⚠️ WASEI-EIGO ALERT
日本人が気づいてない
「和製英語」ワースト20
3位マンション、2位サラリーマン、1位は…
「英語のつもり」が海外で大事故に。
ネイティブが本当に困惑する和製英語を
危険度ランキングで徹底解剖
「I live in a mansion!」──あなたのその一言で、
ネイティブはプール付き大豪邸を想像しています。
「I’m a high tension person!」──相手は「この人、高圧電流?」と困惑しています。
──日本人が「英語」だと信じて使っている言葉の中に、とんでもない地雷が潜んでいます。
1そもそも和製英語とは?──日本語が生んだ「なんちゃって英語」の正体
和製英語とは、英語の単語やパーツを使って日本で独自に作られた「英語風の言葉」のこと。見た目はカタカナで英語っぽいのに、英語圏に行くとまったく通じない──そんな言葉が日本には少なく見積もっても100語以上存在します。
和製英語は大きく4つのパターンに分類できます。
🔀 タイプA:英単語を勝手に組み合わせ
ノートパソコン、キャッチコピー、ロゴマークなど。個々の単語は英語だが、その組み合わせは日本オリジナル。
✂️ タイプB:英語を省略しすぎ
パソコン、リモコン、エアコン、アポなど。略しすぎて原型がわからない。英語話者には暗号にしか聞こえない。
🔄 タイプC:意味がズレて定着
テンション、クレーム、ナイーブ、スマートなど。英語に存在するが意味がまったく違う。これが最も危険。
🇯🇵 タイプD:完全なる日本オリジナル
フリーター、ナイター、ガッツポーズなど。英語圏には存在しない概念を英語風に作った純国産品。
💡
最も厄介なのはタイプC。単語自体は英語に存在するため「通じるはず」と思い込みやすいが、ネイティブには全く別の意味で伝わってしまう。この記事のランキング上位は、このタイプCが占めています。
2【20位〜11位】「え、これも通じないの?」日常に潜む和製英語
まずは「知らなくてもそこまで大怪我はしないけれど、知っておくべき」和製英語から。日常生活で毎日のように使っている言葉ばかりです。
20
ペットボトル → plastic bottle
PET(ポリエチレンテレフタレート)は素材名。英語圏では単に「プラスチックボトル」と呼ぶ。
19
ノートパソコン → laptop
「lap(膝)+top(上)」=膝の上に置くPC。デスクトップは英語でも通じるのに、なぜノートだけ和製英語に?
18
ホッチキス → stapler
ホッチキスは発明した会社の名前。英語では全く通じない。留める行為は “staple”。
17
コンセント → outlet(米)/ socket(英)
英語の “consent” は「同意」。ホテルで “I need a consent” と言うと「同意書が必要」に聞こえる。
16
レンジ → microwave
英語の “range” はコンロや射撃場。「マイクロ波」の原理からそのまま “microwave” が正解。
15
ガソリンスタンド → gas station
「gasoline stand」は和製英語。アメリカでは “gas station”、イギリスでは “petrol station”。
14
フライドポテト → French fries(米)/ chips(英)
マクドナルドで “fried potato please” と言っても通じない。「揚げたジャガイモ」としか理解されない。
13
バイク → motorcycle / motorbike
英語で “bike” と言うと自転車のこと。”I ride a bike” =「自転車に乗ります」になってしまう。
12
ペーパードライバー → I have a license but I don’t drive.
英語には対応する名詞がない。「紙のドライバー?」と首をかしげられるだけ。文で説明するしかない。
11
ドンマイ → Don’t worry about it. / No worries.
