An apple a day keeps the doctor away.
アン・アップル・ア・デイ・キープス・ザ・ダクター・アウェイ
「1日1個のりんごで医者いらず(健康によいものを毎日食べれば、病気にならずにすむ)」
語句の由来を調べるサイト Phrase Finder によると、印刷物でいちばん古い記録は、1866年2月の雑誌 Notes and Queries です。そこには「ペンブルックシャーのことわざ」として、こう書かれていました。
Eat an apple on going to bed, And you'll keep the doctor from earning his bread.
寝る前にりんごを1個食べれば、医者はパン代を稼げなくなる、という意味です。ペンブルックシャーは、イギリスのウェールズにある地方です。
いまの An apple a day keeps the doctor away. の形が初めて記録されたのは、1913年のエリザベス・ライトの本 Rustic Speech and Folk-lore だそうです。
テスト前の朝、あなたは時間がなくて、朝ごはんを抜こうとしています。
すると家の人が、りんごを1切れ差し出して言います。「せめてこれだけでも食べていきなさい」。
毎日少しずつ体によいものを食べれば、病院に行かずにすむ。
この考えを、英語のことわざは An apple a day keeps the doctor away. と言います。Have an apple. An apple a day keeps the doctor away. と言えます。
なぜこの意味になるのか
an apple は「りんご1個」、a day は「1日につき」です。keep A away は「A を遠ざけておく」ので、keeps the doctor away は「医者を遠ざけておく」、つまり病院に行かずにすむ、という並びになります。
使うときの注意・使い分け
健康によいものを毎日とれば、病気になりにくいと言うときのことわざです。Wiktionary は、りんごは体によく病気を防ぐ、という意味と、体によい食事は病気を防ぐ、という意味の2つを挙げています。
例文で確かめる
Have an apple before you go. An apple a day keeps the doctor away.
出かける前にりんごを食べていきなさい。1日1個のりんごで医者いらずよ。
My grandmother always says that an apple a day keeps the doctor away.
祖母はいつも、1日1個のりんごで医者いらずだと言っています。
発音・リズム
an apple は「アナップル」とつなげて読みます。a day は「ア・デイ」と軽く、doctor と away をはっきり言います。
入試での出方と、外し方
- こう問われる
- ①空所補充で、An apple a day ( ) the doctor away. に keeps / keep / keeping / kept から keeps を選ばせる形。②下線部の言い換えで、keeps the doctor away を helps you stay healthy / makes the doctor angry / brings the doctor to your house から選ばせる形。③整序で、a / day / an / apple を並べ、文頭の主語を作らせる形。
- ここで外す
- 主語が apples のように複数に見えて、An apple a day keep the doctor away. と s を落とす答案が定番です。もう1つは、a day を「ある日」と訳し、「ある日のりんごが医者を遠ざける」とする和訳です。
- 決め手
- 動詞の形は、主語の芯 an apple が1個なので keepsです。a day のように a のうしろに時間の単位が続いていれば、「1日につき」と訳します。
An apple a day ( ) the doctor away.
1日1個のりんごで医者いらず。
- 誤答
- keep/主語の芯は an apple の1個なので、s の付かない形は合いません
- 正答
- keeps/an apple を受ける三単現の形です
読み方が変わる
Before
a day を「ある日」と訳したり、主語を複数だと思って keep を選んだりして、空所補充で迷っていた
After
a + 時間の単位は「〜につき」と読めるので、a day は「1日につき」と決まる。主語の芯が an apple の1個だと分かれば、動詞は keeps を選べる
こぼれ話
2015年、アメリカの医学誌 JAMA Internal Medicine に、このことわざを確かめた研究がのりました。約8,400人の大人のうち、毎日りんごを食べていた人は753人でした。年齢や健康状態などの違いをそろえて比べると、医者にかかる回数に、はっきりした差は見られませんでした。ただし、薬の処方を受けずにすんだ人は、りんごを食べる人のほうがわずかに多かったそうです。
似た表現・反対の表現
- 似た意味
- Prevention is better than cure.
An apple a day keeps the doctor away. を教室で使う(5分)
ねらい: An apple a day keeps the doctor away. の意味を言え、a day が「1日につき」だと説明できるようにする
- 黒板に An apple a day keeps the doctor away. と書き、「a day は『ある日』ですか」と聞きます
- 「once a week は『週に1回』です。この a は『〜につき』です」と伝え、a day を「1日につき」と言い直させます
- 「主語はどこまでですか」と聞き、an apple a day に線を引かせます。「りんごは1個なので、動詞に s が付きます」と伝えます
- ペアで、1人が体によい習慣を1つ英語で言い、もう1人が ... a day keeps the doctor away. の形でまねて返します。役を替えて2回やらせます
出口チケット: 「1日1個のりんごで医者いらず」を英語で書かせ、keeps の s に丸を付けさせる
AIに貼ると、この表現があなたの生活の中の文になって返ってきます。
An apple a day keeps the doctor away. を使った短い会話を3つ作ってください。条件は次のとおりです。①高校生が、朝ごはんや部活のあとの食事について話す場面にする。②a day を「ある日」と取り違えやすいことに、日本語で短く触れる。③once a week のように、a が「〜につき」を表す別の例を1つ入れる。④それぞれに日本語訳を付ける。