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入試に出るイディオム 標準 face the music比喩表現下線部言い換え

face the music

フェイス・ザ・ミュージック

「自分のしたことの報いを受ける、潔く責任を取る」

記憶フック:鳴りだした音(music)から逃げずに顔を向ける(face)= 報いを受ける。
起源 由来は分かっていない。19世紀のアメリカで記録に残る

まず、こんな場面を思い浮かべてください。悪いことをした人が、逃げずに前を向き、これから受けるおしかりを待っています。

語句の由来を調べるサイト Phrase Finder によると、face the music の由来ははっきり分かっていません。よく言われる説は2つあります。

  • ① 不名誉なことをした士官が、太鼓の音とともに連隊から追い出されたという説
  • ② 舞台に出た役者が、オーケストラの席(音楽)のほうを向いたという説

Wiktionary は、戦いの音に向き合う兵士という説も挙げています。どの説にも、決め手になる証拠はありません。

Phrase Finder が見つけた最も古い例は、1834年8月のアメリカの新聞 The New Hampshire Statesman & State Journal です。

We want no equivocation - 'face the music' this time.

「言い逃れはいらない。今度こそ face the music してもらう」という意味です。

いま 宿題を写したことが、先生にばれた日

あなたは昨日、友達の宿題を写して出しました。今朝、先生に「2人の答えが、まちがいまで同じだね」と言われ、放課後に呼ばれました。

言い訳はいくつも浮かびます。でも、逃げずに職員室へ行くことにしました。

自分のしたことの結果を、正面から受け止める。

この覚悟を、英語は face the music と言います。I have to face the music. と言えます。

なぜこの意味になるのか

face は「〜に向き合う」という動詞、music は「音楽」です。目の前で鳴っている音楽(太鼓や楽団)のほうを、逃げずに向くという絵で読むと、「結果を正面から受け止める」という意味がつかめます。ただし、どの場面の音楽なのかは確かめられていません。

使うときの注意・使い分け

自分のしたことの、いやな結果を受け止めるときに使います。Phrase Finder は「自分の行いのいやな結果を受け入れること」と説明しています。叱られる、罰を受けるなど、これから来る結果から逃げない、という気持ちが入ります。

例文で確かめる

He lied to his parents, and now he has to face the music.

彼は両親にうそをついたので、いまその報いを受けなければならない。

I forgot my homework again.

また宿題を忘れちゃった。

Then you'll have to face the music.

じゃあ、叱られる覚悟をしないとね。

発音・リズム

music を強く読みます。face the は「フェイスザ」とつなげ、the は軽く添えるだけです。

入試での出方と、外し方

こう問われる
①下線部の言い換えで、face the music を accept the consequences / listen to the music / change one's mind から選ばせる形。②空所補充で、( ) the music に face を入れさせる形。③会話文で、うそやいたずらがばれた人への一言として You'll have to face the music. を選ばせる形。
ここで外す
「音楽に向き合う」「音楽を聞く」と、文字どおり訳す答案が出ます。英作文では、face to the music と to を入れる誤りも出ます。face は「〜に向き合う」という他動詞なので、うしろに名詞が直接来ます。
決め手
直前にうそ・いたずら・失敗など、その人がしたことが書いてあれば、face the music は「報いを受ける」です。音楽の話が前後に1つも無ければ、比喩だと決めてかまいません。

You broke the window, so you have to face the music.

誤答
窓を割ったのだから、あなたは音楽と向き合わなければならない。
正答
窓を割ったのだから、あなたは叱られる覚悟をしなければならない。

読み方が変わる

Before

face the music を見ると music を「音楽」と読んで、なぜ急に音楽の話になるのか分からなかった

After

直前にその人がしたことが書いてあるかを見るだけで、「報いを受ける」と読める。下線部の言い換えで accept the consequences を迷わず選べる

こぼれ話

Wiktionary は、関連する表現として bite the bullet(つらいことを我慢してやる)と pay the piper を挙げています。pay the piper は、文字どおりには「笛吹きにお金を払う」です。Wiktionary によると、意味の1つは「いやな結果を受け止めること。とくに、前に楽しんだことから来る、避けられない結果」です。こちらも音楽の絵を使った言い方です。

似た表現・反対の表現

似た意味
face up topay the price
face the music を教室で使う(5分)

ねらい: face the music が「自分のしたことの報いを受ける」の意味だと言え、前後の文から比喩だと見分けられるようにする

  1. 黒板に face the music と書き、「音楽に向き合う、とはどういうことでしょう」と聞きます
  2. 「自分のしたことの結果を受け止める、という意味です。由来は分かっていません。太鼓の音で連隊を追い出された説や、役者がオーケストラのほうを向いた説があります」と伝えます
  3. 「前の文に、その人がしたことが書いてあるかを見てください。あれば『報いを受ける』です」と伝えます
  4. ペアで、1人が日本語で小さな失敗を言い(「宿題を忘れた」「花びんを割った」)、もう1人が You have to face the music. と返します。役を替えて2回やらせます

出口チケット: 「うそがばれたので、彼は報いを受けなければならなかった」を、face the music を使って英語で書かせる

MAKE IT YOURS

AIに貼ると、この表現があなたの生活の中の文になって返ってきます。

face the music を使った短い英文を3つ作ってください。条件は次のとおりです。①高校生の宿題・部活・家庭の場面にする。②face the music の由来ははっきり分かっていないと、日本語で短く触れる。③どの文も、前にその人がしたこと(うそ・失敗など)を書く。④それぞれに日本語訳を付ける。

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