“Don’t mind” は「気にしない、構わない」の意味で、励ましのニュアンスはゼロ。 “Next time!” が自然。
3【10位〜4位】ビジネスで恥をかく「危険な和製英語」
ここからは「通じない」だけでなく、「別の意味で伝わってしまう」危険度の高い和製英語。ビジネスシーンや海外生活で実際にトラブルを引き起こしかねないものばかりです。
10
ハイテンション
❌ high tension → ✅ excited / hyper / energetic
日本語の「テンション高い!」を “high tension” と訳すと、英語では「高圧電流」か「極度の緊張・不安状態」という意味に。楽しそうな顔で “I’m high tension!” と言ったら、「この人、精神的に大丈夫?」と心配されます。英語の “tension” は国際紛争のニュースで使われるレベルの重い言葉です。
🗣 正しい英語:“I’m so excited!” / “She’s really hyper today.” / “He’s full of energy.”
9
クレーム
❌ claim → ✅ complaint
日本語の「クレーム」は苦情の意味。しかし英語の “claim” は「主張する、請求する」という意味。保険金請求は “make a claim” です。「あの客がクレームを言ってきた」と言いたくて “The customer made a claim” と言うと、「あの客が(保険金の)請求をした」になります。
🗣 正しい英語:“We received a complaint.” / “The customer complained about the service.”
8
ナイーブ
❌ naive → ✅ sensitive / delicate
日本語では「繊細な人」を「ナイーブ」と褒めることがありますが、英語の “naive” は「世間知らず、騙されやすい、未熟」というネガティブな意味。上司に “You’re very naive” と言ったら、「あなたは世間知らずですね」と侮辱していることになります。
🗣 正しい英語:“She’s very sensitive.” / “He has a delicate personality.”
7
スマート
❌ smart(=痩せてる) → ✅ slim / slender
日本語で「スマート」は「スリムで格好いい」の意味。しかし英語の “smart” は「頭がいい、賢い」という意味がメイン。「You look smart」は「賢そうに見える」であって、体型の話ではありません。体型を褒めるなら “slim” や “slender” を使いましょう。
🗣 正しい英語:“You look slim!” / “She has a slender figure.”
6
タレント
❌ talent → ✅ TV personality / entertainer
日本語の「タレント」はテレビに出ている芸能人のこと。しかし英語の “talent” は「才能」そのもの。”She’s a famous talent” と言うと、「彼女は有名な才能だ」と意味不明な文に。具体的な職種(singer, actor, comedian)で言うか、”TV personality” が一番近い表現です。
🗣 正しい英語:“She’s a popular TV personality.” / “He’s a well-known entertainer.”
5
ハンドル
❌ handle → ✅ steering wheel
自動車の丸いハンドルは英語では “steering wheel”。英語の “handle” はドアの取っ手やカバンの持ち手のこと。レンタカー屋で “The handle is broken” と言ったら、ドアノブの話だと思われます。ちなみにウインカーも和製英語で、英語では “turn signal” です。
🗣 正しい英語:“Turn the steering wheel.” / “Use the turn signal.”
4
カンニング
❌ cunning → ✅ cheating
テストでのカンニングを英語で “cunning” と言うと、「ずる賢い、狡猾な」という意味の形容詞に。試験の不正は “cheating” が正解。”He was caught cunning” なんて言ったら「彼は狡猾さを発揮しているところを捕まえられた」と、まるで褒めているような不思議な文になります。
🗣 正しい英語:“He was caught cheating on the exam.”
