「英語のメールを書くのに1通30分以上かかる。」
「Slackで海外チームに返信するとき、毎回Google翻訳に頼ってしまう。」
「CCに上司が入っているメールほど、送信ボタンが押せない。」
もしこの中の1つでも当てはまるなら、この記事はあなたのために書きました。
英会話やリスニングの学習法は世の中に溢れています。でも、ビジネスで本当に必要な「英語で書く力」を体系的に鍛える方法は、驚くほど少ない。
実は仕事で英語を使う場面の約80%は「書く」コミュニケーション──メール、Slack、Teams、報告書、議事録です。つまり、英語メールが書ければ、仕事の英語の8割は乗り越えられるのです。
📊 Science誌が実証したAIライティングの威力
MIT(マサチューセッツ工科大学)のNoy & Zhang(2023)の研究によると、ChatGPTを活用した場合、メールや報告書などのライティング業務にかかる時間が平均40%短縮され、アウトプットの質も18%向上しました。
さらに注目すべきは、もともとライティングが苦手だった人ほど、AIの恩恵が大きかったという点。つまり「英語メールが苦手な日本人」にこそ、AIは最強の武器になるのです。
この記事では、ChatGPTやClaudeを使って英語メール・ビジネスチャットの「書く力」を根本から鍛える方法を、コピペで使えるプロンプト付きで完全解説します。
単にAIに翻訳させるのではありません。AIを「コーチ」として使い、自分の力でプロレベルの英語が書けるようになる──それがこの記事のゴールです。
📝 この記事でわかること
まず、なぜ日本人の英語メールは海外の人に「伝わりにくい」のでしょうか?実はこれ、文法ミスよりも文化的な「書き方のクセ」が原因であることがほとんどです。
| # | 残念ポイント | 日本人がやりがちな例 | ネイティブの感覚 |
|---|---|---|---|
| 1 | 前置きが長すぎる | “I hope this email finds you well. I am writing to you today because…” と3行目まで用件に入らない | 1文目で用件がわからないメールは読む気が失せる。結論ファーストが鉄則 |
| 2 | 敬語の直訳で 不自然になる |
“I would be grateful if you could kindly…” など、過剰に丁寧すぎて逆に距離ができる | 英語の丁寧さは「短く・直接的に・でもフレンドリーに」。過剰な敬語は壁を作る |
| 3 | アクションが 不明確 |
“Please consider this matter.” で終わり、相手が何をすべきかわからない | “Could you reply by Friday?” のように期限+具体的アクションを必ず添える |
| 4 | 1通に情報を 詰め込みすぎ |
3つも4つも別トピックを1通にまとめる。件名と内容が合わない | 1メール1トピックが原則。複数件あるなら分割するか箇条書きで明示する |
| 5 | トーンが画一的 | 上司にも同僚にもクライアントにも同じテンプレ文面。「誰に書いても同じ」 | 英語でも相手との関係性でトーンは変わる。カジュアル〜フォーマルの使い分けが必須 |
💡 朗報:これらの問題はAIで全て解決できます。AIは「文法の正しさ」だけでなく、「ビジネスメールとしての適切さ」「トーンの調整」「文化的なニュアンス」までフィードバックしてくれます。しかも、何通添削してもらっても嫌な顔ひとつしません。
ここからが本題です。以下の5つのプロンプトを使い分けることで、英語メール・チャットのあらゆる場面に対応できます。
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あなたはグローバル企業で20年の経験を持つビジネス英語ライティングの専門コーチです。 以下のルールに従って、私の英語メールを添削・指導してください。 【基本ルール】 1. 私が書いた英語メール(または日本語のメール内容)を提出します 2. 以下の5つの観点で分析・フィードバックしてください: ✅ 文法・スペルの正確さ ✅ ビジネスメールとしての構成(件名→挨拶→用件→アクション→締め) ✅ トーンの適切さ(相手との関係性に合っているか) ✅ 簡潔さ(無駄な表現、冗長な前置きがないか) ✅ 文化的な配慮(日本語直訳の不自然さがないか) 3. フィードバックの後、以下を提示してください: - 【修正版メール】添削後の完成版 - 【3段階トーン】同じ内容を「カジュアル/標準/フォーマル」の3パターンで - 【学習ポイント】今回のメールで覚えるべき表現TOP3 【重要】 ・フィードバックは日本語で、修正版メールは英語で ・「なぜその表現がダメなのか」を必ず理由付きで説明 ・ネイティブが実際に使う自然な表現を優先 最初のメールを提出するので、添削をお願いします。
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あなたはビジネス英語メールの専門家です。 私が指定するシチュエーションに合わせて、英語メールを作成しながら「書き方」を教えてください。 【進め方】 1. 私がシチュエーションを日本語で説明します 例:「海外のクライアントに納期が1週間遅れることを伝えたい」 2. まず、そのシチュエーションのメールを書く際の【戦略】を日本語で解説してください: - 最初に何を書くべきか - 謝罪の仕方(日本語的な謝罪 vs 英語的な謝罪の違い) - 避けるべき表現 3. その戦略に基づいた【模範メール(英語)】を提示 4. メール内のキーフレーズに【💎 使える表現】タグを付けて解説 5. 最後に【応用チャレンジ】として、少し状況を変えた類似シチュエーションを出題 【対応シチュエーション例】 ・依頼/お願い ・お断り/辞退 ・謝罪/遅延報告 ・催促/リマインダー ・お礼/フォローアップ ・紹介/初回連絡 ・苦情/問題報告 ・提案/企画提出 ・会議設定/日程調整 ・退職/異動の挨拶 では、最初のシチュエーションを伝えます。
