少林寺レーシングの元ネタ・由来は?「ショウリンジ」と叫ぶ意味・なぜレーシング?少林寺拳法との関係|少林寺レーシングとは?交番・110番の迷惑行為で兵庫25人・大阪43人を検挙・補導、何罪?親が子どもに話すこと
- 「少林寺レーシング」は、交番に入ったり110番に電話したりして「ショウリンジ(じゃー)!」と叫んで逃げる・電話を切るなどの迷惑行為が、SNS上でそう呼ばれているもの
- 元ネタははっきりしていない。中国の少林寺や日本の少林寺拳法との関係は確認されていない
- TikTokなどの動画をまねたとみられる児童・少年が相次ぎ、兵庫で25人、大阪で43人が検挙・補導された。小学生も含まれる
- いたずらへの対応に警察官の時間が取られると、本当に助けが必要な人への対応が遅れるおそれがある。遊びのつもりでも犯罪になりうる
少林寺レーシングの元ネタ・由来は?
東京スポーツの報道では、「ショウリンジ」と叫ぶ理由や言葉の由来は「いまだ謎」とされ、そのうえで次のような説が紹介されています。確かめられた話ではないので、「説」として読んでください。
なお、行為そのものについては、暴走族などによる「ポリオニ」(警察を挑発して追いかけさせ、逃げる行為)の一種とも考えられている、と報じられています。名前の由来というより、やっていることの性質についての見方です。
なぜ「ショウリンジ」なの?意味はある?
「ショウリンジ」という言葉にどんな意味があるのかは、報道でも「いまだ謎」とされています。「SNSを見てまねした」との供述はありますが、なぜこの言葉を叫ぶのかは明らかになっていません。ただ、言葉に意味がなくても、警察に向けてやる以上、笑いごとでは済みません。
少林寺レーシングとは?どんな行為?
報道で伝えられている主な行為は次のとおりです。
| 場所 | 報道された行為 |
|---|---|
| 交番 | 無断で入って「ショウリンジ」と叫ぶ。中を荒らしたり、建物を壊したりした例も |
| 110番 | 「ショウリンジ」と叫んで切るなど、いたずらの通報 |
| SNS | その様子を撮ってTikTokなどに投稿。動画を見た子がまねをする |
兵庫の少年らは「遊び感覚でやった」「うまく動画が撮れなくて2回侵入した」、大阪では「SNSを見て面白そうだと思った」「学校の友人を笑わせるためだった」などと話したと報じられています。撮り直すために同じことを繰り返した例もあり、SNSでの反応を意識したまねが広がっている様子がうかがえます。
いつから?どこで?兵庫・大阪の検挙・補導
小学生〜18歳
7〜16歳
確認された件数
- 9月以降兵庫・大阪などで同じような行為が相次ぐ。「SNSを見てまねした」との供述も
- 9〜10月大阪府内で約250件の迷惑行為を確認(大阪府警)
- 10月20日までに兵庫県警が、小学生(低学年を含む)から18歳までの25人を検挙・補導。神戸市の交番の件では、小学校低学年から中学生の5人
- 10月21日NHK、関西テレビなどが兵庫県内の事案を報道
- 10月22日の報道愛知・三重・大阪でも同じような行為が確認され、逮捕者も出ていると伝えられる
- 10月23日の報道大阪府警が7〜16歳の43人を検挙・補導(うち32人は13歳以下)。建造物損壊容疑で逮捕された少年も含む。府警は「悪質な犯罪として厳正に対処する」

何罪になる?小学生でも逮捕される?
弁護士ドットコムニュースの解説などをもとにすると、行為によって次のような罪が問題になりえます(実際にどうなるかは一件ごとの判断です)。
| 罪名 | どんなとき |
|---|---|
| 軽犯罪法違反 (1条31号) |
いたずらなどで他人の仕事を邪魔したとき。面白半分の行為も含まれる。成り立つかは妨害の中身や程度による |
| 軽犯罪法違反 (1条16号) |
実際にはない犯罪や災害を警察などに申し出たとき。ただし、言葉を叫んだだけで直ちに当たるとは限らない |
| 建造物侵入罪 | 正当な理由なく、交番の管理者の意思に反して立ち入ったと評価されるとき |
| 威力業務妨害罪 | 人の意思を制圧するに足りる「威力」を使って仕事を妨害したとき。大勢で押しかけて騒ぐことなどが例になりうる |
| 公務執行妨害罪 | 職務を執行している警察官に暴行や脅迫を加えたとき |
| 建造物損壊罪・器物損壊罪など | 交番のドアガラスなどを壊したとき。何をどう壊したかで罪名は変わる |
14歳未満の子どもは、逮捕や刑罰の対象にはなりません。ただし警察の調査や補導を受け、行為や年齢、家庭の状況などに応じて児童相談所への送致・通告の対象になることがあります。14歳以上なら逮捕されることもあります。壊した物の弁償は、子どもの年齢や親の監督の状況などによって、本人や親に求められる場合があります。そして撮った動画は、転載や保存をされると、投稿した本人が消しても完全には回収できないことがある「デジタルタトゥー」になりえます。
兵庫県警少年課は、こうしたいたずらで助けが必要な人への対応が遅れ、命に関わることもあるとして、公的機関へのいたずらをやめるよう呼びかけています。
親・先生が子どもに伝えたい3つのこと
- 「110番は命の電話」:いたずら1本の間に、事件や事故で危険が迫っている人の通報への対応が遅れるかもしれない
- 「動画は消しても残ることがある」:ウケるのは一瞬。名前や学校が特定されるなど、影響が長く残るおそれがある
- 「誘われても断っていい」:撮影や見張りでも、手助けしたとして責任を問われる可能性がある。「自分はやっていない」では済まないことも。断り方を一緒に考えておく
動画を見ただけで責める必要はありません。ただ、面白がってシェアしたり、コメントであおったりすることは、さらなるまねを後押ししかねません。

