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日刊原田英語 Harada Eigo Daily
入試に出るイディオム 標準 比喩表現内容一致会話

bark up the wrong tree

バーク・アップ・ザ・ロング・ツリー

「見当違いのことをする、的外れな方向を疑う」

記憶フック:犬(bark)が間違った木(wrong tree)に向かって吠える→見当違いの方向を疑っている。
起源 19世紀アメリカ、木を間違えて吠え続けた猟犬

19世紀のアメリカで、アライグマ狩りに使われた猟犬の様子から生まれた表現です。猟犬はアライグマを木の上まで追い詰めると、その木の下で吠え続けて、どの木にいるかを猟師に知らせました。ところがアライグマが別の木へ飛び移って逃げたり、犬が木を間違えたりすると、犬は誰もいない木に向かって吠え続けることになります。この様子から生まれた表現で、最も古い印刷物での使用例の1つは、1832年にジェームズ・カーク・ポールディングが著した『Westward Ho!』にあります。

いま 友達を疑ったら、実は別の人が原因だった日

誰かがうわさを広めたと思って問い詰めたら、実は全然関係ない人の仕業だったと分かった経験はありませんか。bark up the wrong treeは、そういう『間違った相手・方向を疑っていた』場面のための表現です。

なぜこの意味になるのか

bark は犬が『吠える』。猟犬は獲物を追い詰めた木の下で吠え続け、猟師に居場所を知らせます。その木に獲物がいなければ、どれだけ吠えても意味がありません。tree は「見当をつけた相手や方向」のたとえで、wrong が付くことで「その見当が外れている」という意味になります。

使うときの注意・使い分け

間違った相手や、間違った方向で答えを探しているときに、それを指摘するための表現です。

例文で確かめる

If you think I broke the vase, you're barking up the wrong tree — I wasn't even home.

もし花瓶を割ったのが私だと思っているなら、それは見当違いだ。だって私は家にすらいなかったのだから。

The detective spent weeks investigating the wrong suspect before realizing he was barking up the wrong tree.

刑事は何週間も間違った容疑者を捜査したあとで、自分が見当違いの方向を疑っていたことに気づいた。

発音・リズム

barkは/bɑːrk/で、口を大きく開けて『バーク』と読みます。注意したいのはwrong(/rɔːŋ/)のほうです。カタカナで書くとlong(長い)と同じ『ロング』になりますが、別の語です。上の読みの『ロング・ツリー』は『長い木』ではなく『間違った木』です。

入試での出方と、外し方

こう問われる
①下線部言い換えで、bark up the wrong treeの意味を選ばせる形。②長文中で『間違った相手や原因を疑っている』という文脈を読み取らせる内容一致問題。③会話文で、誤った推測をたしなめる返答として使う形。
ここで外す
barkやtreeという単語につられて、実際に犬が木の下で吠えている場面だと誤読する誤りが定番です。実際には人が見当違いの方向を疑っているという比喩です。
決め手
誰かが間違った人や原因を疑っていて、見当違いの方向で答えを探しているという文脈でこの表現が出てきたら、『的外れなことをしている』という意味で読みます。

If you think I broke the vase, you're barking up the wrong tree — I wasn't even home.

誤答
もし花瓶を割ったのが私だと思っているなら、あなたは間違った木に向かって吠えている。
正答
もし花瓶を割ったのが私だと思っているなら、それは見当違いだ。

読み方が変わる

Before

barkとtreeという単語を見ると、実際に犬が木の下で吠えている場面としか読めていなかった

After

誰かを見当違いに疑っている場面の比喩だと、すぐに読み替えられる

こぼれ話

アライグマ狩りは夜に行われるので、猟犬が暗がりで木を取り違えることがありました。1834年のアメリカの新聞にも、アライグマが別の木へ飛び移ったという記事が残っています。犬にとっては勘違いでも、アライグマにとっては逃げ切りだったわけです。

bark up the wrong tree を教室で使う(6分)

ねらい: 見当違いを表す比喩表現を、身近な勘違いの経験と結びつけて覚える

  1. 先生「誰かを疑ったら、実は違う人が原因だったことはある?」と問いかける
  2. 19世紀アメリカのアライグマ狩りと猟犬のエピソードを紹介する
  3. ペアで、『見当違いを指摘したい』場面を1つ考えて英語で言ってみる
  4. 出口チケットで、bark up the wrong treeを使って1文書かせる

出口チケット: 『友達を疑ったら、実は別の人が原因だった』という場面を、bark up the wrong treeを使って英語で1文書きなさい。

MAKE IT YOURS

AIに貼ると、この表現があなたの生活の中の文になって返ってきます。

以下の条件で、bark up the wrong treeを使った例文を3つ作ってください。①誰かを見当違いに疑ってしまう身近な場面にする。②中学・高校生にも理解できる語彙にする。③日本語訳も添える。

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