rocket science(ロケット工学)は第二次世界大戦後にアメリカで発展した分野で、20世紀半ばまでには『とても難しい学問』として広く受け止められるようになったとされます。確認できる最も古い印刷物での使用例は1985年12月、アメリカの新聞に載ったスポーツ記事で、『フットボールの指導は、ロケット工学でも脳外科手術でもない』という文でした。この言い方は1980年代のアメリカンフットボールの現場から広まったとされています。
友達に勧められた勉強アプリ、説明を聞く前は難しそうに感じて後回しにしていた。実際に触ってみると、ボタンを2つ押すだけで使えた。そんなとき『そんなに難しいことじゃなかったね』と伝える。それがIt's not rocket science.の場面です。
なぜこの意味になるのか
rocket science(ロケット工学)は第二次世界大戦後にアメリカで本格的に発展した分野で、20世紀半ばまでには『とても難しい学問』として広く受け止められるようになったとされます。『not rocket science』という言い回し自体は1980年代のアメリカで生まれたとされ、確認できる最も古い印刷物での使用例は1985年12月、ペンシルベニア州の新聞The Daily Intelligencerに載ったスポーツ記事です。そこでは『フットボールの指導は、ロケット工学でも脳外科手術でもない』という文で使われていました。
使うときの注意・使い分け
相手が実際よりも難しく捉えて尻込みしているときに、気軽に取り組めることを伝えるために使います。
例文で確かめる
Don't worry, filling out this form isn't rocket science.
心配しないで、この用紙に記入するのはそんなに難しいことじゃないよ。
Cooking pasta really isn't rocket science once you get the timing right.
タイミングさえつかめば、パスタを作るのは全然難しくないよ。
発音・リズム
rocketの/r/は、日本語の『ラ行』よりも舌を口の中で丸めるように発音します。rocketにアクセントを置き、rocket scienceを一続きのリズムで発音すると自然に聞こえます。
入試での出方と、外し方
- こう問われる
- ①会話文の応答選択で、相手を安心させる一言として空所に入れる形。②下線部言い換えで、not that difficult / not complicatedのような形に置き換えさせる形。
- ここで外す
- rocket(ロケット)やscience(科学)という単語につられて、宇宙開発や理科の話だと誤読してしまう誤りが定番です。実際には難易度についての比喩で、内容は宇宙とも科学とも関係ありません。
- 決め手
- 直前の内容が『何かを難しいと感じて尻込みしている』場面なら、It's not rocket science.は『そこまで難しくない』と安心させる意味だと判断します。
- 誤答
- it's rocket science(『それはロケット工学だ』となり、難しいという意味になり会話の流れと逆になる)
- 正答
- it's not rocket science(『そんなに難しくないよ』と相手を安心させる、自然な返答)
読み方が変わる
Before
It's not rocket science.を見ると、宇宙や科学の話だと思い込み、何を言いたい文なのか分からなかった
After
rocketやscienceが出てきても、直前が『難しそう』という話なら、難易度についての比喩だとすぐ切り替えられるようになる
こぼれ話
似た言い回しにIt's not brain surgery.(脳外科手術でもない)があり、こちらのほうが先に使われ始めたとされています。どちらも『専門的で難しそうに見える分野』を引き合いに出して、『そこまで難しくない』と伝える仕組みは同じです。
似た表現・反対の表現
- 似た意味
- it's a piece of cakeit's not brain surgery
It's not rocket science. を教室で使う(5分)
ねらい: 『思ったより難しくない』と伝える場面でIt's not rocket science.を使わせる
- 先生「難しそうに見えたけど、実際はそうでもなかったこと、最近ある?」と問いかける
- 『英語には、そこまで難しくないと伝える決まり文句がある』と伝え、It's not rocket science.を板書する
- ペアで、難しそうに見えた作業や課題を1つ挙げさせ、この表現を使って伝え合う
- 出口チケットで、rocket scienceが宇宙や科学の話ではないと説明させる
出口チケット: 『新しい部活のルールは思ったより簡単だった』という状況を、It's not rocket science.を使って英語で書きなさい。
AIに貼ると、この表現があなたの生活の中の文になって返ってきます。
以下の条件で、私が書いた英語の会話文を直してください。①It's not rocket science.を自然に使う。②宇宙や科学の話だと誤解していないか確認する。③直した文とその理由を日本語で書く。 """(ここに自分の会話文を貼る)"""