mind はもともと『心』を表す名詞ですが、18世紀ごろには『気にかける、心にとめる』という動詞としても使われるようになりました。もとの形は never mind it(それを気にかけるな)で、18世紀後半のイギリス英語で使われ始めたとされています。
『それ』を表す it が、時間とともに省かれ、Never mind. という2語だけで『気にしないで』を伝える形に落ち着きました。命令文がそのまま決まり文句になった、シンプルな成り立ちの表現です。
友達に何か言いかけて、『今言わなくてもいいか』と思い、途中でやめたくなる瞬間があります。
Never mind. は、自分の発言を撤回するときにも、相手の失敗を気にしなくていいと伝えるときにも使える一言です。
なぜこの意味になるのか
18世紀後半のイギリス英語で、never mind it(それを気にかけるな)という形で使われ始めたとされています。it が省かれ、いまの2語の形に落ち着きました。
使うときの注意・使い分け
強い口調で言うと『もういい』という突き放した響きになることもあります。声のトーンで印象が変わる表現です。
例文で確かめる
I'm so sorry I broke your pen.
ペンを壊しちゃって本当にごめん。
Never mind, I have plenty more.
気にしないで、まだたくさんあるから。
Never mind what he said — just focus on your own work.
彼が言ったことは気にしないで。自分のやるべきことに集中して。
発音・リズム
Never mind. は【ネヴァマインド】のように、never の er をあいまいに、mind にアクセントを置いて発音します。
入試での出方と、外し方
- こう問われる
- ①会話文の空所補充で、相手の謝罪や失敗に対して『気にしないで』と返す形。②言いかけたことを『やっぱりいい』と撤回する場面での空所補充。③ I don't mind. との判別を問う形。
- ここで外す
- I don't mind.(私は構わない、どちらでもいい)と混同する誤りが定番です。Never mind. は『気にしないで』と相手を安心させたり話を撤回したりする表現で、I don't mind. は『自分は気にしない』という同意・許可の表現です。誰が気にしないのか、主語の向きが違います。
- 決め手
- 気にしなくていいのが『相手』なのか『自分』なのかを見ます。相手を安心させる・話を引っ込めるなら Never mind.、自分の希望や同意を伝えるなら I don't mind. です。
- 誤答
- I don't mind./『私は構わない』という同意の表現で、相手の失敗を受け流す場面には合わない
- 正答
- Never mind./『気にしないで』と相手の失敗を受け流す、正しい返事
読み方が変わる
Before
Never mind. と I don't mind. を、どちらも『気にしない』という似た意味の表現だと思い、区別せずに使っていました。
After
気にしなくていいのが相手なのか自分なのかを見れば、どちらを使うべきか判断できるようになります。会話文の空所補充で、主語の向きを取り違えなくなります。
こぼれ話
1991年のニルヴァーナのアルバム『Nevermind』は、この表現を1語につづった形のタイトルです。
似た表現・反対の表現
- 似た意味
- Don't worry about it.It's okay.
- 反対の意味
- I do mind.That really bothers me.
Never mind. を教室で使う(5分)
ねらい: Never mind. と I don't mind. を、『誰が気にしないのか』の違いで区別できるようにする
- 「友達に謝られて、『気にしないで』と返した経験はありますか」と軽く尋ねる
- Never mind. と I don't mind. を黒板に並べて書く
- 『相手を安心させる』表現か『自分の意見を伝える』表現かを、矢印を使って図にする
- ペアで、謝罪への返事にNever mind.、提案への返事にI don't mind. を使った短い会話をそれぞれ作らせる
出口チケット: 友達が何かを謝ってきた場面を想定し、Never mind. を使った短い返事を書いてください。
AIに貼ると、この表現があなたの生活の中の文になって返ってきます。
Never mind. を使った短い会話を、次の条件で英語で作ってください。①一方が小さな失敗を謝る②もう一方が Never mind. を使って気にしないでと伝える③そのあとに相手を安心させる一言をもう1つ加える。