本文へスキップ
入試に出るイディオム 発展 The devil is in the details.ことわざ内容一致

The devil is in the details.

ザ・デヴル・イズ・イン・ザ・ディーテイルズ

「細かいところにこそ、落とし穴や思わぬ問題が隠れている」

記憶フック:大筋は天国、細部に悪魔。The devil is in the details. = 落とし穴は細かいところにある。
起源 神さまが、悪魔に入れかわった

英語版 Wikipedia によると、このことわざのもとには、God is in the details.(神は細部に宿る)という古い言い方があります。

フランス語の形は、19世紀の作家フローベールの言葉とされています。ドイツ語の形は、美術史家のアビ・ヴァールブルクのものとされ、1925〜26年の彼のゼミの副題だったと伝えられています。

もとの意味は、「細かいところまで丁寧に仕上げることが大事だ」です。

その神さまが、悪魔に入れかわった形が出てきます。英語版 Wikipedia によると、The devil is in the details. は1963年の本に見え、1969年には「すでにあることわざ」として扱われていました。

いま 「月0円から」のスマホのプラン

新しいスマホのプランを探していたら、広告に大きく「月0円から」とありました。

申し込む前に、いちばん下の小さな文字を読んでみます。「最初の3か月のみ」「データは少しだけ」「途中でやめると手数料」。

大筋はよくても、細かい条件で話が変わる。

英語なら The devil is in the details. です。

なぜこの意味になるのか

devil は「悪魔」、details は「細かい点」です。悪魔は、人をつまずかせるものの代わりとして使われています。だから「細かい点に悪魔がいる」は、「細かい点に、つまずく原因が隠れている」という意味になります。details が複数形なのは、細かい点がいくつもあるからです。

使うときの注意・使い分け

英語版 Wikipedia は、このことわざを「細かいところに隠れている落とし穴や、なぞめいた点をほのめかす言い方」と説明しています。計画や契約が大筋で決まったあと、「でも細かい点が問題だ」と注意するときに使います。

例文で確かめる

The trip sounds cheap, but the devil is in the details.

その旅行は安く聞こえるが、細かい条件に落とし穴がある。

We agreed on the plan, but the devil is in the details.

計画には合意したが、細かい点が問題だ。

発音・リズム

devil は「デビル」ではなく、「デヴル」と2拍で言います。v は下くちびるを軽くかんで出します。details の最後の s は「ズ」と濁ります。

入試での出方と、外し方

こう問われる
①下線部 The devil is in the details. の言い換えで、Small points can cause big problems.(小さな点が大きな問題を生むことがある)を選ばせ、Details are not important.(細かいことは大事ではない)や The plan is evil.(その計画は邪悪だ)を並べる形。②The devil is in the ( ). の空所に details を入れさせ、dark や past を並べる形。③内容一致で、「計画は大筋で合意したが、細かい点で問題が出た」という段落の要点として選ばせる形。
ここで外す
devil を文字どおり「悪魔」と読んで、The plan is evil. のように「悪い計画」の話だと取る誤りが出ます。もう1つは、もとの God is in the details.(細部が大事だ)と混ぜて、「細部まで丁寧に作るべきだ」という意味だけを選ぶ誤りです。
決め手
このことわざの前後に、「大筋はよい」と「細かい点で問題が出る」の両方があるかを見ます。両方そろっていれば The devil is in the details. の場面です。問題の話が無く、丁寧に作ることをほめているだけなら God is in the details. の意味です。

Everyone likes the new plan, but the devil is in the details.

誤答
みんな新しい計画を気に入っているが、その計画には悪魔が住んでいる。
正答
みんな新しい計画を気に入っているが、細かい点にこそ問題が隠れている。

読み方が変わる

Before

devil を「悪魔」と直訳して、The devil is in the details. を「細部に悪魔がいる」と訳し、何を言いたい文なのか分からないまま読み飛ばしていた

After

大筋はよいのに、細かいところで問題が出るという場面の言葉だと分かる。内容一致では「細かい点で問題が出た」という選択肢を選べ、God is in the details. の「細部が大事」とも区別できる

こぼれ話

英語版 Wikipedia によると、God is in the details. は、ドイツ生まれの建築家ミース・ファン・デル・ローエの言葉としてよく紹介されます。ただ、彼が言い出したのではない、というのが一般的な見方です。

The devil is in the details. を教室で使う(6分)

ねらい: The devil is in the details. を「細かいところに問題が隠れている」と読み、God is in the details. との違いを言えるようにする

  1. 黒板に「月0円から!」と大きく書き、その下に小さく「最初の3か月のみ」と書いて、「この広告を見て、すぐ申し込みますか」と聞きます
  2. 「英語では、こういうときに The devil is in the details. と言います。細かいところに、思わぬ問題が隠れているという意味です」と伝えます
  3. 「もとは God is in the details.、『細部が大事』という言い方でした。神さまが悪魔に入れかわった形です」と付け足します
  4. 「身の回りで『大筋はよいのに、細かい条件で困ったこと』を1つ思い出して、隣の人に話してください。最後に The devil is in the details. と言って締めます」と指示します

出口チケット: The devil is in the details. と God is in the details. の意味の違いを、日本語で1文ずつ書かせる

MAKE IT YOURS

AIに貼ると、この表現があなたの生活の中の文になって返ってきます。

The devil is in the details. を使った短い会話を3つ作ってください。条件は次のとおりです。①高校生の場面(スマホの契約、旅行の計画、文化祭の予算など)にする。②どの会話も、最初に「大筋はよい」という話があり、そのあと「細かい点で問題が出る」流れにする。③それぞれに日本語訳を付ける。④最後に、God is in the details. との意味の違いを日本語で2行で説明する。

2026年10月30日の他のイディオム