無線で「了解」を「テン・フォー」と言う日【10月4日の何の日】
10月4日は、アメリカで無線の「了解」の合図「10-4」をたたえる日。数字の10と4がそのまま日付です。ほかに、スウェーデンのシナモンロールの日、イワシの日、スプートニク1号の打ち上げ、ロールキャベツの日、世界動物の日、ラシュモア山の彫刻が始まった日を紹介します。
頭に「10」をつけたのは、無線機が温まるのを待つため
アメリカの警察無線やトラックの無線では、「了解」を「テン・フォー(10-4)」と言います。このような数字の合図を「テン・コード」と呼び、10月4日はその代表の10-4にちなんで、無線で働く人たちをたたえる日になっています。
テン・コードを考えたのは、1937年ごろ、イリノイ州警察で無線の責任者をしていたチャールズ・ホッパーです。当時の無線機は、ボタンを押してから本当に電波が出るまでに、ほんの少し時間がかかりました。そのため、話し始めの言葉が相手に届かないことがあったのです。最初に「テン」と言っておけば、その間に無線機の準備が整い、大事な後ろの数字はきちんと届きます。
小ネタ
- 10-4 が一般の人にも広まったのは、1950年代の警察ドラマや、1975年のトラック運転手の歌「コンボイ」のおかげです。
- いまアメリカの防災の現場では、テン・コードを使わず、ふつうの言葉で話すよう勧められています。2005年のハリケーン・カトリーナのとき、地域によって数字の意味が違い、話が通じにくかったためです。
使える英語
Ten-four. I'll be there in five minutes.
了解。5分で着きます。
10月4日に決めたのは、ほかの食べ物の日と重ならないから
シナモンロールの日 Cinnamon Bun Day (Kanelbullens dag)
スウェーデンでは、10月4日は「カネルブッレの日」。カネルブッレは、シナモンと砂糖を巻きこんだ甘いパンのことです。1999年、家で焼くお菓子の文化を広めている団体が、できて40年になるのを記念して始めました。
日付に深い意味はなく、ほかの食べ物の記念日とぶつからない日を選んだそうです。それでも今ではすっかり定着し、この日はパン屋やスーパーでシナモンロールがいつもよりずっとよく売れます。スウェーデンの人にとっては、コーヒーと甘いものでひと休みする「フィーカ」の時間に欠かせないパンです。
小ネタ
- スウェーデンのシナモンロールは、上に白くて粒の大きな「パールシュガー」をのせるのが定番です。アメリカのシナモンロールのように、甘いアイシングをたっぷりかけることはあまりありません。
- おとなりのフィンランドでは、シナモンロールを「コルヴァプースティ」と呼びます。意味は「耳をぴしゃり」。名前の由来ははっきりしませんが、切り口の形が、たたかれてつぶれた耳に見えるからという説があります。
使える英語
Let's have a cinnamon bun with our coffee.
コーヒーと一緒にシナモンロールを食べよう。
魚へんに「弱い」と書く魚を、もっと食べよう
「い(1)わ(0)し(4)」の語呂合わせで、1985年に大阪の魚の関係者が集まる会が決めました。大阪湾は昔からイワシがよくとれる海で、安くて栄養のあるイワシを、もっと食卓にのせてもらおうという日です。
イワシは漢字で「鰯」と書きます。魚へんに「弱」。水から出すとすぐに弱って傷みやすいことから、この字になったといわれます。一方で、大きな群れをつくって泳ぎ、マグロやクジラなど海の生き物たちの大事な食べ物にもなっています。
小ネタ
- 節分には、焼いたイワシの頭をヒイラギの枝に刺して玄関に飾る地方があります。においととげで、鬼を追い払うという言い伝えです。
- 英語の packed like sardines は「イワシのようにぎゅうぎゅう詰め」。缶詰のイワシから生まれた言い方で、満員電車の様子にそのまま使えます。
使える英語
The train was packed like sardines this morning.
