英語には、couldn't + 比較級で最上級に近い意味を表す言い方があります。I couldn't be happier.(これ以上幸せになれない=最高に幸せ)と同じ形で、I couldn't agree more.は『これ以上賛成しようがない』、つまり『完全に同意』を表します。否定の形なのに、意味は正反対の強い肯定になるのが面白いところです。
班活動で誰かが自分とまったく同じ意見を強く言ったとき、I think so, too.だけでは弱いと感じる瞬間があります。そんなとき、I couldn't agree more.と返すと、『完全にそのとおり』という強い同意が伝わります。
なぜこの意味になるのか
couldn't(could notの短縮形)とmore(比較級)を組み合わせ、『これ以上~することはできないだろう』という形で、実質的には最上級に近い意味を表しています。
使うときの注意・使い分け
I agree.よりずっと強い同意です。相手の意見に一言付け加えるだけで、『完全に同じ考えだ』という熱量を伝えられます。
例文で確かめる
"This movie is the best one this year." "I couldn't agree more."
「この映画、今年いちばんの作品だよ」「まったく同感だね」
I couldn't agree more with your plan to study in groups before the exam.
試験前にグループで勉強するという君の計画に、完全に賛成だよ。
発音・リズム
couldn'tは『クドゥント』とtの音をほとんど飲み込むように発音され、続くagreeとなめらかにつながります。
入試での出方と、外し方
- こう問われる
- ①会話文の空所補充で、相手の意見に強く賛成する応答として選ばせる形。②I agree.やThat's true.と選択肢に並べ、同意の強さの違いを問う形。
- ここで外す
- notが入っているのを見て『反対の意味では』と誤解し、選択肢から外してしまう誤りが定番です。
- 決め手
- couldn't+比較級の形を見たら、否定ではなく『これ以上ない』という最上級の合図だと判断します。
- 誤答
- I don't think so(意見が食い違ってしまい、直後のLet's start today.と合わない)
- 正答
- I couldn't agree more(『まったくそのとおり』と強く同意し、その後の行動につながる)
読み方が変わる
Before
notが付いた文を見て、反対の意見を表していると思い込んでいた
After
couldn't+比較級の形を見た瞬間に、強い同意の合図だと判断できるようになる
こぼれ話
同じ形はI couldn't be happier.(これ以上ないほど幸せだ)やIt couldn't be better.(これ以上ないほど良い)にも使われ、否定の形で最上級を表す仲間の表現です。
似た表現・反対の表現
- 似た意味
- Absolutely.That's exactly what I think.
- 反対の意味
- I'm not so sure about that.
I couldn't agree more. を教室で使う(5分)
ねらい: couldn't+比較級で最上級を表す形に気づく
- 先生「I couldn't be happier.はうれしい?悲しい?」と問いかけ、否定文なのに最高にうれしいという意味だと確認する
- 同じ形でI couldn't agree more.を板書し、『これ以上賛成できない=完全に同意』と説明する
- ペアで、相手の意見にI couldn't agree more.を使って強く同意する練習をする
- 出口チケットで、I couldn't agree more.をI agree very much.に言い換えさせる
出口チケット: 友達の提案に強く賛成する場面で、I couldn't agree more.を使った一文を英語で書きなさい。
AIに貼ると、この表現があなたの生活の中の文になって返ってきます。
以下の条件で、私が書いた英語の会話文を直してください。①I couldn't agree more.を自然に使う。②I agree.との強さの違いが伝わっているか確認する。③直した文とその理由を日本語で書く。 """(ここに自分の会話文を貼る)"""