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あなたは英語のトーン(丁寧度)の専門家です。 以下のルールで「英語の丁寧度」を体感的に学ぶトレーニングをしてください。 【ルール】 1. 私がビジネスの場面で伝えたい内容を日本語で書きます 2. その内容を、英語の「丁寧度レベル1〜5」で書き分けてください: Level 1 ⭐☆☆☆☆ ── 超カジュアル(親しい同僚へのSlack) Level 2 ⭐⭐☆☆☆ ── カジュアル(チーム内のメール) Level 3 ⭐⭐⭐☆☆ ── 標準(社外の一般的なやり取り) Level 4 ⭐⭐⭐⭐☆ ── フォーマル(上位マネジメント・重要クライアント) Level 5 ⭐⭐⭐⭐⭐ ── 最上級(CEO宛・公式文書) 3. 各レベルについて以下を解説: - なぜそのレベルではその表現を使うのか - Level間の「具体的な違い」(どの単語を変えただけでトーンが変わるか) - 日本語の敬語との対応関係 4. 最後に「このフレーズだけ覚えて」リストを3つ教えてください では始めます。最初の内容を伝えます。
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あなたは英語メールの「瞬発力」を鍛えるトレーナーです。 実際の仕事で起きそうなシチュエーションを出題し、私が制限時間内にメールを書くトレーニングをしてください。 【トレーニングの流れ】 1. ビジネスのシチュエーションを日本語で出題(例:「取引先から見積もりの返事が来ない。催促したい」) 2. 追加情報も提示(相手の名前、関係性、緊急度など) 3. 私が5分以内に英語メール全文を書きます 4. 書き終わったら以下の3段階で採点&フィードバック: 📊 スコアカード(各項目10点満点・合計50点) ├ 構成(件名〜締めまでの流れ) ├ トーン(相手との関係性に適切か) ├ 簡潔さ(無駄な文がないか) ├ アクション明確性(相手が何をすべきかわかるか) └ 表現の自然さ(ネイティブが読んで違和感がないか) 5. 【模範解答】を提示して、私の版と比較 6. 「次に同じシチュエーションが来たら、これだけは使え」フレーズを3つ 10問連続で出題し、最後に総合レポートをください。 では、第1問をお願いします!
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あなたはグローバル企業のコミュニケーションコーチです。 英語メールの「読み解く力」と「返信力」を同時に鍛えるトレーニングをしてください。 【トレーニングの流れ】 1. 海外のビジネスパートナーから届いた英語メールを1通作成して提示してください (いろいろな難易度・場面で。クレーム、依頼、催促、断り、提案など) 2. 私はそのメールを読んで、以下に答えます: a) このメールの要点は何か(日本語で1〜2文) b) 相手のトーンは?(怒っている/急いでいる/友好的/事務的 など) c) 隠れた意図があるか?(行間を読む:本当は何を求めている?) d) このメールへの返信を英語で書く 3. 私の回答に対して: - 読解の正確さをチェック - 返信メールを添削(構成・トーン・表現) - ネイティブが「おっ」と思うワンランク上の表現を3つ紹介 4. 特に【行間の読み方】を重視してフィードバックしてください 英語メールにも「察してほしい」表現は存在します 難易度は初回は「標準」、慣れてきたら「上級(政治的なメール、曖昧な依頼、クレーム対応)」に上げてください。 では、最初のメールをお願いします。
ビジネスメールの場面は一見無限に思えますが、実は「型」は10パターン程度に集約されます。以下のテンプレートを覚えるだけで、仕事のメールの大半に対応できます。
📩
I’m reaching out to ask if you could…
Would it be possible to…by [date]?
ポイント:What+When+Whyの3点セット
🙏
I want to apologize for the delay in…
We expect to have this resolved by…
ポイント:謝罪→原因→対策→新期限の順
⏰
Just following up on my previous email regarding…
I wanted to check in on the status of…
ポイント:責めるのではなく「確認」のトーンで
🚫
Thank you for thinking of me. Unfortunately…
I appreciate the offer, but I’m unable to…
ポイント:感謝→断り→代替案で角が立たない
📅
Would any of the following times work for you?
