have got は、英語で『持っている』を表す言い方の1つです。カバンを持っている、時間を持っている、というときと同じ形が、挑戦や課題を『持っている』という場面にも使われるようになりました。
課題を手の中に収めている、つまり『もう対処できる状態にある』。You've got this. は、直訳の『あなたはこれを持っている』から一歩進んで、相手の力を信頼して背中を押す一言へと意味を広げた表現です。
面接室に入る直前、発表の順番が回ってくる直前。頭が真っ白になりそうなとき、友達から You've got this. と言われた経験がある人もいるはずです。直訳では意味がつかめない一言ですが、have got のもともとの意味を知っていると、『あなたはこの状況をもう自分のものにしている』という励ましだと分かります。
なぜこの意味になるのか
have got は、もともと『〜を持っている』という意味の言い方です。そこから『状況や課題を、自分の手の中に収めている=対処できる』という意味へ広がったのが you've got this だと考えられています。特定の作者や時代がはっきりしているわけではなく、口語表現として少しずつ定着してきた形です。
使うときの注意・使い分け
似た形の You got it.(了解した)と混同しやすいので注意。this と it の違いで意味が変わる。
例文で確かめる
You've got this. I've seen how hard you've practiced.
あなたなら大丈夫。どれだけ練習してきたか、私は見てきたから。
Take a deep breath. You've got this.
深呼吸して。あなたなら大丈夫だよ。
発音・リズム
You've は【ユーヴ】と1音でつなげて読む。you have を短く言った形だと分かっていると、got this とのつながりが速く聞き取れる。
入試での出方と、外し方
- こう問われる
- ①会話文の応答選択で、緊張している相手への返事として選ばせる形。②似た形の You got it.(了解した)と混同させる形。
- ここで外す
- You've got this. と You got it. を混同し、励ましの場面で『了解した』の意味だと勘違いしてしまう誤り。
- 決め手
- 文末が this なら『あなたなら大丈夫(能力への信頼)』、it なら『了解しました(依頼への返事)』。this か it かを見る。
- 誤答
- You got it. /『了解した』の意味になり、励ましの返事にならない
- 正答
- You've got this. /『あなたなら大丈夫』という励ましの意味になる
読み方が変わる
Before
You've got this. を『あなたはこれを持っている』とだけ直訳し、意味がつかめずにいた
After
have got が『対処できる状態にある』という意味に広がると分かり、この形の励ましを初めて聞いても意味が取れる
こぼれ話
スポーツの応援や、試合前の選手どうしの声かけでもよく使われる表現です。
似た表現・反対の表現
- 似た意味
- You can do this.Believe in yourself.
You've got this. を教室で使う(5分)
ねらい: You've got this. と You got it. を、文末の1語で聞き分けられるようにする
- 「You've got this. と You got it. 、意味はどう違うと思う?」とペアで予想させる
- have got のもともとの意味(持っている)を確認し、this なら『課題』、it なら『依頼された内容』を指すと説明する
- 「明日テストで緊張している友達に、どちらを言う?」と問いかけ、正しいほうを選ばせる
- ペアで、緊張している場面のミニ会話を作らせ、You've got this. を使わせる
出口チケット: You've got this. を使って、テスト前の友達にかける一言を書いてみよう。
AIに貼ると、この表現があなたの生活の中の文になって返ってきます。
励ましの会話表現を増やしたいときに使えます。①場面:「発表の直前に友達を励ます」②You've got this. 以外に、同じ場面で使える口語表現を3つ、英語と日本語訳つきで挙げてください。③それぞれの表現がどれくらい親しい間柄で使えるかも添えてください。