All work and no play makes Jack a dull boy.
オール・ワーク・アンド・ノー・プレイ・メイクス・ジャック・ア・ダル・ボーイ
「勉強(仕事)ばかりで遊ばないと、人はつまらなくなる」
英語版 Wikipedia によると、この形が最初に印刷されたのは、ウェールズの作家ジェームズ・ハウエルが1659年に出したことわざ集です。
1825年には、アイルランドの作家マリア・エッジワースが、続きの一文を足しました。
All play and no work makes Jack a mere toy.(遊んでばかりで働かないと、ジャックはただのおもちゃになる)
そして1980年の映画『シャイニング』に、この一文が出てきます。同じ Wikipedia は、この映画で、この言い方があらためて広く知られるようになったと書いています。
部活を引退して、毎晩、塾の自習室で閉館まで過ごしているとします。日曜日も、予定は全部勉強です。
見かねた家族が、夕飯のときに言います。
「たまには休まないと、つまらない人になるよ」
英語なら All work and no play makes Jack a dull boy. です。勉強ばかりの毎日に「遊びも入れなさい」と言う場面で使います。
なぜこの意味になるのか
all は「全部」、no は「ゼロ」です。work は全部、play はゼロという対になっています。dull は、この文では「面白みがない、つまらない」と読みます。a dull boy は「つまらない子」という意味です。
使うときの注意・使い分け
work ばかりで play が無い状態への注意です。英語版 Wikipedia が載せている続きの文(All play and no work makes Jack a mere toy.)のように、反対の形もあります。どちらかに偏るなと言うことわざです。
例文で確かめる
All work and no play makes Jack a dull boy, so let's go to the park.
勉強ばかりではつまらなくなるから、公園へ行こう。
My mother said, "All work and no play makes Jack a dull boy."
母は「勉強ばかりしていると、つまらない人になるよ」と言った。
発音・リズム
All work は、All の l と work の w をつなげて、「オールワーク」と言います。and no は「アンノウ」に近く、and の d はほとんど聞こえません。
入試での出方と、外し方
- こう問われる
- ①空所補充で All work and no ( ) makes Jack a dull boy. の空所に play を入れさせ、rest・fun・break を並べる形。②下線部 dull の言い換えで boring を選ばせ、stupid や sharp を並べる形。③All / and / work / no / play / makes の語句を並べ替えさせる形。
- ここで外す
- 空所に rest や fun を入れる誤りが出ます。dull を「頭が悪い」と訳す誤りもあります。もう1つは、動詞を make と書く誤りです。ことわざでは makes の形で決まっています。
- 決め手
- 空所の前の work を見ます。work と対になる語は play です。ことわざの前半は「work ばかり、play がゼロ」という対です。dull は、この文では「つまらない、面白みのない」と読みます。
All work and no ( ) makes Jack a dull boy.
勉強ばかりで( )がないと、ジャックはつまらない子になる。
- 誤答
- rest/ことわざで work と対になるのは rest ではなく play です
- 正答
- play/work と対になる語です
読み方が変わる
Before
意味だけを覚えていて、空所補充では rest や fun を入れ、整序では play をどこに置くか迷っていた
After
work と play が対になった1文として覚えると、空所には play、動詞には makes と決められる。dull を見たら boring と置き換えて読める
こぼれ話
英語版 Wikipedia によると、1980年の映画『シャイニング』でこの一文が使われました。1659年に印刷されたことわざが、1980年のホラー映画で広く知られるようになったのです。ハロウィンの日に読むのにも、ちょうどよい話です。
似た表現・反対の表現
- 似た意味
- Don't overwork yourself.
All work and no play makes Jack a dull boy. を教室で使う(5分)
ねらい: work と play の対でこのことわざを覚え、空所補充と整序に使えるようにする
- 黒板に All work and no ( ) makes Jack a dull boy. と書き、「空所に入る語を、隣の人と15秒で考えてください」と言います。
- 「答えは play です。work の反対側にある語が入ります」と伝え、work と play を線でつなぎます。
- 「1659年のことわざ集に載っていた言い方です。1825年には、All play and no work makes Jack a mere toy. という続きが作られました」と言い、この文も板書します。
- 「では、あなたの1週間は work と play のどちらが多いですか。英語で One word だけ書いてください」と聞きます。
出口チケット: 「勉強ばかりしていると、つまらない人になる」を、このことわざの形を使って英文1文で書かせる
AIに貼ると、この表現があなたの生活の中の文になって返ってきます。
All work and no play makes Jack a dull boy. を使った練習問題を5問作ってください。条件は次のとおりです。①空所補充を2問(play を入れる問題と、makes を入れる問題)。②並べ替えを1問。③下線部 dull の言い換えを1問(boring を選ぶ形)。④日本語の英訳を1問。⑤それぞれに答えと、誤りやすい選択肢がなぜ誤りかの解説を付ける。