4【3位】マンション──「豪邸に住んでます」宣言になる悲劇
🏢 → 🏰
「マンションに住んでます」
ネイティブの脳内イメージ:ハリウッドスターの大豪邸、プール付き、庭に噴水
日本で「マンション」と言えば鉄筋コンクリートの集合住宅。しかし英語の “mansion” は「大邸宅、豪邸」──ディズニーランドの「ホーンテッド・マンション」を思い浮かべてください。あれが英語圏における “mansion” のイメージです。
1960年代、日本の不動産業界が「アパートよりも高級に聞こえるように」と英語の “mansion” を借用したのが始まりとされています。つまり意図的に「格上げ」するために選ばれた言葉が、そのまま定着してしまったのです。
REAL EPISODE
在日外国人の「あるある」体験──
ある英語教師が日本に来て初めて「東京でmansionが借りられる」と聞いた時、大喜びしたそうです。しかし実際に案内されたのは普通のワンルームアパート。
「噴水はどこ?」とならなかっただけマシですが、英語圏の人が “mansion” と聞いた時の期待値は、日本人の想像をはるかに超えています。
✅
正しい英語:
賃貸マンション → apartment(米)/ flat(英)
分譲マンション → condominium (condo)
タワーマンション → high-rise apartment
“I live in an apartment in Tokyo.” これが自然な英語です。
5【2位】サラリーマン──ネイティブには「給料計算係」に聞こえる
👔 → 🤔
「I’m a salaryman.」
ネイティブの反応:「…salary(給料)の man? 経理の人?」
「サラリーマン」は日本人にとって最も身近な和製英語の一つ。大正時代の1920年代から使われ始め、1928年に出版された書籍がきっかけで広まったとされています。語源はラテン語の “salarium”(兵士に塩を買うために支給された給付金)に由来する “salary”(給料)から。
しかし英語圏では “salaryman” という単語は基本的に通じません。通じたとしても、それは「日本の過労死文化で知られるあの日本のサラリーマンのこと?」という、非常に限定的な(そしてあまりポジティブでない)文脈での理解です。
| 言いたいこと |
❌ NG |
✅ 正しい英語 |
| 会社に勤めている人 |
salaryman |
office worker / company employee |
| ビジネスパーソン |
businessman |
businessperson(性別中立) |
| 9時5時で働く人 |
salaryman |
nine-to-fiver |
| 事務系の会社員 |
OL / office lady |
office worker(男女共通) |
💡
ちなみに「OL(オフィスレディ)」も完全な和製英語。”office lady” という英語は存在しません。現代のジェンダー意識からも、男女で呼び方を変えること自体が英語圏ではタブーとされています。男女問わず “office worker” が適切です。
6【1位】発表!最も危険な和製英語とは──
👑 WORST NO.1
テンション
日本語:「気分の高まり・ノリ・テンション上がる」
英語:「緊張・不安・張力・高圧電流」
栄えある(?)第1位は「テンション」。なぜ「マンション」や「サラリーマン」を上回ったのか?それは、使用頻度がダントツに高く、意味のズレが180度逆で、しかも多くの日本人がいまだに英語だと信じているからです。
日本人は毎日のように「テンション上がる〜」「テンション低い」「ハイテンション」と言いますが、英語の “tension” は「緊張、圧力、張力」という意味です。国際紛争のニュースで使われる重い単語なのです。
🇯🇵
日本人が言いたいこと
「テンション上がる!」
= ワクワク、興奮、楽しい気分
「あの人ハイテンションだね」
= 元気いっぱい、ノリがいい
🇺🇸🇬🇧
ネイティブに聞こえること
“High tension!”
= 高圧電流 / 極度の緊張状態
“He’s a high tension person”
= 高圧的な人、緊張して
ピリピリしている人
“
“There is rising tension between the two countries.”
「両国間の緊張が高まっている」──これが英語における “tension” の典型的な使い方
── ニュース報道での典型的な用例
なぜ「テンション」がここまで日本語に浸透したのか?一説では、音楽用語の「テンション・コード」(不協和音を心地よい音に変えるギター技法)から派生したとされています。「テンションを上げる=場の雰囲気を盛り上げる」という転用が起きたわけです。
✅
正しい英語の言い換え一覧:
テンション上がる → “I’m so excited!”
ハイテンション → “She’s really hyper.” / “He’s full of energy.”
テンション低い → “I’m not feeling it.” / “I’m feeling down.”
テンション上げていこう! → “Let’s get pumped!” / “Let’s get fired up!”
