中高英語教師のための授業アイデア&最新情報ニュースレター

【中高英語教師のための授業アイデア&最新情報】 2026年2月20日(金)~原田先生の英語教育ニュースレター Vol.005 ~

ENGLISH TEACHER’S BRIEFING

📬 原田先生の英語教育ニュースレター

中高英語教師のための授業アイデア&最新情報

2026年2月20日(金)| Vol.005

⚡ TODAY’S HEADLINE

国立大学3校が留学生の定員枠を拡大へ — 日本の大学国際化が新段階に

文部科学省は2026年度から、国立大学3校の学部・学群で留学生の受け入れ定員枠の拡大を認めると発表しました。大規模学部(定員300人以上)では定員の最大110%まで受入可能に。日本の留学生数は2024年に過去最高の33万6,708人(前年比20.6%増)を記録し、2033年までに40万人の政府目標に着実に近づいています。一方で、英語で授業が行える教員の確保や、入試と実践的英語力のギャップなど、構造的な課題は依然として山積みです。中高から「使える英語力」を育てる必要性がますます高まっています。

🔗 参考:The Japan Times — Three national universities to raise international student enrollment caps

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今日の帯活動アイデア(5分でできる!)

🔍 “Find Someone Who…” 人探しビンゴ

対象:中学1年〜高校 | 時間:5分 | 準備:ワークシート(3×3マス)

▶ やり方:

① 9マスのビンゴシートに英語の質問を書く:“Find someone who can play the piano.” “Find someone who ate sushi yesterday.”

② 生徒は教室を歩き回り、クラスメートに英語で質問する:“Can you play the piano?”

③ “Yes” と答えた相手の名前をマスに記入

④ 縦・横・斜めが揃ったら “Bingo!” — 最も早くビンゴした生徒が勝ち

💡 ポイント:疑問文の練習+教室全体が動くのでエネルギーが上がる!質問内容を学習中の文法に合わせれば(過去形・can・現在完了など)ターゲット文法の復習にも最適。

🚫 Taboo(タブーゲーム)

対象:中学2年〜高校 | 時間:5分 | 準備:単語カード

▶ やり方:

① カードにお題の単語+使ってはいけない3つの「タブーワード」を書く
例:お題 “hospital” / タブー: doctor, sick, nurse

② 説明者はタブーワードを使わずに英語でお題を説明する
“It’s a big building. You go there when you are not feeling well. There are many beds.”

③ チームメイトが正解したら1点。制限時間内に何問正解できるか競う

💡 ポイント:言い換え力(paraphrasing)が鍛えられ、語彙の幅が広がります。英検のスピーキングや大学入試の自由英作文にも直結するスキルです。

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AI × 英語指導 最前線

🆕 注目ツール:Nearpod AI Create

Renaissance社が提供するインタラクティブ授業プラットフォーム「Nearpod」に、AIレッスン生成機能が搭載。トピックや学習基準を入力するだけで、クイズ・投票・描画活動・協働ボード付きの完全なインタラクティブ授業が数分で完成します。

✅ AI Lesson Generator:トピック→完成授業を自動生成
✅ AI Question Generator:教材から選択式問題を自動作成
✅ VR・3Dモデル・動画を授業に統合可能
✅ Google Slides・PowerPoint・Canvas LMSと連携

🎓 活用例:「日本の食文化を英語で紹介する」をトピックに入力→スライド+クイズ+ディスカッションボード付き授業が即完成!

🔗 Nearpod AI Create 公式ページはこちら →

📱 Wayground(旧Quizizz)— AI機能でゲーミフィケーション学習が進化

2025年6月にQuizizzから名称変更した「Wayground」。AI機能が大幅強化され、PDF・ドキュメント・URLをアップロードするだけでインタラクティブなクイズ・ワークシート・レッスンを自動生成。リーダーボードやパワーアップなどのゲーム要素で生徒のモチベーションを維持しながら、リアルタイムの学習データ分析も可能。世界150カ国以上・米国の学校の90%以上で利用されています。基本機能は無料で利用可能。

