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入試に出るイディオム 標準 give up the ghost比喩表現下線部の言い換え

give up the ghost

ギヴ・アップ・ザ・ゴウスト

「死ぬ。(機械などが)動かなくなる、壊れて止まる」

記憶フック:魂を手放す。give up the ghost = 力尽きて止まる。
起源 ghost は、お化けではなく「魂」

Wiktionary によると、give up the ghost は文字どおり、死ぬときに魂が体から離れることを表します。

古い英語には、「彼女は自分の魂を手放した」という意味の言い方があり、中世の英語では gaf up þe gost という形でした。

1611年の欽定訳聖書(King James Version)の Mark 15:37 にも、イエスが亡くなる場面で gave up the ghost という言い方が出てきます。

ここでの ghost は、いまの「お化け」ではありません。体の中にある「魂」のことです。

いま テスト前日の夜に、スマホが止まる

3年使ったスマホで、テスト前日の夜に単語アプリを開いたとします。画面が真っ暗になり、何度押しても動きません。

「ついに寿命だったか」と思ったあなたは、翌朝こう言えます。

My phone gave up the ghost last night.

英語では、人が亡くなる言い方を、動かなくなった機械にも使います。

なぜこの意味になるのか

give up は「手放す」、ghost は「魂」です。魂を手放すので、「死ぬ」という意味になります。ドイツ語の den Geist aufgeben(精神を手放す)、フランス語の rendre l'âme(魂を返す)も、Wiktionary が似た言い方として挙げています。

使うときの注意・使い分け

主語が人なら「死ぬ」、機械なら「動かなくなる」です。Wiktionary は、人以外にも使える言い方として、古いパソコンが壊れた文を例に載せています。

例文で確かめる

My old phone finally gave up the ghost.

古いスマホが、ついに動かなくなった。

The engine gave up the ghost halfway up the hill.

エンジンは、坂の途中で止まってしまった。

発音・リズム

ghost の gh は読みません。「ゴウスト」と、g の音で始めます。gave up は2語をつなげて「ゲイヴァップ」と言い、up the の p と th は軽く続けます。

入試での出方と、外し方

こう問われる
①下線部 gave up the ghost の言い換えで、died や stopped working を選ばせる形。②gave up the ( ) の空所に ghost を入れさせ、spirit や soul を並べる形。③My old computer finally gave up the ghost. を訳させる形。
ここで外す
ghost を「お化け」と読み、「お化けをあきらめた」「幽霊を信じるのをやめた」と訳す誤りが出ます。give up を普通の「あきらめる」と読み、「ついに使うのをあきらめた」と訳す誤りも同じ根っこです。
決め手
主語を見ます。主語が人や動物なら「死ぬ」、パソコン・車・エンジンなど機械なら「動かなくなる」です。give up の目的語が the ghost の形なら、どちらの場合も「あきらめる」とは読みません。

My old laptop finally gave up the ghost last night.

誤答
古いノートパソコンを、昨夜ついに使うのをあきらめた。
正答
古いノートパソコンは、昨夜ついに動かなくなった。

読み方が変わる

Before

ghost を「お化け」としか覚えておらず、gave up the ghost を見るたびに、前後の文から適当に「あきらめた」と訳していた

After

ghost は「魂」の古い意味と分かると、人が主語なら「死んだ」、機械が主語なら「止まった」と、主語を見て訳し分けられる。言い換えでは died や stopped working を選べる

こぼれ話

Wiktionary には、1960年の Railway Magazine の例が載っています。急な坂で止まりかけた機関車が gave up the ghost した、という文です。人の死を表した言い方が、1960年には機関車にも使われていたことが分かります。

似た表現・反対の表現

似た意味
diebreak down
give up the ghost を教室で使う(5分)

ねらい: give up the ghost を、主語を見て「死ぬ」と「動かなくなる」に訳し分けられるようにする

  1. 黒板に ghost と書き、「この単語から何を思い浮かべますか」と聞きます。「お化け」という答えが出たら、そのまま板書します。
  2. 「実は、昔はもう1つ意味がありました。魂です」と言い、give up the ghost を「魂を手放す」と板書します。
  3. 「では、魂を手放したのは人でしょうか、機械でしょうか」と言って、My old phone gave up the ghost. と The old man gave up the ghost. を並べます。
  4. 「主語が違うと、日本語の訳はどう変わりますか。隣の人と15秒で話してください」と聞きます。

出口チケット: 「祖父の古い車が、ついに動かなくなった」を、give up the ghost を使って英文1文で書かせる

MAKE IT YOURS

AIに貼ると、この表現があなたの生活の中の文になって返ってきます。

give up the ghost を使った英文を4つ作ってください。条件は次のとおりです。①高校生の学校生活・家族・部活の場面にする。②主語を、スマホ・自転車・エアコンなどの機械にした文を3つ、人にした文を1つにする。③それぞれに日本語訳を付ける。④ghost が「お化け」ではなく「魂」の古い意味であることを、日本語で一言添える。

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