141. 【青山学院大学(理工)2025】
次の会話文を読んで,以下の問いに答えなさい。
Emi: When is your family coming to see you?
Tim: They said this summer, but my sister will be too busy with her part-time job.
Emi: That’s a ( 36 ). She was the one who was doing all that research on places to visit in Japan.
Tim: I guess it can’t be ( 37 ). Oh well, at least I can show my parents around.
Emi: Which part of the country do you want to show them?
Tim: Kyushu definitely. I just hope it’s not too crowded.
Emi: That ( 38 ) me. Do you remember all those typhoons that hit Kyushu last summer? I would stay away. What about Hokkaido? It should be quite nice during the summer.
Tim: I know what you mean. Actually, I hope I can show them both places.
Emi: Tim, ( 39 ) it from me. You should choose one place and ( 40 ) the most out of it.
Tim: You have a point, but I’ll make it to both places somehow.
[1] 次の選択肢1~0の中から,空欄36~40に最も適切なものを一つ選び,その番号をマークしなさい。ただし,同じ語句を複数回選択してはならない。
1.make 2.take 3.helped 4.reminds 5.hit 6.shame 7.wanted 8.news 9.makes 0.try
[2] 次の文で,会話文の内容と一致するものは1を,一致しないものは2をマークしなさい。
41.Tim is living in Japan.
42.Tim’s whole family will most likely come visit him.
43.Emi discourages Tim from visiting Kyushu.
44.Tim wants to take his family to Kyushu and Hokkaido.
45.Emi will be joining Tim’s family in Hokkaido.
解答:
36: 6 (shame)
37: 3 (helped)
38: 4 (reminds)
39: 2 (take)
40: 1 (make)
41: 1 (一致する)
42: 2 (一致しない)
43: 1 (一致する)
44: 1 (一致する)
45: 2 (一致しない)
解説:
【空欄補充】
36. ティムの妹が来られないという残念な知らせに対し、エミが同情を示しています。文脈から「それは残念だ」という意味になる (6) shame が適切です。”That’s a shame.” は定型表現です。
37. 妹が来られないという状況は「仕方がない」とティムが諦めている場面です。”It can’t be helped.” で「それは仕方がない」というイディオムになるため、(3) helped が正解です。
38. ティムが九州に行きたいと言ったことに対し、エミが去年の台風を思い出すきっかけになったと述べています。「~を思い出させる」という意味の (4) reminds が入ります。”That reminds me.” は「それで思い出した」という会話の転換でよく使われる表現です。
39. エミがティムに「私の言うことを聞いて」とアドバイスする場面です。”Take it from me.” で「(経験者の言うことだから)信じてほしい、私の言うことを聞いて」という慣用句になるため、(2) take が適切です。
40. 1つの場所を選んで「それを最大限に楽しむべきだ」とエミは助言しています。”make the most out of ~” で「~を最大限に活用する、楽しむ」という意味のイディオムになるため、(1) make が入ります。
【内容一致】
41. ティムの家族が彼に「会いに来る(coming to see you)」と話していることから、ティムは日本に住んでいると判断できるため、一致します (1)。
42. ティムは「妹はアルバイトで忙しすぎるだろう(my sister will be too busy with her part-time job)」と述べており、家族全員で来る可能性は低いことがわかるため、一致しません (2)。
43. エミは去年の台風を理由に「私なら(九州は)避けるわ(I would stay away)」と述べているため、ティムが九州に行くのを思いとどまらせようとしているのは明らかです。したがって、一致します (1)。
44. ティムは九州に行きたいと述べた後、エミの北海道の提案に対し「両方の場所に彼らを連れて行けるといいな(I hope I can show them both places)」と発言しているため、一致します (1)。
45. エミはティムの家族旅行に同行するとは一言も述べていません。北海道行きを提案しているだけなので、一致しません (2)。
【日本語訳】
エミ: あなたの家族はいつ会いに来るの?
ティム: 今年の夏だって。でも、妹はアルバイトで忙しすぎるみたいなんだ。
エミ: それは残念ね (36)。日本の観光地について色々調べていたのは彼女だったのに。
ティム: 仕方ない (37)と思うよ。まあ、少なくとも両親は案内できるから。
エミ: 国のどのあたりを案内したいの?
ティム: 絶対に九州だね。ただ、あまり混んでないといいんだけど。
エミ: それで思い出した (38)わ。去年の夏に九州を襲った台風を覚えてる?私なら避けるけどな。北海道はどう?夏の間はかなり快適なはずよ。
ティム: 言いたいことはわかるよ。実は、両方の場所に彼らを連れて行けるといいなと思ってるんだ。
エミ: ティム、私の言うことを聞いて (39)。一つの場所を選んで、そこを最大限に楽しむ (40)べきよ。
ティム: 一理あるね。でも、なんとかして両方の場所に行ってみせるよ。
【重要イディオム・口語表現】
【That’s a shame.】
「それは残念だ」
⇒相手に起きた不運な出来事や、期待外れの結果に対して同情や残念な気持ちを表す表現です。
<例文>
“I couldn’t get tickets for the concert.” “Oh, that’s a shame.”(「コンサートのチケットが取れなかったんだ。」「あら、それは残念ね。」)
【It can’t be helped.】
「仕方がない」「どうしようもない」
⇒自分ではコントロールできない状況や、変えられない事実に対して、諦めの気持ちを表す際に使われるフレーズです。
<例文>
“The flight was canceled due to the bad weather.” “It can’t be helped.”(「悪天候でフライトがキャンセルになったんだ。」「仕方ないね。」)