
【gigil】
The Oxford English Dictionary (OED) has added gigil, a Tagalog-derived term capturing the intense urge to squeeze something unbearably cute — often accompanied by a scrunched face or gritted teeth. The word can function both as a noun and an adjective.
「オックスフォード英語辞典(OED)は、新たにgigilを収録しました。これはタガログ語由来で、あまりにも可愛くて思わずギュッとしたくなる衝動—時に顔をしかめたり歯を食いしばるような感覚—を意味します。名詞にも形容詞にも使われます。」
【出典】2025年3月27日 The Guardian
Gigil: word for ‘cute aggression’ among new Oxford English Dictionary entries | Reference and languages books | The Guardian
<<gigilとは?>>
⇒ 「かわいすぎて…ギュッ!」
南フィリピン(タガログ語圏)発の言葉で、英語に収録されたことで、感情の細かいニュアンス表現として注目されています。
<<gigilを使った例文チェック>>
★ That puppy is so fluffy—I’m full of gigil!
「その子犬がふわふわすぎて…ギジルが止まらない!」
★ The baby’s laugh gave me a serious case of gigil.
「赤ちゃんの笑いに、ガチでギジルが来た。」
<<gigilの類語と使い分け>>
★ cute aggression:心理学的・英訳的に近い表現として使われる言葉。
★ adorable overwhelm:直訳的には「愛らしさの圧倒に身を任せる」、感情を強調する表現。
★ squeeze impulse:意訳的で、ギュッとしたくなる衝動をそのまま表す言い回し。

<<単語深堀りコラム>>
gigilの英語辞書への収録は、国際語としてタガログ語文化の影響が認められた象徴的な一歩です。
背景としては、OEDが言語を文化的・感情的に多様な視点から補填する姿勢がうかがえます。日常英語では表現しにくい「可愛さゆえに抑えきれない感情」に対して、この言葉はまさにぴったり嵌る単語です。
使いどころとしては、ソーシャルメディアやエンタメ記事、幼児・ペット関連コンテンツなどで、「可愛さの衝動」を軽妙に表現する際に重宝されるでしょう。実際、ガーディアンやNYポストもこの語の収録をニュースとして取り上げています。
社会的意義としては、他言語由来の単語が辞書に認められることで、多文化理解や言語の柔軟性が広がります。今後 “gigil” のような、感情を直接的に表す異文化語が英語に入り込む事例はさらに増えるかもしれません。