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英検準1級 📖 約10分

📖 準1級 大問3 攻略(設問は段落順・極端な語の罠)

大問3は約1,000語を読んで7問を解く、リーディングの山場です。時間切れと最後の2択での失点を防ぐには、読み方の手順を固定するのが近道です。設問は段落順に並ぶという法則を使った解き方を紹介します。

大問3の全体像と、落ちる人の共通点

準1級の大問3は、合計7問の内容一致問題です。パッセージは2題(3-Aと3-B)で、合わせて約1,000語の英文を読みます。3-Aは3つの段落に3問、3-Bは4つの段落に4問という構成が基本で、リーディング全体の中でも配点の大きなパートです。

ここで点を落とす人には、たいてい次のどちらか(あるいは両方)が当てはまります。

  • 時間が足りなくなり、最後の1〜2問を勘で答えている
  • 選択肢を2つまで絞れるのに、最後の2択で外してしまう

前者は「読み方の手順」、後者は「選択肢の消し方」の問題です。単語力や読解力が急に伸びなくても、この2点は手順を変えるだけで改善できます。

この記事の使い方

まず「設問は段落順に並ぶ」という法則を頭に入れ、次に7ステップの手順を1つずつ過去問で試してください。全部を一度に変えず、1週間ごとに1ステップずつ増やすのが定着のコツです。

最大の法則:設問は段落の順番に並ぶ

大問3で最も知っておくべきルールは、設問が本文の段落順に配置されているということです。第1問は第1段落、第2問は第2段落…というように、ほぼ1対1で対応します。3-Aなら3段落3問、3-Bなら4段落4問です。

この法則から、次の2つの使い方が生まれます。

  1. 全文を読み終えてから設問に戻るのではなく、1段落読むごとにその段落の設問を解く。読んだ内容を忘れる前に処理できる
  2. 根拠を探すとき、本文全体を探し回らず、対応する段落だけを見る。探す範囲が4分の1〜3分の1になり、時間が大幅に節約できる

ただし例外もあります。設問が2つの段落にまたがる場合や、最終問題が文章全体のテーマを問う場合です。そのときは、「この設問は前の設問と同じ段落を見ていないか」を確認してから飛ばし読みに切り替えます。

コツ:設問に段落番号をメモする

先読みのとき、各設問の横に「①」「②」と段落番号を書き込んでおくと、読む順序に迷いません。S-CBTではメモ用紙に「Q1→P1」のように書くだけで十分です。

解答手順:7ステップ

次の手順をそのまま毎回繰り返してください。手順を固定すると、悩む時間が減り、読むスピードが安定します。

  1. タイトルで形式を判定(約5秒)。3-Aか3-Bか、物語文か論説文かを確認する
  2. 設問文だけを先読み(30〜40秒)。選択肢は読まない。設問の疑問詞と名詞句から「何が問われるか」を把握する
  3. 1段落ずつ読み、その段落の設問を即解く。次の段落へ進む前に答えを決める
  4. 根拠は「2文」で確保する。1文だけを根拠にすると、否定や逆接の見落としが起こりやすい
  5. 自分の言葉で仮の答えを作る。「要するに◯◯ということ」と日本語で一言にしておく
  6. 選択肢は述部から読む。主語は本文の語をそのまま使って似せてあることが多く、差が出るのは動詞以降
  7. 最終判断は「言い過ぎ」で消す。断定や極端な表現がないかを確認する

特に効くのが手順6です。4つの選択肢の述部だけをざっと拾い、明らかに本文と方向が違うものを3つ消してから、残った1つを精読します。頭から全部を精読するより、速く、しかも誤答が減ります。

トピックセンテンスを先に押さえる

多くの段落は、最初の1〜2文にその段落の主張(トピックセンテンス)があり、残りの文は具体例・理由・補足です。設問が段落全体の要旨を問うタイプのときは、トピックセンテンスだけで正解が絞れることも少なくありません。

Traditional farming methods have long been praised for their low environmental impact. Yet recent studies suggest that, in some regions, they require far more land to produce the same amount of food.

