All's well that ends well.
オールズ・ウェル・ザット・エンズ・ウェル
「終わりよければ、すべてよし(最後がうまくいけば、途中の苦労は問題にならない)」
語句の由来を調べるサイト Phrase Finder によると、All's well that ends well. は、シェイクスピアが作った言い方ではありません。
13世紀のイギリスの詩 The Proverbs of Hendyng に、Wel is him þat wel ende mai.(うまく終われる人は、幸せだ)という、近い言い方があります。1425年ごろの作品 Dialogue between Reason & Adversity は、これを「この古いことわざ」と呼んでいます。
今に近い形にした最初の人は、おそらく John Heywood だと、Phrase Finder は書いています。1546年の本で、all is well that endes well と書きました。
シェイクスピアは、1601年に、同じ題名の劇 All's Well That Ends Well を書いています。劇の中の台詞にも、この言い方が出てきます。
文化祭の準備で、クラスの意見がなかなかまとまりません。何度も言い合いになり、帰り道が重い日もありました。
それでも、当日になると、お客さんが笑顔で教室を出ていきます。みんなで片づけをしながら、準備の苦労を笑い話にしています。
最後がうまくいったので、途中のごたごたはもう気にならない。
このときの一言が All's well that ends well. です。
なぜこの意味になるのか
All's は All is の短縮で、「すべてのことは」という意味です。that ends well は、All を説明する部分で、「うまく終わる」という形です。文全体では、うまく終わるものなら、すべてよしという理屈になります。
使うときの注意・使い分け
結果がよかったので、途中の失敗や苦労は問わないときの言い方です。結果が出たあとに使うと自然で、これから始める計画の前には使いません。
例文で確かめる
The trip had many problems, but we got home safely. All's well that ends well.
旅行は問題だらけでしたが、無事に帰ってこられました。終わりよければすべてよし、です。
I almost missed the train, but I made it. All's well that ends well!
電車に乗り遅れそうでしたが、間に合いました。終わりよければすべてよし!
発音・リズム
強く読むのは、well と ends と well の3か所です。オールズ・ウェル・ザット・エンズ・ウェル。ends の最後は、ズと軽く読みます。
入試での出方と、外し方
- こう問われる
- ①空所補充で、All's well that ( ) well. に、end・ends・ending・ended のどれが入るかを選ばせる形。②整序問題で、(that / well / ends / all's / well) を並べさせ、このことわざの形にさせる形。③和訳で、All's の 's が何の短縮かを、is と has のどちらかから選ばせる形。
- ここで外す
- All's well that end well と、end に s を付けない答案が定番です。もう1つは、最後の well を good に替えて、All's well that ends good と書く誤りです。
- 決め手
- that の前の All's は All is の短縮で、主語の All は単数です。that ends の s を落とさず、最後は副詞の wellを置きます。good は入りません。
All's well that ( ) well.
終わりよければ、すべてよし。
- 誤答
- end/All が単数なので、that のあとの動詞にも s が付きます
- 正答
- ends/All は単数扱いで、3人称単数の s が付きます
読み方が変わる
Before
ことわざを丸ごと暗記していたので、All's の 's や、ends の s が、整序や空所補充で出るたびに、勘で選んでいた
After
All's は All is、that のあとは endsと、文法で決められる。最後の well は副詞で、good にはならない、と書く場面でも間違えにくくなる
こぼれ話
Phrase Finder によると、1546年の John Heywood の本に、今に近い形が出ています。シェイクスピアの劇は、その55年後の1601年です。
All's well that ends well. を教室で使う(5分)
ねらい: ことわざを暗記ではなく、All is と ends の文法と一緒に言えるようにする
- 「結果がよければ、途中の苦労は気にならない、という経験はありますか」と聞き、隣の人と1つずつ言わせます
- All's well that ends well. を板書し、全員で2回声に出して読ませます
- 「All's は、何の短縮でしょう」と聞き、All is だと確かめて、All が単数であることから ends の s を説明します
- ペアで、最後の well を good に替えると、なぜ間違いなのかを、1文で言わせます
出口チケット: 「テストは大変でしたが、結果はよかったです」を、このことわざを添えて英語で書かせる
AIに貼ると、この表現があなたの生活の中の文になって返ってきます。
All's well that ends well. を使った英文を4つ作ってください。条件は次のとおりです。①高校生の生活の場面(文化祭・試験・部活の試合など)にする。②ことわざの前に、途中の苦労を1文で書き、あとにことわざを置く。③1つは、空所補充問題にして、end と ends のどちらかを選ばせる。④それぞれに日本語訳を付ける。