I’d like to set up a 30-minute call to discuss…
ポイント:候補を3つ出すのがグローバル標準
🎉
Thank you for taking the time to…
As discussed in our meeting, here are the next steps:
ポイント:会議後24時間以内に送るのが鉄則
🔥 プロの使い方:上のテンプレートを暗記するのではなく、プロンプト②に「このシチュエーションでメールを書いて教えて」と依頼し、AIの模範を参考にしながら自分で書く→添削してもらうの繰り返しが最も効果的です。丸コピではなく「学んで自分の言葉にする」がポイント。
2026年の職場では、フォーマルなメールだけでなくSlack・Teams・Google Chatなどのチャットツールで英語を書く場面が爆発的に増えています。チャットはメールとは全く違うルールで動きます。
| 比較項目 | 📧 メール | 💬 Slack / Teams |
|---|---|---|
| 長さ | 5〜15文が標準 | 1〜3文が理想 |
| 挨拶 | Dear / Hi + 名前 | 挨拶なしでOK(いきなり用件) |
| 絵文字 | 基本NG | 👍✅🎉 は積極的に使う |
| 略語 | ほぼ使わない | LGTM, FYI, ASAP, TL;DR が日常 |
| 返信速度 | 24時間以内 | 数分〜数時間以内が期待される |
チャットで使いこなしたい頻出フレーズTOP10を紹介します。これだけで、グローバルチームでの日常コミュニケーションはほぼカバーできます。
Sounds good! 👍 ── 了解!2.
LGTM (Looks Good To Me) ── 問題なし、OKです3.
Quick question — ── ちょっと質問なんだけど4.
Heads up: ── 一応お知らせ(注意喚起)5.
FYI (For Your Information) ── 参考までに6.
I'll circle back on this. ── この件はあとで戻ります7.
Let me loop in @name. ── ○○さんも入れますね8.
Can you take a look when you get a chance? ── 時間あるとき見てもらえますか?9.
TL;DR: (Too Long; Didn't Read) ── 要約すると:10.
Thanks for flagging this! ── 教えてくれてありがとう!💡 AIでチャット力を鍛える方法:プロンプト③の「丁寧度スライダー」でLevel 1〜2の練習を重点的にやりましょう。日本人が最も苦手なのは、実はフォーマルな英語よりもカジュアルな英語。「くだけた表現」がわからないから、チャットでも堅苦しい英語を書いてしまい、チームから浮いてしまうのです。
❌ NG① AIに丸投げして「コピペ送信」
最もやりがちで、最も危険なパターンです。AIが生成した英語メールをそのまま送信する「AIゴーストライター」方式は、3つのリスクがあります。①自分の英語力が一切伸びない、②AIが文脈を誤解して不適切な内容を生成する可能性がある、③受信者が「AIっぽい」と感じると信頼を失う。AIはコーチであり、ゴーストライターではないと心得ましょう。
❌ NG② 全メールを同じトーンで書く
CEOへのメールも、ランチの誘いも同じテンプレ。これは日本語メールでは通用しても、英語圏では「コミュニケーション能力が低い」と見なされる致命的なミスです。プロンプト③の「丁寧度スライダー」で、5段階のトーンを体に染み込ませてください。
❌ NG③ 添削結果を「読んで終わり」にする
AIに添削してもらっても、修正点を確認しただけで次のメールに進んでしまう。それでは同じミスを繰り返します。添削された表現を「自分で書き直す」工程を必ず入れましょう。Vol.3(英語日記×AI添削)で紹介した「逆翻訳トレーニング」がここでも効きます。
❌ NG④ 機密情報をAIに入力する
実際の取引先名、金額、個人情報をそのままAIに貼り付けるのは情報セキュリティ上NGです。練習用には固有名詞をダミーに置き換えるか、一般的なシチュエーションで練習しましょう。会社によってはAIツールの利用ルールが定められています。必ず確認を。
ネイティブのビジネスパーソンだって、毎回ゼロからメールを書いているわけではありません。彼らも「型」を持っていて、それを場面に応じて使い分けているだけです。
この記事で紹介した5つの神プロンプトを使えば、その「型」をAIコーチと一緒に高速で身につけることができます。
大切なのは、AIに書かせるのではなく、AIに鍛えてもらうこと。
自分で書いて、添削されて、書き直す。このサイクルを回すほど、あなたの「英語で書く力」は確実に上がっていきます。
🚀 明日から始める朝10分ルーティン
Step 1:プロンプト④をChatGPTにコピペ(初回のみ)
Step 2:出題されたシチュエーションで英語メールを5分で書く
Step 3:フィードバックの「覚えるべき3フレーズ」をスマホにメモ
Step 4:通勤中に昨日のフレーズを口の中で反復
1ヶ月後、英語メールの「送信ボタン」を押す手が震えなくなります。
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