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日刊原田英語 Harada Eigo Daily
入試に出るイディオム 基礎 That's the spirit!spiritの語源(息→気迫)

That's the spirit!

ザッツ・ザ・スピリット

「その意気だ、その調子だ(相手の前向きな姿勢をほめる一言)」

記憶フック:spiritはもともと『息』。その意気(息)が前向きなら、That's the spirit!
起源 『息』から『気迫』に変わった、spiritの中身

spirit はもともとラテン語の spiritus、『息』を意味する語にさかのぼります。息は、生きている証そのものです。そこから spirit は、体を動かす『生命力』、さらに人の『気迫』や『前向きな心構え』を指す語へと意味を広げていきました。

That's the spirit! という決まり文句そのものが、いつ、誰によって最初に使われたのかは、はっきり分かっていません。それでも『その前向きな心構えこそ、いまここにある気迫(spirit)そのものだ』とほめる一言として、英語圏の日常会話に長く根づいています。

いま 部活の試合前、緊張している後輩を励ます

部活の試合前、緊張している後輩が、あなたに『絶対にベストを尽くします』と言ってきたとします。

そんなとき、Good luck.(頑張って)よりも一歩踏み込んで That's the spirit! と返せば、その前向きな心構え自体をほめていることが伝わります。

なぜこの意味になるのか

spirit は、ラテン語 spirare(息をする)を語源に持つ語族の一員です。inspire(鼓舞する、直訳すると『息を吹き込む』)、expire(期限が切れる、もとは『息を吐き出す』)も同じ語族です。That's the spirit! は、相手の中にある『息=生命力』が前向きに動いていることをほめる一言だと考えると覚えやすくなります。

使うときの注意・使い分け

結果ではなく、姿勢や心構えをほめる言葉です。テストで良い点を取った人には Good job! 、点は悪くても前向きに次を目指す人には That's the spirit! と使い分けます。

例文で確かめる

"I might not win, but I'm going to give it everything I've got." "That's the spirit!"

「勝てないかもしれないけど、全力を尽くすつもりだよ。」「その意気だ!」

Even after losing the first game, the team kept smiling and cheering each other on — that's the spirit that got them to the finals.

最初の試合に負けたあとも、チームは笑顔で声を掛け合い続けました。その気迫があったからこそ、決勝まで勝ち進めたのです。

発音・リズム

spirit のアクセントは最初のspiに置きます。スピリットと平板に言うのではなく、スピを強く、リットを軽く添えるように発音してください。

入試での出方と、外し方

こう問われる
①会話文の応答選択で、決意や前向きな発言のあとに続く一言として選ばせる形。②spiritを『幽霊』『精神』とだけ直訳させ、文脈と合わない選択肢を選ばせる形。③Cheer up.やGood job.との使い分けを問う形。
ここで外す
spirit を『幽霊』や『霊』の意味だけで覚えていて、That's the spirit! を『それが幽霊だ』のように誤読する誤りが定番です。直前に、相手が決意や前向きな姿勢を示す発言があるかどうかが見分ける手がかりです。
決め手
直前の発言が、決意・意欲・前向きな姿勢を示す内容(I'll keep trying. など)であれば、That's the spirit! はその姿勢をほめる返事です。Good job! のように、すでに終わったことの結果をほめる言葉とは区別します。
I failed the test, but I'm going to study twice as hard next time. A:テストに落ちたけど、次はその倍勉強するつもりだよ。B:(
______! )!
誤答
That's the ghost/spiritを『幽霊』の意味で使っており、決まり文句になっていません
正答
That's the spirit/相手の前向きな心構えをほめる決まり文句にあたります

読み方が変わる

Before

相手の前向きな姿勢をほめたいとき、Good luck. としか言えず、姿勢そのものをほめる言い方を知らなかった

After

That's the spirit! の一言で、相手の心構えそのものをほめられるようになる。spiritを『幽霊』の意味だけで覚えていた状態から抜け出し、会話文の応答選択でも文脈で判断できる

こぼれ話

inspire(鼓舞する)やexpire(期限切れになる)も、spiritと同じくspirare(息をする)という同じラテン語から生まれた語族です。『息』という1つのイメージから、驚くほど多くの英単語が枝分かれしています。

似た表現・反対の表現

似た意味
Way to go!Keep it up!
反対の意味
Don't bother.What's the point?
That's the spirit! を教室で使う(5分)

ねらい: spiritの『息→生命力→気迫』という意味の広がりを理解させ、That's the spirit!を使える形にする

  1. 「spiritという単語を聞いて、思い浮かぶ日本語は何ですか」と聞き、『精神』『幽霊』などを引き出します
  2. 「spiritはもともとラテン語で『息』という意味でした」と伝え、息→生命力→気迫という流れを板書します
  3. 「誰かが『次はもっと頑張る』と言ったら、何と返しますか」と聞き、That's the spirit!を引き出します
  4. ペアで、片方が決意を述べ、もう片方がThat's the spirit!と返す短いやり取りを練習させます
  5. 最後に、Good job!(結果をほめる)との違いを一言添えます

出口チケット: I'm going to try out for the team again next year. に対する自然な返事を1文書かせる

MAKE IT YOURS

AIに貼ると、この表現があなたの生活の中の文になって返ってきます。

That's the spirit! を使った短い会話を3つ作ってください。それぞれ、①部活の試合前、②テストの結果が悪かったあと、③新しい挑戦を始めるとき、という異なる場面で書き、日本語訳も添えてください。

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