
睡眠・集中・SNSと心の健康・習慣づくり。実験→結果→解釈の流れは、長文の定番の組み立てです。
脳や心理の話は誰にとっても身近で、しかも研究結果を根拠に論を進めやすいため、長文の素材として重宝されます。「実験でこう分かった」「ただし一般化には注意が必要だ」という科学的な文章の型が学べる点も理由のひとつです。さらに、スマホ依存、ストレス、学習の効率、睡眠不足など現代の課題ともつながるので、自由英作文や小論文のお題にもなりやすい分野です。専門用語は多そうに見えて、実は繰り返し登場する基本語が中心なので、慣れれば得点源にできます。
実験結果を紹介し、その解釈と限界を述べる論説文が中心です。「研究によると〜だが、〜とは限らない」という展開をつかめると、内容一致や要約の設問に強くなります。筆者が結論をどこまで言い切っているかにも注意しましょう。
講義形式や研究者へのインタビューで出やすい話題です。睡眠と記憶、ストレスへの対処などを題材に、実験の手順と結果を順に聞き取る力が試されます。数字や順序をメモしながら聞くと安定します。
「スマホは集中力を奪うか」「失敗から学ぶには」など、身近な行動を題材にした意見論述が考えられます。理由と具体例を添えて書く練習に向いています。賛否を決めてから書き始めましょう。
脳は、約860億個と推定される神経細胞(ニューロン)が電気と化学の信号をやり取りすることで働く器官です。記憶は大きく、短い時間だけ保つ短期記憶と、長く残る長期記憶に分けて説明されます。睡眠中には、日中に得た情報が整理され定着しやすくなると考えられており、睡眠不足が集中力や判断力を下げることも広く知られています。また、脳は経験によって配線を変える性質があり、これを神経可塑性(plasticity)と呼びます。人の判断は、いつも合理的とは限りません。思い込みに引っ張られる確証バイアスや、最初に見た数字に影響される係留(アンカリング)など、認知バイアスと呼ばれる偏りが知られています。ダニエル・カーネマンが広めた「速い思考と遅い思考」という整理も、よく引き合いに出されます。一方で、「脳は10%しか使われていない」といった話は俗説です。また、心理学の一部の実験結果が再現できなかった問題もあり、研究結果は慎重に読む姿勢が求められます。入試では、こうした用語の意味に加え、「なぜそう言えるのか」という根拠の読み取りが問われます。
いいえ。専門用語は文中で説明されることが多く、繰り返し出る基本語を押さえておけば十分に読めます。この解説の24語から始めましょう。
入試の英文でも、筆者は「ただし限界がある」と補うことがよくあります。結論だけでなく、どんな根拠で、どこまで言えるのかを読み取る習慣をつけましょう。
有利になるとは限りません。ただ、睡眠や習慣など具体的な知識があると、理由づけが説得力を持ちます。断定せず、suggest などで控えめに述べましょう。
賛成・反対の両方の言い分を知っておくと、自由英作文で「理由」がすぐ出ます。下の予想お題で書いてみよう。
※原田英語のオリジナル予想問題です。
| 単語 | 意味 | 例文 | |
|---|---|---|---|
| cognition 名 | 認知、知的な働き | Sleep affects memory and other parts of cognition.睡眠は記憶など、認知のさまざまな働きに影響します。 | |
| perception 名 | 知覚、受け止め方 | Our perception of time changes when we are bored.退屈しているとき、時間の感じ方は変わります。 | |
| stimulus 名 | 刺激 | A loud sound is a strong stimulus for the brain.大きな音は、脳にとって強い刺激です。 | |
| consolidate 動 | 定着させる、固める | Sleep helps the brain consolidate new memories.睡眠は、脳が新しい記憶を定着させるのを助けます。 | |
| plasticity 名 | 可塑性(変化する性質) | Brain plasticity allows us to learn new skills at any age.脳の可塑性のおかげで、私たちは何歳でも新しい技能を身につけられます。 | |
| neuron 名 | 神経細胞、ニューロン | Each neuron sends signals to many others.一つひとつのニューロンが、多くの別のニューロンに信号を送ります。 | |
| bias 名 | 偏り、先入観 | Everyone has a bias, even if they do not notice it.気づいていなくても、誰にでも偏りはあります。 | |
| impulse 名 | 衝動 | She fought the impulse to check her phone.彼女はスマホを見たい衝動を必死に抑えました。 | |
| anxiety 名 | 不安 | Speaking in public often causes anxiety.人前で話すことは、しばしば不安を引き起こします。 | |
| resilience 名 | 回復力、立ち直る力 | Resilience helps people recover from failure.回復力があると、人は失敗から立ち直りやすくなります。 | |
| attention 名 | 注意、集中 | It is hard to pay attention when you are tired.疲れていると、集中するのは難しいものです。 | |
| distract 動 | 気を散らす | Notifications can distract students from their homework.通知は、生徒の宿題への集中をそらすことがあります。 | |
| motivation 名 | やる気、動機づけ | Small goals can raise your motivation.小さな目標は、やる気を高めてくれます。 | |
| reward 名 | 報酬、ごほうび | The brain releases chemicals when we expect a reward.ごほうびを期待すると、脳はある種の化学物質を出します。 | |
| instinct 名 | 本能、直感 | Fear is an instinct that helps us avoid danger.恐怖は、危険を避けるのに役立つ本能です。 | |
| addiction 名 | 依存、中毒 | Some people worry about addiction to social media.SNSへの依存を心配する人もいます。 | |
| empathy 名 | 共感 | Reading stories can develop empathy for other people.物語を読むことで、他の人への共感が育つことがあります。 | |
| unconscious 形 | 無意識の | Many of our choices are made by unconscious processes.私たちの選択の多くは、無意識の働きによって決まっています。 | |
| deprive 動 | 奪う(deprive A of B) | Lack of sleep can deprive the brain of the rest it needs.睡眠不足は、脳に必要な休息を奪いかねません。 | |
| habit 名 | 習慣、癖 | A good habit is easier to keep if it is simple.良い習慣は、簡単なものほど続けやすいです。 | |
| trait 名 | 特性、性質 | Curiosity is a personality trait shared by many scientists.好奇心は、多くの科学者に共通する性格上の特性です。 | |
| mindset 名 | ものの考え方 | A positive mindset can change how we deal with problems.前向きな考え方は、問題への向き合い方を変えることがあります。 | |
| retain 動 | 保持する、覚えている | We retain more information when we review it regularly.定期的に復習すると、より多くの情報を覚えていられます。 | |
| procrastinate 動 | 先延ばしにする | Many students procrastinate until the night before the test.多くの生徒が、テストの前の晩まで勉強を先延ばしにします。 |
背景知識は、動画で入れるのがいちばん速い。
TED-Ed5:04
TED14:13
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