ドイツでは日曜日、店が法律でほぼ全部閉まります
ドイツでは日曜日、スーパーもデパートも閉まっています。店の都合ではなく、憲法が日曜日を「働くのを休む日」として守っているからです。2009年には、ベルリンがクリスマス前の日曜日4回に店を開けてよいとした決まりが、憲法違反とされました。
In Japan
日本では、日曜日もスーパーやデパートが開いています。休みの日に買い物へ出かけるのは、ごく当たり前のことです。
In English
ドイツで日曜日にスーパーへ行っても、閉まっています。店を閉めるのは、店の都合ではなく法律の決まりです。日曜日に開けてよいのは、一部のパン屋や、駅・空港の中の店、ガソリンスタンドなどに限られます。
憲法が「日曜日は休む日」と決めています
ドイツの憲法にあたる基本法は、第140条で、ワイマール憲法の第139条をそのまま取り込んでいます。そこには、日曜日は「労働を休み、心を高める日」として法律で守られると書かれています(Wikipedia|Sonntagsruhe(ドイツ語))。
日曜日の休みを守る国の法律は、古代ローマまでさかのぼります。321年3月3日、コンスタンティヌス帝が「裁判官も町の人々も、太陽の日には休むこと」と定めました。これが最初の法律だとされています(同じページ)。
店の営業時間は、1956年の閉店法(Ladenschlussgesetz)で決められてきました。2006年からは、それぞれの州が決める形に変わっています(Wikipedia|Sunday shopping)。
日曜日に店を開けたベルリンは、裁判で負けました
ベルリン州は、クリスマス前の4週間(待降節)の日曜日4回すべてで、13時から20時まで店を開けてよいとしていました。これをプロテスタントの教会とカトリックの大司教区が訴えます。2009年12月1日、連邦憲法裁判所はこれを憲法違反としました(連邦憲法裁判所|2009年12月1日)。
理由はこうです。店がもうけたい、客がふだんの買い物をしたい。それだけでは、日曜日に店を開ける理由として足りない。日曜日は休むのが原則だと、はっきり分かる形でなければならない(同じページ)。
判決は、日曜日の休みが守るものとして、休養と健康、そして結婚と家族を挙げています(同じページ)。
それでも議論は続いています。連邦政府は、2027年1月1日からパン屋が日曜日に最大8時間開けられるようにする計画です。労働組合 ver.di のジルケ・ツィマーさんは「日曜日は、働く人が確実に休めると当てにできる唯一の日」と反対しています(Berlin Spectator|2026年7月10日)。
この話の動画
この話で手に入る英語
Everything is closed on Sundays.
和訳 日曜日は、どこも閉まっています。
日曜日に店が閉まっていることを伝える、短い言い方です。旅行の前に、Are the shops open on Sunday? と聞いておくと安心です。
Are the shops open on Sunday?
Sunday is a day of rest in Germany.
I forgot to buy groceries on Saturday.
- ① 日曜日、お店は開いていますか?
- ② ドイツでは、日曜日は休む日です。
- ③ 土曜日に食料品を買い忘れちゃった。
出典: Wikipedia|Sonntagsruhe(ドイツ語) / 連邦憲法裁判所|ベルリンの待降節日曜の営業に関する発表(2009年12月1日) / Berlin Spectator|Germany's Sunday Shopping Debate Heats Up Again(2026年7月10日)
1問だけ
この記事によると、2009年に連邦憲法裁判所がベルリンの待降節の日曜営業を憲法違反とした理由は何ですか?
よくある質問
ドイツでは日曜日に店が開いていないのはなぜですか?
ドイツの基本法(憲法)が、日曜日を「労働を休み、心を高める日」として守っているからです。店の営業時間は、2006年から州が決めています。
ドイツで日曜日に開いている店はありますか?
一部のパン屋や、駅・空港の中の店、ガソリンスタンドなどは開いています。