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日刊原田英語 Harada Eigo Daily
入試に出るイディオム 標準 比喩表現下線部言い換え会話表現

cross that bridge when we come to it

クロス・ザット・ブリッジ・ウェン・ウィー・カム・トゥ・イット

「その時が来たら考える、先のことを心配しすぎない」

記憶フック:まだ見えない橋の心配はしない。橋の前に立ってから、渡り方を考えればいい。
起源 1850年、詩人が日記に書き残した『古いことわざ』

いまのところ確認できるいちばん古い記録は、1849年1月にニューヨークの新聞The Independentに載ったcross a bridge till you come to it(その橋まで来てから渡る)という言い回しです。翌1850年には、アメリカの詩人ヘンリー・ワーズワース・ロングフェローが日記にDo not cross the bridge till you come to it.と書き留めました。さらに1851年の作品『The Golden Legend』でも同じ言葉を使い、それを『古いことわざ(a proverb old)』と紹介しています。つまりロングフェローが作った言葉ではなく、その前からすでに知られていたことわざだったわけです。まだ目の前にない橋の渡り方を心配しても仕方がない、という発想は、時代を超えて共感を呼んできました。

いま 受かってもいない大学の、入学後の心配までしていた日

志望校に合格するかどうかもまだ分からないのに、『もし受かったら一人暮らしはどうしよう』と心配し始めてしまう。そんなとき、We'll cross that bridge when we come to it.は、『それはその時が来たら考えればいい、いまは目の前のことに集中しよう』と背中を押してくれる一言です。

なぜこの意味になるのか

crossは『渡る』、bridgeは『橋』という意味です。まだ実際に橋の前に立ってもいないのに、渡り方を心配しても仕方がない、という場面をそのまま文にした比喩です。come to itのitはbridgeを指し、『その橋のところまで来たら』という意味になります。

使うときの注意・使い分け

まだ起きていない問題について、いま心配しても仕方がないと自分や相手を落ち着かせるときに使います。逃げているのではなく、いま集中すべきことに意識を戻す前向きな一言です。

例文で確かめる

"What if it rains on the day of the trip?" "We'll cross that bridge when we come to it."

「もし旅行の日に雨が降ったらどうしよう」「その時になったら考えようよ」

If the plan falls through, we'll cross that bridge when we come to it, but for now let's keep preparing.

もし計画が崩れたら、その時になってから考えればいい。でも今は準備を続けよう。

発音・リズム

bridgeは/brɪdʒ/で、最後の/dʒ/の音をはっきり出します。crossはアメリカ英語で/krɔːs/、イギリス英語では/krɒs/と短めに読みます。

入試での出方と、外し方

こう問われる
①会話文で、先のことを心配しすぎている相手をなだめる一言として空所に入れる形。②下線部の内容を言い換えさせ、『先のことは考えない』という意味を選ばせる形。
ここで外す
bridgeという単語につられて、実際の橋や旅行の計画についての文だと誤解し、比喩表現だと気づけない誤りが定番です。crossもcome toも、実際に渡る・来る動作ではなく『その状況に直面する』という比喩です。
決め手
直前にまだ起きていない先の心配事が語られていれば、cross that bridge when we come to itは『その時になったら考える』という意味だと判断します。
What if we don't finish the project in time? もし期限内にプロジェクトが終わらなかったらどうしよう?
Let's not worry about that now — ______. いまはそれを心配するのはやめよう。______。
誤答
let's build a bridge together(実際に橋を建設するという意味になり、比喩として読めていない)
正答
we'll cross that bridge when we come to it(『その時になったら考えよう』という意味になり、先の心配を後回しにする自然な流れになる)

読み方が変わる

Before

bridgeという単語を見るたびに、実際の橋や交通手段の話だと思い込んでいた

After

cross that bridge when we come to itが『まだ起きていないことは、その時になってから考える』という比喩だと分かり、先の心配を後回しにする場面で自然に読み取れるようになる

こぼれ話

この言い回しを世に広めたのは、アメリカの詩人ヘンリー・ワーズワース・ロングフェローです。1850年の日記に『Do not cross the bridge till you come to it(橋を渡るのは、そこに着いてからにしなさい)』ということわざを引用し、1851年の作品でも同じ言葉を『古いことわざ』と紹介しました。ただし、それより1年早い1849年1月に、ニューヨークの新聞The Independentが、cross a bridge till you come to it(その橋まで来てから渡る)という言い回しをすでに載せています。ロングフェローが書き留めたときには、すでに世に出ていたことわざでした。

似た表現・反対の表現

似た意味
Don't borrow trouble.We'll deal with it when it happens.
反対の意味
worry about every possibility in advance
cross that bridge when we come to it を教室で使う(5分)

ねらい: 橋の比喩から、『先の心配をしすぎない』という発想を導く

  1. 先生「渡ってもいない橋の心配を、いまからする必要はある?」と問いかける
  2. We'll cross that bridge when we come to it.を板書し、『その時になったら考える』という意味を確認する
  3. ペアで、『まだ起きていないのに心配していること』を1つずつ出し合う
  4. 出口チケットで、この表現を使って先の心配事に返す一文を書かせる

出口チケット: 受験や進路について、まだ起きていないのに心配していることを1つ挙げ、We'll cross that bridge when we come to it.を使って英語で書きなさい。

MAKE IT YOURS

AIに貼ると、この表現があなたの生活の中の文になって返ってきます。

以下の条件で、私が書いた英語の文を直してください。①cross that bridge when we come to itを自然に使う。②実際の橋の話だと誤解されない文脈になっているか確認する。③直した文とその理由を日本語で書く。
"""(ここに自分の文を貼る)"""

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