劇場の世界には、本番前に直接『Good luck(幸運を)』と言うと、かえって不運を呼んでしまうという言い伝えがあります。そこで、あえて正反対の、悪いことを願うような言葉を口にすることで、幸運を呼び込もうとしたのがBreak a leg.の考え方です。ただし、この表現がいつ、どのようにして生まれたのかは、はっきりと記録に残っていません。俳優のけがにまつわる逸話と結びつける説もありますが、確かめられる証拠はなく、あくまで『直接言わないほうが縁起がいい』という舞台裏の空気から生まれた表現だと考えられています。
模試や発表の日の朝、友達に『頑張ってね』とまじめに言うと、かえって緊張させてしまうことがある。そこで軽い冗談を言って送り出すと、相手の肩の力が抜ける。Break a leg.は、まさにこの『まじめに言わないことで応援する』感覚に近い表現です。
なぜこの意味になるのか
『good luck』と正面から言うと、かえって不運を呼ぶという舞台裏の言い伝えから、あえて逆のことを言って幸運を願う、という仕組みで生まれたとされています。ただし正確にいつ、どこで最初に使われたのかは、はっきりと分かっていません。俳優が実際に脚をけがした逸話と結びつける説もありますが、記録に残っている使用例よりも古い時期の話とされ、根拠は確認できていません。確実に言えるのは、英語の劇場文化の中で『幸運を願うときほど、直接言わない』という発想から生まれた表現だ、ということです。
使うときの注意・使い分け
文字どおり『脚を折れ』という意味では絶対に使いません。相手の成功を願う、明るい掛け声として使います。
例文で確かめる
I'm so nervous about my speech tomorrow.
明日のスピーチ、すごく緊張する。
You'll be great. Break a leg!
きっとうまくいくよ。頑張ってね!
Everyone told the actors to break a leg just before the curtain went up.
幕が上がる直前、みんなが役者たちに『頑張って』と声をかけた。
発音・リズム
breakは『ブレイク』、legの語尾gはしっかり閉じるように発音します。a legをつなげて『アレグ』のように滑らかに読むと自然に聞こえます。
入試での出方と、外し方
- こう問われる
- ①会話文の応答選択で、Good luckの代わりに使われる表現を選ばせる形。②本番前の場面で、文字どおりの意味(けがを願う)ではないと気づかせる読解問題。
- ここで外す
- 文字どおり『脚を折れ』という物騒な意味だと誤解し、場面に合わないと判断して選択肢から外してしまう誤りが定番です。
- 決め手
- 舞台・発表・試験など『これから本番を迎える人』への声かけとしてBreak a legが出てきたら、必ず『幸運を祈る』の意味で読みます。
- 誤答
- Take care of your leg(脚に気をつけて)
- 正答
- Break a leg(頑張って)
読み方が変わる
Before
Break a legを聞くと、けがを願う変な表現だと戸惑っていた
After
本番前の応援の言葉として、意味を考えずに自然に受け取れる
こぼれ話
似た『逆を言って願う』文化はほかの言語にもあり、ドイツ語には直訳すると『首と脚が折れますように』にあたるHals- und Beinbruchという表現があります。
似た表現・反対の表現
- 似た意味
- Good luck!You'll do great!
Break a leg. を教室で使う(5分)
ねらい: 本番前の応援表現を、直訳ではなく用法で覚える
- 先生「発表会やテストの前、日本語でどんな声をかける?」と問いかける
- 舞台裏の言い伝えを紹介し、直接Good luckと言わない文化を説明する
- ペアで、これから何かの本番を控えている設定を1つ決め、Break a legを使って声をかけ合う
- 出口チケットで、Break a legを使った短い会話を1組書かせる
出口チケット: 友達の試験前に、Break a legを使って応援する短い会話を2行で書きなさい。
AIに貼ると、この表現があなたの生活の中の文になって返ってきます。
以下の条件で、Break a leg.を使った会話文を3つ作ってください。①発表会・試験・スポーツの試合など、本番前の場面にする。②中学・高校生が実際に使いそうな場面にする。③日本語訳も添える。