🔗 Wayground(旧Quizizz)公式サイトはこちら →

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英語教育ニュース FLASH

🇯🇵 JAPAN

大学国際化「見かけの成功」と構造的課題 — 留学生増でも教育体制に不安

日本の留学生数は33.6万人と過去最高を記録しましたが、最新の研究報告によると大学内部では英語テスト政策と実際のコミュニケーション能力の間に大きなギャップがあることが指摘されています。EIKEN・TOEICなどのテストスコアが就職市場では重視される一方、留学や国際プログラムでは実践的英語力が求められるという「二重構造」が学生を混乱させている実態も。中高での英語教育がテスト対策と実用英語のどちらに軸足を置くべきか、改めて議論が必要です。

🔗 参考:Duolingo English Test Blog — Japan’s ongoing challenges with university internationalization

🇯🇵 JAPAN

教員のメンタルヘルス危機 — 精神疾患による休職が7,078人に

文科省のデータによると、2024年度に精神疾患で休職した公立学校教員は7,078人。教員の平均労働時間は1日約11時間で、OECDの中でも最長クラスです。部活動指導・事務作業・保護者対応など授業以外の負担が重くのしかかり、「ブラック職業」とも呼ばれる現状。政府は2029年までに残業を月30時間以下にする目標を掲げ、中学校の学級定員を35人に引き下げる方針も打ち出していますが、実効性は未知数です。

🔗 参考:Japan Today — What’s going wrong in Japanese classrooms?

🌍 GLOBAL

デンマーク、EF英語能力指数で常にトップ5入り — 「メディア浸漬」の威力

EF英語能力指数で常に世界上位にランクインするデンマーク。成功の鍵は、8〜9歳からの早期英語教育・教師の高い英語力(ほぼネイティブレベル)・そしてテレビ番組や映画を字幕のまま放送する「メディア浸漬」です。授業では文法ドリルより「実際に使う場面」を重視し、グループプロジェクトやディスカッションを中心に構成。国民の約90%が英語を話せるという驚異的な成果を上げています。

🔗 参考:TEAST — Why Denmark Speaks English So Well

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超絶使える!英語学習ツール

📊

Formative(Luna AI搭載)

AIアシスタント「Luna」搭載の形成的評価プラットフォーム。リアルタイムで生徒の回答を確認し、即座にフィードバック可能。

公式サイトを見る →

🧠

Edcafe AI

PDF・URL・テキストからクイズを自動生成。多言語対応で、英語教材から日本語の確認テストも作成可能。共有も簡単。

公式サイトを見る →

📖

ReadTheory

AIが生徒のレベルに合わせてリーディング教材を自動調整。読解力の推移をグラフで可視化。無料プランあり。

公式サイトを見る →

🎥

Flocabulary

ヒップホップ音楽で英語の語彙・文法を学ぶプラットフォーム。Nearpodと連携。スペイン語版も登場し、多言語学習に対応。

公式サイトを見る →

🌎

世界の英語授業から学ぶ

🇩🇰 デンマーク式:「メディア浸漬」で英語を生活の一部に

英語力世界トップクラスのデンマークの特徴は、英語を「教科」として切り離さず、「日常生活の一部」にしていること。テレビ・映画・音楽・ゲームなどの英語メディアに字幕付きで日常的に触れる「メディア浸漬」が、教室外での大量インプットを可能にしています。授業でもコミュニケーション重視で、プロジェクト型学習やグループディスカッションが中心です。

🔑 明日から使えるテクニック

帯活動の前に、英語の短い動画(30秒〜1分)を字幕なしで見せて “What did you catch?” と聞く。TED-EdやBBC Learning Englishの短いクリップが最適。「聞き取れた単語だけでOK」というルールにすれば、リスニングへの心理的ハードルが下がり、毎日の積み重ねで「英語耳」が育ちます。

TODAY’S QUOTE FOR TEACHERS

“Alone we can do so little; together we can do so much.”

「一人でできることはわずかだが、皆で力を合わせれば、こんなにも多くのことができる。」

— ヘレン・ケラー(Helen Keller/アメリカの作家・社会活動家)

💡今日の1分ティップス

質問した後の「Wait Time(待ち時間)」を3秒以上取りましょう。研究によると、教師が質問後に3秒以上待つだけで、生徒の回答の長さが300〜700%増加し、回答する生徒の数も増えることが分かっています。沈黙が怖くてすぐにヒントを出したくなりますが、その「間」こそが生徒の思考を深める黄金の時間です。

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haradaeigo.com

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