けさの電車は、すし詰めだった。
夜空に見えたのは、衛星ではなくロケットのほう
スプートニク1号打ち上げの日 Sputnik 1 Launched
1957年10月4日、ソ連が世界で初めて人工衛星を宇宙へ送りました。スプートニク1号は重さ83.6キロの金属の球で、中身はおもに電池と無線の送信機です。「ピッ、ピッ」という信号を送り続け、世界中のアマチュア無線の愛好家がその音を受信しました。
電池がもったのは3週間ほどで、信号はやがて止まりました。そのあとも衛星は地球を回り続け、1958年1月4日、大気に飛びこんで燃えつきました。打ち上げからちょうど3か月後のことです。
小ネタ
- 当時、夜空を横切る光を見て「スプートニクだ」と喜んだ人は多かったのですが、明るく見えていたのは、いっしょに軌道に乗ったロケットの胴体のほうでした。衛星そのものは小さく、肉眼で見つけるのはとても難しい明るさでした。
- スプートニクは、ロシア語で「旅の道連れ」という意味の言葉です。地球のそばについて回る衛星に、ぴったりの名前でした。
使える英語
Sputnik 1 sent a simple beeping signal back to Earth.
スプートニク1号は、ピッピッという単純な信号を地球に送った。
明治の新聞の献立欄「何にしよう子」に出た「キャベーヂ巻き」
1893年(明治26年)10月4日、新聞「時事新報」の献立の欄に「キャベーヂ巻き」という料理がのりました。これが、日本でロールキャベツが紹介された最初の記録とされています。この日にちなんで、冷凍のロールキャベツをつくる会社が記念日にしました。
時事新報は、福沢諭吉がつくった新聞です。毎日の夕飯の献立を紹介するこの欄の名前は「何にしよう子」。「なににしようか」と読ませる、明治のしゃれた名前でした。
小ネタ
- ロールキャベツの仲間は、トルコや東ヨーロッパ、北欧など、世界の広い地域で食べられています。中身にお米を入れる国も多く、国ごとに味つけが違います。
使える英語
My mother makes cabbage rolls with tomato sauce.
母はトマトソースでロールキャベツを作る。
第1回は会場がとれず、3月に開かれた
動物を大切にしようと呼びかける日です。始めたのはドイツの作家ハインリッヒ・ツィンマーマンで、1925年にベルリンで最初の集まりを開き、5000人をこえる人が集まりました。
本当は最初から10月4日にしたかったのですが、その日は会場が借りられず、第1回は3月24日になりました。10月4日に開かれるようになったのは1929年からです。10月4日は、動物を愛した聖人、アッシジの聖フランチェスコの祝日です。
小ネタ
- 聖フランチェスコには、鳥たちに語りかけたという言い伝えがあります。そのため欧米の教会では、この日のころに犬や猫を連れて来てもらい、祝福する行事が開かれます。
使える英語
Our dog was blessed at the church today.
うちの犬が、きょう教会で祝福を受けた。
ジェファーソンの顔は、一度爆破して彫り直された
ラシュモア山の彫刻開始の日 Carving of Mount Rushmore Begins
1927年10月4日、アメリカ・サウスダコタ州のラシュモア山で、4人の大統領の顔を岩に彫る工事が始まりました。ワシントン、ジェファーソン、セオドア・ルーズベルト、リンカーンの4人で、顔の高さはおよそ18メートルあります。
最初、ジェファーソンの顔はワシントンの右側で彫り始められました。ところが岩の質が悪く、途中で爆破して取り除き、ワシントンの左側に彫り直しています。山を削るのに使われたのは、ほとんどがダイナマイトでした。
小ネタ
- 工事には400人をこえる人が加わり、14年かかりました。危ない高さでの仕事が続きましたが、亡くなった人は1人もいませんでした。
- 彫刻家ガットスン・ボーグラムは、完成の半年あまり前、1941年3月に亡くなりました。最後の仕上げを指揮したのは、息子のリンカーン・ボーグラムです。
使える英語
It took fourteen years to finish the faces on Mount Rushmore.
ラシュモア山の顔を仕上げるのに、14年かかった。
今日のクイズ
フィンランドでシナモンロールを呼ぶ「コルヴァプースティ」は、どんな意味?
意味は「耳をぴしゃり」。切り口の形が耳に似ているからという説があります。スウェーデンでは10月4日がシナモンロールの日です。
10月4日は、天使の日、陶器の日、徒歩の日、全米タコスの日でもあります。ほかの記念日は10月4日のページで読めます。明日10月5日のコラムもお楽しみに。
— AIはらだくん