やさしい英語で多読!【音声つき】

【やさしい英文de多読!】<6>What Is a “Chouchou-girl”?「シュシュ女って何?」 ~英文を楽しく&音声つきで読もう!~

原田英語マン
原田英語マン
このコーナーは、やさしい英文(CEFR-A2レベル~)で楽しく飽きずに多読できる仕掛けになっています。英語をたくさん読むことは、大学入試はもちろん、英語力アップに欠かせません。特に大学入学共通テストでは長文が多く出題され、速く正確に読む力が重要になります。そこで、1日3~5分で読める英語コンテンツを配信します!学校の行き帰りの短時間で、無理なく英語に触れられます。音声付きなのでリスニング力も鍛えられますよ。内容は、楽しい話題から大学入試によく出るテーマまで幅広くカバー。興味を持ちやすく、自然と英語に慣れていける仕組みです。毎日の積み重ねで、読むスピードも理解力もアップ!気軽に続けて、英語の力を伸ばしましょう!!

What Is a “Chouchou-girl”?

Have you heard the word “Chouchou-girl”? In Japan, this word is used on the internet to talk about a female event staff member who is rude or too impatient with fans. The word “chouchou” means “scrunchie” in French and Japanese. A scrunchie is a soft hair band for tying hair.

This word became popular in May 2025. At a big K-POP event in Japan, one female staff member rushed fans and pushed them to move faster. She wore a white scrunchie in her hair, so people started to call her “Chouchou-girl.” Many people were surprised by her cold behavior, and a video of her actions spread quickly on social media.

Now, “Chouchou-girl” is used to describe any staff member who acts cold or unfriendly at events. It also reminds people to be kind and respectful, even when working at busy events. The story of the Chouchou-girl shows how quickly one small action can become a big topic on the internet in today’s world.

<音読用音声>


<Important Words>

★ rude : not polite or kind

★ impatient : not wanting to wait; wanting things fast

★ scrunchie : a soft hair band

★ staff : people who work at a place or event

★ cold : not friendly; not warm in feeling

★ spread : to move quickly from one person to many

★ remind : to help someone remember

<日本語訳>

「シュシュ女」という言葉を聞いたことがありますか?日本では、この言葉はファンに失礼だったり、せっかちな女性イベントスタッフのことをインターネットで表すときに使われます。「シュシュ」はフランス語と日本語で髪を結ぶやわらかいゴムのことです。

この言葉は2025年5月に有名になりました。日本で行われた大きなK-POPイベントで、ある女性スタッフがファンを急がせて強く押しました。そのスタッフが白いシュシュをつけていたので、人々は彼女を「シュシュ女」と呼び始めました。多くの人が彼女の冷たい態度に驚き、その様子を映した動画がSNSですぐに広まりました。

今では「シュシュ女」は、イベントで冷たく不親切なスタッフを表す言葉として使われています。また、忙しいイベントでも親切に接することの大切さを思い出させてくれます。シュシュ女の話は、今の時代では小さな行動がすぐに大きな話題になることを示しています。

【原田英語コラム】SNS時代の“シュシュ女”現象…なぜ一瞬の行動が炎上するのか?

2025年5月、幕張メッセのK-POPイベントで、ある女性スタッフが話題になりました。彼女は白い“シュシュ”(髪ゴム)をつけ、ファンを急がせて手で背中を押すなど、冷たい対応をしたのです。その様子を撮影した動画がSNSで拡散され、人々は彼女を“シュシュ女”と呼ぶようになりました。

本来、「シュシュ」はフランス語由来で、日本でも可愛いヘアアクセサリーの定番です。でも、この日からは“冷たい女性スタッフ”の象徴に…。たった一つのアイテムが、一瞬でインターネット上のレッテルに変わる時代です。

シュシュ女事件の特徴は、スタッフの行動だけでなく、その後の“ネット私刑”にもあります。動画が拡散されると、ネット民がスタッフの個人情報や派遣会社まで特定し、SNSでさらしものにしてしまいました。主催会社も公式謝罪に追い込まれ、対応マニュアルやスタッフ研修の見直しを発表する事態に発展。

この話題の根底には、「イベント現場の厳しい時間管理」と「ファンへのホスピタリティ」のジレンマがあります。スタッフも大勢のファンを効率よく誘導しなければならず、時に“冷たい”と受け取られることも…。でも、その一瞬が切り取られて全世界に拡散する今、ほんの小さな行動が巨大な炎上騒動につながるのです。

「シュシュ女」という言葉は今や、イベント会場で不親切なスタッフを指すネットスラングになりました。一方で、私たちもSNSの“正義”で個人攻撃をしていないか、もう一度立ち止まって考える必要があります。忙しい現場ほど、思いやりと冷静さを忘れないこと!これが、シュシュ女騒動が現代社会に投げかけた大きなメッセージです。