7なぜ日本は「和製英語大国」になったのか?──カタカナの魔力
日本語には「ひらがな」「カタカナ」「漢字」の3つの表記システムがあります。そのうちカタカナは外来語を表すための文字として機能しています。この仕組みこそが、世界に類を見ない「和製英語大国」を生んだ最大の要因です。
要因①:カタカナ=英語という錯覚
カタカナで書かれていると、日本人は無意識に「これは外国語(=英語)だ」と認識します。しかし実際には、ドイツ語由来(アルバイト、カルテ)、フランス語由来(アンケート、クレヨン)、ポルトガル語由来(パン、カッパ)など、英語以外の言語から来ているものも大量にあります。
要因②:日本人の「短縮愛」
日本語は言葉を短くするのが得意。パーソナルコンピューター → パソコン、リモートコントローラー → リモコン、エアーコンディショナー → エアコン。元の英語を知っている人が聞けば推測できますが、英語圏の人には暗号のようにしか聞こえません。
要因③:広告・マーケティングの影響力
「マンション」が不動産業界の戦略で生まれたように、多くの和製英語は商品やサービスを魅力的に見せるためのマーケティングから生まれています。「ノートパソコン」「ペットボトル」「ドリンクバー」──すべて日本の企業文化が生んだ造語です。
💡
実は一部の和製英語は「逆輸入」されて英語に取り込まれるケースも。”salaryman” はケンブリッジ辞書やオックスフォード辞書に「日本のビジネスマン」を指す単語として収録されています。ただし “karoshi(過労死)” と関連づけられることが多く、あまりポジティブな文脈ではありません。
8今日からできる!和製英語から脱出する5つの方法
方法① カタカナ語を見たら「本当に英語か?」と疑う
カタカナで書かれているだけで英語だと思い込むのが最大の落とし穴。「カタカナ=英語ではない」を脳に刷り込むことが第一歩です。新しいカタカナ語に出会うたびに、英和辞典で確認する習慣をつけましょう。
方法② 「英英辞典」で本来の意味を確認する
和英辞典だけでなく、英英辞典(Cambridge Dictionary、Oxford Dictionaryなど)で英単語の本来の意味を確認しましょう。”mansion” を英英辞典で引けば “a very large expensive house” とあり、「あ、集合住宅じゃないんだ」とすぐわかります。
方法③ 「省略形」を使わない意識をもつ
パソコン→PCかcomputer、リモコン→remote control、エアコン→AC。省略せずにフルで言う癖をつけるだけで、かなりの和製英語を回避できます。英語はそもそも、日本語ほど省略しない言語です。
方法④ 「和製英語チェックリスト」を作る
自分がよく使うカタカナ語をリストアップし、正しい英語を横に書いておくだけでも効果的。この記事のランキングをそのままチェックリストとして活用するのもおすすめです。
方法⑤ 口をしっかり開けて発音する
和製英語以前の問題として、カタカナ発音そのものがネイティブに通じないケースも多い。正しい英単語を知っていても、日本語的な平坦なアクセントで話すと伝わりません。単語の冒頭にアクセントを置くことを意識しましょう。
まとめ──和製英語は「恥」ではなく「文化」。
でも知っておくべき
和製英語は日本語の柔軟性と創造力の証。
しかし英語でコミュニケーションをとるなら、
「知っている」と「使い分けられる」は別の力です。
✦【1位】テンション → excited / hyper(「高圧電流」にならないように!)
✦【2位】サラリーマン → office worker(日本限定の概念と知ろう)
✦【3位】マンション → apartment(豪邸に住んでます宣言を回避)
✦最も危険なのは「意味がズレて伝わる」タイプCの和製英語
✦カタカナ語を見たら「本当に英語か?」と一度疑う習慣を
✦和製英語は日本語の創造力の証。知って使い分ければ最強
和製英語を知ることは、英語を学ぶことであり、
同時に日本語の面白さを再発見する旅でもある。
今日から、カタカナ語を見る目が変わるはずです。