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日刊原田英語 Harada Eigo Daily
入試に出るイディオム 標準 on the fencesit on the fenceとの使い分け

on the fence

オン・ザ・フェンス

「(どちらか決められず)迷っている、中立の立場にいる」

記憶フック:フェンスの上に座ったまま、どちらの庭にも降りない。それがon the fenceの迷い。
起源 フェンスの上に座ったまま、どちらにも降りない

on the fence は、2つの庭を隔てるフェンス(柵)の上にまたがって座っている人を思い浮かべる表現です。左右どちらの庭にも降りず、フェンスの上にとどまっている限り、どちらの側にもつかずにすみます。

この言い回しは1828年のアメリカ英語にさかのぼり、とくに選挙や政策をめぐる議論で、どちらの候補や立場を支持するかまだ決めていない人を指す言葉として使われてきました。

どこから来た言い方なのかは、はっきり分かっていません。語源辞典 Etymonline は、けんかを見物する人たちの姿から来たという説と、柵の上にまたがった人の姿がそのまま言葉になったという説の2つを挙げ、どちらとも決めていません。

いまも politician on the fence(態度を決めかねている政治家)のように、政治のニュースでよく見かけます。

いま 文化祭の出し物を、まだ決められずにいる

文化祭の出し物を、劇にするか屋台にするか、クラスで意見が割れたとします。どちらにも一理あって、あなたは自分の意見を決められません。

そんな状態を、I'm on the fence about it.(まだどちらか決めかねている)と言えば、フェンスの上で揺れている感覚がそのまま伝わります。

なぜこの意味になるのか

fence(柵)は、2つの土地を分ける境界線を作るものです。その境界線の上に乗っているという絵が、そのまま『どちらの側にもついていない』という中立の意味になっています。sit on the fence という動詞つきの形もよく使われます。

使うときの注意・使い分け

どちらか一方に決めていない、という中立の立場を表す言葉です。否定的な意味合いはなく、まだ十分な情報がなくて判断を保留している、という場面でよく使われます。

例文で確かめる

The city council is still on the fence about whether to build the new park.

市議会は、新しい公園を建設するかどうか、まだ決めかねています。

I was on the fence about which university to apply to until I visited both campuses.

私はどちらの大学に出願するか決めかねていましたが、両方のキャンパスを訪れてから心が決まりました。

発音・リズム

fence のフェにアクセントを置き、語尾の-nceはンスとやわらかく添えます。onを強く発音しすぎず、オン・ザ・フェンスとひとまとまりで読むと自然に聞こえます。

入試での出方と、外し方

こう問われる
①会話文や自由英作文で、意見や態度を尋ねられたときの返答として使う形。②on the fenceを文字どおり『フェンスの上に乗っている』という物理的な状態だと誤読させる形。③be for it / be against it との使い分けを問う形。
ここで外す
on the fence を、文字どおり『柵の上に物理的に乗っている』という意味だと取り違える誤りが定番です。文脈に、ある議論や選択について賛成か反対かを尋ねる場面があれば、これは比喩表現です。
決め手
直前・直後に、賛成か反対か、AかBかを尋ねる内容があるかどうかを見ます。あれば、on the fence は『まだ決めかねている』という中立の立場を表します。

Most of my classmates support the new school rule, but I'm still on the fence about it.

誤答
私はまだ、柵の上に物理的に座っている、という意味です
正答
私はまだ、その校則に賛成か反対か決めかねている、という意味です

読み方が変わる

Before

意見を聞かれてまだ決められないとき、I don't know. としか言えず、『検討中だが中立』という立場をうまく伝えられなかった

After

on the fenceの一言で、『まだ決めかねている』という中立の立場を表せるようになる。政治のニュース記事でこの語に出会っても、物理的な柵の話ではなく態度の話だとすぐ見抜ける

こぼれ話

1828年の記録が残るアメリカ英語の表現で、どの候補や政策を支持するか決めていない人を指して、政治の場面でよく使われてきました。いまもpolitician on the fence(態度を決めかねている政治家)のように、政治のニュースで頻繁に見かける言い回しです。

似た表現・反対の表現

似た意味
undecidedup in the air
反対の意味
make up one's mindtake a stand
on the fence を教室で使う(6分)

ねらい: 2つの庭を隔てるフェンスの上に座っている絵を通じて、『どちらにも決めていない』という比喩を理解させる

  1. 黒板に、フェンスを挟んだ2つの庭と、フェンスの上に座っている人の絵を簡単に描きます
  2. 「この人は、どちらの庭にいますか」と聞き、『どちらでもない、フェンスの上』という答えを引き出します
  3. on the fence を板書し、「意見や選択について、まだどちらにも決めていない状態を表します」と説明します
  4. 「あなたが今、on the fenceだと感じていることはありますか」と聞き、2〜3人に発表させます
  5. 発表の内容を、I'm on the fence about ~ の形にまとめて黒板に書きます

出口チケット: 自分がまだ決めかねていることを1つ選び、I'm on the fence about ~ の形で英語にして書かせる

MAKE IT YOURS

AIに貼ると、この表現があなたの生活の中の文になって返ってきます。

on the fence を使った例文を3つ作ってください。それぞれ、①進路や部活の選択、②クラスでの意見、③ニュースで見た社会的な話題、という異なる場面で書き、日本語訳も添えてください。

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