Beauty is in the eye of the beholder.
ビューティー・イズ・イン・ジ・アイ・オヴ・ザ・ビホウルダー
「美しさの感じ方は、見る人によって違う」
Phrase Finder によると、このことわざがいまの形で活字に出てくる最も古い例は、Margaret Wolfe Hungerford の小説 Molly Bawn(1878年)です。Hungerford はたくさんの本を書いた人です。その多くを「The Duchess」という筆名で出しました。
同じ考え方は、それより前から書かれていました。Phrase Finder は、シェイクスピアの劇『恋の骨折り損』の Beauty is bought by judgement of the eye という一行を挙げています。美しさは目の判断で決まる、という意味です。
ほかにも、Benjamin Franklin が1741年の暦の本に、美しさは人の見方に支えられているだけだ、という2行を書いています。
美術の授業で、教科書の絵を見て「いちばん好きな1枚」を選びました。
あなたは青い海の絵、隣の友だちは古い工場の絵です。友だちは「この錆びた色がいい」と言います。
どちらが正しい、ではない。きれいだと感じるのは、見る人のほうだ。
この考え方を、英語は Beauty is in the eye of the beholder. と言います。
なぜこの意味になるのか
beauty は「美しさ」、eye は「目」、beholder は「見る人」です。behold は古い言い方で「見る」、-er は「〜する人」を表します。つなぐと、「美しさは、見る人の目の中にある」という形になります。
使うときの注意・使い分け
好みが分かれたときに、どちらも間違いではないと伝えるときの言い方です。相手の好みを笑わず、受け入れる場面に合います。
例文で確かめる
You think this painting is ugly, but I love it. Beauty is in the eye of the beholder.
あなたはこの絵をみにくいと思うけれど、私は大好き。美しさの感じ方は、人それぞれですね。
My father thinks his old car is beautiful. Beauty is in the eye of the beholder.
父は、自分の古い車を美しいと思っています。美しさは、見る人が決めるものです。
発音・リズム
beholder は「ビホウルダー」と読み、hol の部分を強く読みます。in the eye は、the を「ジ」と読んで「イン・ジ・アイ」とつなげます。
入試での出方と、外し方
- こう問われる
- ①下線部の言い換えで、Beauty is in the eye of the beholder. を、People have different ideas of what is beautiful. / Beautiful people have beautiful eyes. / Only experts can judge beauty. から選ばせる形。②語彙の問題で、beholder の意味を、a person who looks at something / a person who holds something から選ばせる形。③和訳で、「美は見る者の目の中にある」で終わらず、感じ方が人によって違う、まで書かせる形。
- ここで外す
- beholder を hold(持つ)から「持っている人」と読む誤りが定番です。もう1つは、eye を文字どおりに取り、「目がきれいな人は美しい」と読み違える答案です。
- 決め手
- beholder は behold(見る)に -er(〜する人)が付いた語で、「見る人」です。美しさを決めるのは、見られる物ではなく見る人の側だ、と読みます。
Beauty is in the eye of the beholder.
- 誤答
- 美しい人は、美しい目を持っている。
- 正答
- 美しいと感じるかどうかは、見る人によって違う。
読み方が変わる
Before
beholder を hold(持つ)の意味で読み、「持っている人の目の中に美しさがある」と訳して、意味が通らず止まっていた
After
behold(見る)+ -er(〜する人)=見る人と分けて読める。ことわざ全体を、美しさの感じ方は人それぞれ、と1回で訳せる
こぼれ話
Phrase Finder によると、Benjamin Franklin は1741年の Poor Richard's Almanack に、Beauty, like supreme dominion / Is but supported by opinion と書いています。
似た表現・反対の表現
- 似た意味
- Tastes differ.Each to their own.
Beauty is in the eye of the beholder. を教室で使う(6分)
ねらい: beholder を「見る人」と読み、ことわざ全体の意味を自分の言葉で説明できるようにする
- 画像を2枚(例:海の写真と工場の写真)見せ、「きれいだと思うほうに手を挙げてください」と聞きます
- 意見が分かれたところで、黒板に Beauty is in the eye of the beholder. と書きます
- 「beholder は、behold と -er に分けられます。behold は『見る』です。では beholder は?」と聞き、「見る人」だと確かめます
- ペアで、相手と好みが分かれるもの(食べ物・音楽など)を1つ挙げさせ、最後に Beauty is in the eye of the beholder. と言い合わせます
出口チケット: Beauty is in the eye of the beholder. を、beholder の意味が分かるように日本語に訳させる
AIに貼ると、この表現があなたの生活の中の文になって返ってきます。
Beauty is in the eye of the beholder. を使った短い会話を3つ作ってください。条件は次のとおりです。①高校生が、絵・音楽・服などの好みについて話す場面にする。②beholder が「見る人」だと分かるように、日本語で短く説明を付ける。③1つは、相手の好みを否定せずに受け入れる場面にする。④それぞれに日本語訳を付ける。