dictionaryなど)で英単語の本来の意味を確認しましょう。”mansion” を英英辞典で引けば “a very large expensive house” とあり、「あ、集合住宅じゃないんだ」とすぐわかります。
パソコン→PCかcomputer、リモコン→remote control、エアコン→AC。省略せずにフルで言う癖をつけるだけで、かなりの和製英語を回避できます。英語はそもそも、日本語ほど省略しない言語です。
自分がよく使うカタカナ語をリストアップし、正しい英語を横に書いておくだけでも効果的。この記事のランキングをそのままチェックリストとして活用するのもおすすめです。
和製英語以前の問題として、カタカナ発音そのものがネイティブに通じないケースも多い。正しい英単語を知っていても、日本語的な平坦なアクセントで話すと伝わりません。単語の冒頭にアクセントを置くことを意識しましょう。
まとめ──和製英語は「恥」ではなく「文化」。
でも知っておくべき
和製英語は日本語の柔軟性と創造力の証。
しかし英語でコミュニケーションをとるなら、
「知っている」と「使い分けられる」は別の力です。
和製英語を知ることは、英語を学ぶことであり、
同時に日本語の面白さを再発見する旅でもある。
今日から、カタカナ語を見る目が変わるはずです。

