結婚式の車の空き缶の由来は?鍋をたたく夜の騒ぎという説があります
Just Married と書かれた車が、空き缶をガラガラ引きずって走る。あの騒がしさのもとと言われるのが、新婚夫婦の家の前で鍋やフライパンをたたいて騒いだ、shivaree(シヴァリー)という古い習慣です。
In Japan
日本の結婚式は、式場の中でお祝いするのがふつうです。式のあと、2人の乗った車に何かを結びつけて走らせる。そんな光景は、日本ではあまり見かけません。
In English
アメリカの映画で、こんな場面を見たことはありませんか。Just Married(結婚したばかり)と書いた車が、空き缶を引きずって走り去るのです。わざと大きな音を立てて走ります。そのもとではないかと言われるのが、ヨーロッパから伝わった「鍋をたたいて騒ぐ」習慣です。
もとは、決まりを破った人をこらしめる騒ぎでした
ヨーロッパには charivari(シャリヴァリ)という習慣がありました。地域の決まりを破った人をはずかしめるため、みんなでふざけた行列を作って町を練り歩き、わざと耳ざわりな音楽を鳴らすのです。14世紀はじめのフランスの写本に、すでにその様子が描かれています(Wikipedia|Charivari)。
ねらわれたものの1つが、周りが認めない結婚です。連れ合いを亡くして早くに再婚した人や、年の離れた男やもめと若い女性の結婚などでした。音を出すために、鍋やフライパンなど、手近にあるものなら何でもたたきました(同じページ)。
アメリカの地方紙 Monadnock Ledger-Transcript の記事も見てみましょう。フランス語の charivari は「不満を示して騒ぐ群衆」という意味です。ヨーロッパでは、2人を手押し車に乗せて通りを練り歩くこともありました。最後は、馬の水おけに落とします(Monadnock Ledger-Transcript|2026年9月21日)。
この話の動画
アメリカでは、どの新婚夫婦も祝う騒ぎになりました
この習慣は北アメリカに渡り、名前が shivaree(シヴァリー)になまりました。そして北アメリカのほとんどの地域で、どの新婚夫婦にもする、にぎやかな結婚初夜の行事に変わりました(前掲・Ledger-Transcript)。
近所の人や友達が新婚夫婦の家の前に集まり、笛を吹き、洗いおけをたたき、大声で歌います。同じ記事は、ノースカロライナ州の歴史サイトの紹介も引いています。夫婦は近所の人を家に招き入れ、お菓子や葉巻を出しました。お返しに、家事に使う品を贈られたそうです。
アメリカの shivaree は、20世紀の半ばにはほぼ消えたと考えられています(前掲・Wikipedia)。ウィキペディアは、車に空き缶を結びつける習慣のもとになった「かもしれない」と書いています。Ledger-Transcript の記事によると、この習慣の名残は花婿の車のうしろの空き缶くらいです。それも消えつつあるようだ、と書いています。
この話で手に入る英語
They just got married.
和訳 2人は結婚したばかりです。
just は「ついさっき」。車の Just Married は、この just です。新婚の友達の話をするときに使えます。
The car had a Just Married sign and cans tied to the back.
Why do people tie cans to wedding cars?
The neighbors made a lot of noise outside their house.
- ① その車には Just Married の札があって、うしろに缶が結ばれていた。
- ② どうして結婚式の車に缶を結ぶの?
- ③ 近所の人たちが、2人の家の前で大騒ぎした。
出典: Wikipedia|Charivari / Monadnock Ledger-Transcript|The wild history of the shivaree wedding hazing(2026年9月21日)
1問だけ
この記事によると、ヨーロッパの charivari(シャリヴァリ)は、もともとどんな人に向けた騒ぎでしたか?
よくある質問
結婚式の車に空き缶をつけるのはなぜですか?
新婚夫婦の家の前で鍋やフライパンをたたいて騒いだ、shivaree(シヴァリー)という習慣がもとになったかもしれない、と言われています。はっきり確かめられた由来ではありません。
shivareeとは何ですか?
結婚初夜に、近所の人や友達が新婚夫婦の家の前に集まり、笛や鍋で大きな音を立てて騒いだ北アメリカの習慣です。もとはヨーロッパの charivari(シャリヴァリ)です。