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日刊原田英語 Harada Eigo Daily
入試に出るイディオム 標準 ことわざ自由英作文の結び空所補充

Rome wasn't built in a day.

ローム・ワズント・ビルト・イン・ア・デイ

「大きなことは、一朝一夕には成し遂げられない」

記憶フック:a day のうしろは絶対に変えない。変えたら、もうこのことわざではない
起源 1つの都市を、1日で作った人はいない

古代ローマは、いまも観光地として残る大きな都市です。石造りの水道橋、円形闘技場、網の目のような道路網。これだけの都市を、誰かが1日で作り上げたわけではありません。何世代もの人が、少しずつ石を積み、道を延ばして、ようやく今の姿になりました。

中世のヨーロッパでは、この事実がそのまま『大きなことは、時間をかけてしか成し遂げられない』という教えのことわざになりました。誰か1人の発明ではなく、長い年月をかけて人々の実感が積み重なってできたことわざだと言われています。

いま 模試の偏差値が、1回で上がらなかった日

単語帳を1周しただけでは、テストの点数はすぐには変わりません。1か月続けても、偏差値が思ったほど動かないこともあります。そこで『自分には向いていない』とやめてしまうか、『積み重ねている途中だ』と続けるか。Rome wasn't built in a day. は、まさにその続けるほうを選ぶときに、自分にかける言葉です。

なぜこの意味になるのか

英語で広まったのは16世紀、John Heywood という人がまとめたことわざ集がきっかけだとされています。もとをたどると、さらに古い12世紀のフランス語のことわざに近い表現があったと言われていますが、はっきりと1人の作者が確認されているわけではありません。

使うときの注意・使い分け

急いでいる相手に『焦らなくていい』と伝えるときにも、自分自身に言い聞かせるときにも使える。

例文で確かめる

Don't get discouraged. Rome wasn't built in a day.

気を落とさないで。ローマは一日にして成らずだよ。

Learning a new language takes years, but remember, Rome wasn't built in a day.

新しい言語を学ぶには何年もかかるけれど、ローマは一日にして成らず、だよ。

発音・リズム

built は【ビルト】。最後は t なので、日本語の『ビルド』のように濁らせない。build(ビルド)の過去分詞だが、d が t に変わる形なので、音まで変わる。

入試での出方と、外し方

こう問われる
①長文の要旨把握で、このことわざの意味に近い日本語を選ばせる形。②空所補充で、Rome wasn't built in a ______. の空所に入る語を問う形。③自由英作文の結びに、このことわざを使わせる形。
ここで外す
空所に day の代わりに year や years、a week のような別の期間の語を入れてしまう誤り。ことわざは決まり文句なので、a day 以外に変えると、そもそも別の表現になってしまう。
決め手
見るのは in の直後の1語だけ。a day なら、このことわざ。a year・a week・one day のように1語でも違えば、このことわざではない。期間の長さを比べる問題ではなく、決まった形をそのまま覚えているかを問う問題だから、意味で選ばずに形で選ぶ。

Don't give up. Rome wasn't built in a ______.

あきらめないで。ローマは一日にして______。

誤答
year(1年)
正答
day(1日)/このことわざは a day で固定されており、他の期間の語には置き換えられないため

読み方が変わる

Before

Rome wasn't built in a day. を、意味の分からない飾りのことわざとして読み飛ばしていた

After

in a day という具体的な期間が固定されていると分かり、空所補充で別の語に惑わされなくなる

こぼれ話

実際のローマ(イタリアの都市)は、建国の伝説から数えても1000年以上かけて今の姿になったとされています。ことわざの『一日』は、もちろん誇張です。

似た表現・反対の表現

似た意味
Slow and steady wins the race.Good things come to those who wait.
Rome wasn't built in a day. を教室で使う(5分)

ねらい: ことわざの『一日』という具体的な期間から、決まり文句は語を入れ替えられないと実感させる

  1. 「ローマは何年くらいかけて、いまの姿になったと思う?」と生徒に問いかける
  2. 1000年以上という数字を伝え、『それを一日と言い切るのがことわざの面白さ』だと説明する
  3. 「a day を a year に変えたら、このことわざとして通じる?」と問い、決まり文句は語を入れ替えられないことを確認する
  4. 自由英作文の結論部分に、このことわざを1文添える練習をペアで行わせる

出口チケット: Rome wasn't built in a day. を使って、勉強や部活について1文書いてみよう。

MAKE IT YOURS

AIに貼ると、この表現があなたの生活の中の文になって返ってきます。

自由英作文の結論に、このことわざを自然につなげたいときに使えます。①テーマ:「新しい言語を学ぶことの大切さ」②これまでの本文:"""(ここに自分の英作文を貼る)""" ③結論の直前に、Rome wasn't built in a day. を使った1文を、英語と日本語訳の両方で提案してください。

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