Seeing is believing.
シーイング・イズ・ビリービング
「自分の目で見れば信じられる(百聞は一見に如かず)」
このことわざが最初にいつ使われたかは、確かめられませんでした。
Wiktionary には、1712年の用例が載っています。ジョン・アーバスノットが、ハンフリー・ポールズワースという別の名前で書いた文章です。
There is nothing like Matter of Fact; Seeing is Believing.
「事実ほど確かなものはない。見ることは信じることだ」という一文です。
目に見える事実は、否定できない。Wiktionary は、このことわざの意味をそう説明しています。Wiktionary は、日本語の「百聞は一見に如かず」をこの意味の訳として載せています。
昼休みに、友達が言いました。「3組の展示、本物みたいな恐竜がいるらしいよ」。あなたは「本当かな」と思っています。
放課後に見に行ったら、天井まで届く恐竜が立っていました。
話を聞いただけでは信じられなかったのに、見たら一発で信じられた。
この気持ちを、英語は Seeing is believing. と言います。I didn't believe it at first, but seeing is believing. と言えます。
なぜこの意味になるのか
seeing は「見ること」、believing は「信じること」です。どちらも動詞に -ing を付けた動名詞です。見ることは、信じることだという並びです。is が「=」の働きをして、2つの動名詞を等しく結んでいます。
使うときの注意・使い分け
話を聞くより、実物を見たほうが納得できるときに使います。Wiktionary は、人の話を「本当かな」と疑っているときに使う意味も載せています。
例文で確かめる
I didn't believe the story until I saw it. Seeing is believing.
見るまで、その話を信じていなかった。百聞は一見に如かずだね。
Is the view from the top really that good?
頂上からの景色って、本当にそんなにいいの?
Go and see. Seeing is believing.
行ってみなよ。見れば分かるから。
発音・リズム
Seeing と believing を強く読みます。is は軽く添えるだけです。believing は「ビリービング」と、真ん中の lie を長めに伸ばします。
入試での出方と、外し方
- こう問われる
- ①整序で、Seeing / is / believing を正しい順に並べさせる形。②空所補充で、( ) is believing. に Seeing を入れさせる形。③和訳で、Seeing is believing. を「百聞は一見に如かず」の意味で訳させる形。
- ここで外す
- See is believe. や To see is believing. と、主語と補語の形をそろえない答案が出ます。Seeing is believed. と受け身にする誤りも出ます。
- 決め手
- is の前とうしろに -ing の形が1つずつあれば、前が主語、うしろが補語の動名詞です。「見ることは、信じることだ」と、両方とも「〜すること」で訳します。
( ) is believing.
( )は、信じることだ。
- 誤答
- See/動詞の原形のままでは、is の主語になれません
- 正答
- Seeing/動名詞の主語になり、うしろの believing と形がそろいます
読み方が変わる
Before
Seeing is believing. を見ると、is のあとの believing を進行形の一部と取り、「見ることが信じている」と読んで整序で並べられなかった
After
is の前後に動名詞が1つずつあれば、「AすることはBすることだ」と読める。主語と補語の形をそろえて、整序で迷わず並べられる
こぼれ話
Wiktionary には、1848年の『Guesses at Truth』の用例も載っています。「見ることは信じることだ、とことわざは言う」と書いたすぐあとに、「とはいえ、私たちの感覚の中で、いちばんだまされやすいのは目だ」と続け、「それでも私たちは、ほかのどんな証拠よりも目を信じる」と結んでいます。
Seeing is believing. を教室で使う(5分)
ねらい: Seeing is believing. が「自分の目で見れば信じられる」の意味だと言え、動名詞が主語と補語の両方に来る形を確かめる
- 黒板に Seeing is believing. と書き、「is の前とうしろに -ing があります。それぞれ何と訳しますか」と聞きます
- 「どちらも動名詞で、『見ること』は『信じること』だ、という文です。主語と補語の形がそろっています」と伝えます
- 「日本語の『百聞は一見に如かず』と近い意味のことわざです。Wiktionary には1712年の用例が載っています」と伝えます
- ペアで、1人が日本語で『聞いても信じなかったが、見たら信じた』場面を言い、もう1人が Seeing is believing. と返します。次に、自分が見て初めて信じたものを1つ英語で言い、Seeing is believing. で締めさせます
出口チケット: 「自分の目で見れば、信じられる」を、Seeing is believing. を使って英語で書かせる
AIに貼ると、この表現があなたの生活の中の文になって返ってきます。
Seeing is believing. を使った短い会話を3つ作ってください。条件は次のとおりです。①高校生の学校生活・文化祭・旅行の場面にする。②どの会話も、話を聞いただけでは信じなかった人が、実物を見て信じる流れにする。③Seeing is believing. は、そのまま使う。④それぞれに日本語訳を付ける。