この段落は、Yet を境に「昔から称賛されてきた」→「実は問題がある」と論調が反転しています。設問で「筆者が指摘する問題点は?」と問われたら、Yet 以降が根拠です。逆接の Yet / However / But が出たら、その後ろに設問の答えがあると考えて読み進めます。

コツ:読み方の強弱

トピックセンテンスと逆接以降は精読、具体例(for example で始まる文)は流し読みにします。全文を同じ濃さで読むと時間が足りなくなります。

抽象的な言い換えに慣れる

正解の選択肢は、本文の表現をそのまま使わず、抽象的に言い換えてあります。逆に、本文の語がそのまま並んでいる選択肢は、ひっかけであることが多いです。



言い換えに強くなるには、正解の選択肢を見たあとに「本文のどの表現と対応しているか」を線で結ぶ復習が効果的です。不正解の選択肢も「本文のどこをどう歪めているか」を1行で書き添えましょう。この作業が、次の節の「誤答パターン」の目を育てます。

極端な語と誤答パターンの見抜き方

最後の2択で迷うときは、次の誤答パターンのどれに当てはまるかを考えます。

  • 断定への格上げ:本文の may / often / some が、選択肢で always / all / must に変わっている
  • 立場のすり替え:筆者の意見ではなく、本文で紹介された「別の人物の意見」を筆者の主張として述べている
  • 因果の作り替え:本文では単なる並列・相関の関係を、「〜が原因で〜」と因果に変えている
  • 範囲の拡大・縮小:本文は「一部の地域」の話なのに、選択肢は「世界中」に広げている
  • 時間のずれ:過去の出来事を現在の状況として述べている
  • 本文の語だけ借用:本文と同じ単語が並んでいるが、意味は無関係
  • もっともらしい常識:一般論としては正しいが、本文に書かれていない

この7パターンを頭に置いて選択肢を見れば、「なんとなく違う」が「ここがこう違う」と言語化できます。言語化できた選択肢は、迷わず消せます。

注意:極端な語=即不正解ではない

always や never が入っていても、本文に in every case のように書いてあれば正解になり得ます。極端な語を見つけたら「本文もそこまで言っているか」を必ず照合してください。

時間配分とS-CBTでの注意

順番どおりに解く場合の標準プランは次のとおりです。



この時間を守るには、1分間に130〜150語程度で読める読解速度が必要です。まだそこに届かない場合は、具体例の部分を飛ばし読みして時間を作ります。

S-CBTでは、長文が画面に表示され、スクロールしながら読むことになります。設問と本文を行き来するときに位置を見失いやすいので、メモ用紙に「Q3→P3の2〜3文目」のように根拠の場所を書いておくと、見直しが速くなります。画面の残り時間表示を見て、3-Aが終わった時点で経過時間が約12分を大きく超えていないかを確認しましょう。1問に5分以上かけてしまったら、その問題は仮答えを入れて先へ進みます。

よくある失敗
  • 設問と選択肢を全部先読みして、そのうえで本文を読み、選択肢を忘れる
  • 1問にこだわり、最後の段落を読む時間がなくなる
  • 本文の単語が入っている選択肢に引きずられる

6週間の学習ロードマップとチェックリスト



本番前の最終チェックは次の項目です。

  • 設問だけ先読みし、選択肢は読まなかったか
  • 1段落ごとにその段落の設問を解いたか
  • 根拠を2文で確保したか
  • 選択肢は述部から読み、3つ消してから精読したか
  • 「言い過ぎ」の語(断定・全部・必ず)を確認したか

大問3は、「選択肢を頭から読むのをやめ、述部だけを拾って3つ消してから精読する」という1つの習慣だけでも、正答率が変わります。まずは次の演習でそれだけを実行してみてください。