Let's call it a day.
レッツ・コール・イット・ア・デイ
「「今日はここまでにしよう」「今日はもう終わりにしよう」と、作業や練習を切り上げるときの一言。」
19世紀の英語圏の職場では、日が暮れる前に仕事を切り上げることを call it half a day(半日と呼ぶ=今日は半日ぶんで終わりにする)と言いました。1838年の記録が残っています。本当はまだ時間が残っていても、『今日はここまで』と自分たちで区切りを宣言する言い方です。やがて half が落ちて call it a day となり、1899年の新聞記事には、日没前なのに『今日はここまでにしよう』と言う船長のせりふが出てきます。仕事だけでなく、練習や勉強を切り上げるときにも使われるようになりました。
文化祭の前日、放課後からずっと教室の飾りつけをしていた。まだやりたいことは残っていたが、夜7時になり、みんなの手も止まりがちになった。実行委員が『今日はここまでにしよう。残りは明日の朝やろう』と言った。Let's call it a day. は、この一言そのものです。
なぜこの意味になるのか
英語語源辞典(Etymonline)は、1838年の call it half a day(半日で切り上げる=仕事を早じまいする)を最初の形として挙げています。call it a day の形は、1877年の call it a day's labor(今日の仕事はここまでとする)や、1899年の新聞記事に見られます。
使うときの注意・使い分け
疲れたから途中でやめる、という後ろ向きな響きではありません。『今日やるぶんはやった』と区切りをつける言い方です。夜なら Let's call it a night. とも言います。
例文で確かめる
"We've been practicing for three hours." "You're right. Let's call it a day and start fresh tomorrow."
「もう3時間も練習してるよ。」「そうだね。今日はここまでにして、明日また最初からやろう。」
The coach called it a day when it started to get dark.
暗くなり始めたところで、コーチはその日の練習を切り上げた。
発音・リズム
call it a はつながって『コーリラ』のように聞こえます。アメリカ英語では it の t が d に近い音になるので、『コール・イット・ア』と3つに切って聞こうとすると聞き取れません。day を軽く落として終わります。
入試での出方と、外し方
- こう問われる
- ①会話文で、長く作業したあとに切り上げる提案として空所に入れる形。Let's call it quits. や Let's take a day off. と並べられます。②下線部の言い換えで、stop working for today を選ばせる形。③整序英作文で、call / it / a / day の語順を組ませる形。
- ここで外す
- call a day、call it the day、call it day のように、it や a を落としたり the に変えたりして書く誤りが定番です。もう1つ、『1日と呼ぶ』と直訳して意味が取れなくなる誤りも出ます。it は形式的な目的語で、何かを指しているわけではありません。
- 決め手
- call it のあとに a day か a night が続いていれば『今日(今夜)はここまで』です。うしろが quits なら『完全にやめる』で、明日は続けません。it が何を指すのかは探さず、call it a day を1つのかたまりとして読みます。
- 誤答
- call it quits(『完全にやめる』という意味で、明日また続ける話には合わない)
- 正答
- call it a day(『今日はここまで』と、明日に続けるつもりで切り上げる決まり文句)
読み方が変わる
Before
call it a day の it が何を指すのかを探して、『それを1日と呼ぶ』と直訳したまま止まっていた
After
call it a day を1つのかたまりとして覚え、うしろが a day か quits かを見るだけで『今日はここまで』か『完全にやめる』かを読み分けられる
こぼれ話
似た形の Let's call it quits. は『もうやめよう』と、完全にやめるときの言い方です。call it a day は明日また続けるのが前提なので、意味の重さが違います。
似た表現・反対の表現
- 似た意味
- Let's wrap it up.That's it for today.
- 反対の意味
- Let's keep going.Let's push on a little longer.
Let's call it a day. を教室で使う(5分)
ねらい: 作業を切り上げる場面で、Let's call it a day. を使わせる
- 先生「部活の練習を終わりにするとき、部長は何と言う?」と問いかける
- Let's call it a day. と Let's call it quits. の違い(明日も続けるか、完全にやめるか)を板書する
- ペアで、片方が『まだやる?』と尋ね、もう片方が Let's call it a day. で切り上げる会話を演じさせる
- 出口チケットで、Let's call it a day. を使った1文を書かせる
出口チケット: 『文化祭の準備を今日は終わりにして、明日の朝に続きをやると友達に言う』場面を、Let's call it a day. を使って英語で書きなさい。
AIに貼ると、この表現があなたの生活の中の文になって返ってきます。
以下の条件で、Let's call it a day. を使った会話文を作ってください。①長い作業や練習を切り上げる場面にする。②中学・高校生が実際に使いそうな場面にする。③日本語訳も添える。