はしごの下を通ると不吉な理由は、三角形にあります
日本ではしごの下を避ける人は少数派ですが、欧米では今でもわざと遠回りする人がいます。壁に立てかけたはしごが作る三角形を、古代エジプトやキリスト教の考え方が『神聖なもの』とみなしたことが、この迷信の背景にあるとされています。
In Japan
日本では、はしごの下を通ること自体に、特別な迷信を持つ人はあまりいません。踏切や敷居を踏まないという言い伝えはあっても、はしごに関しては気にせずくぐる人がほとんどです。
In English
ところが英語圏では、"It's bad luck to walk under a ladder."(はしごの下を通ると不運になる)という迷信が今でも根強く残っています。工事現場で立てかけられたはしごを見ると、わざと遠回りして避ける人が珍しくありません。
壁に立てかけたはしごは、神聖な三角形だった
この迷信は5000年ほど前の古代エジプトが起源だという説があります。はしごを壁に立てかけると、地面とはしごと壁のあいだに三角形の空間ができます。エジプトでは三角形はピラミッドと同じく神聖な形とされ、はしごと壁のあいだの空間には善と悪、両方の霊が宿ると信じられていました(Live Science|The Surprising Origins of 9 Common Superstitions)。その空間を人が通ることは、霊を怒らせる行為として避けられていたとされています。
キリスト教と、絞首台の記憶
キリスト教では、父と子と聖霊の『三位一体』から3という数が神聖とされ、三角形も神聖な形と見なされてきました。はしごを壁に立てかけたときにできる三角形の下を通ることは、その神聖な形を『壊す』ことになり、悪魔を呼び寄せるとまで考えられたという説があります(HowStuffWorks|Why Is Walking Under a Ladder Unlucky?)。さらに、はしごの形が絞首台を連想させたことも、不吉のイメージを強めたとされています。1600年代のイングランドでは、死刑を執行される人が絞首台までの道のりで、実際にはしごの下を歩かされていたという記録も残っています(同記事)。
この話で手に入る英語
I'm not superstitious, but I never walk under ladders.
和訳 迷信は信じてないんだけど、はしごの下だけは絶対通らないんだ。
「迷信は信じていない」と前置きしながら、実は避けているというのは、英語圏の人が自分の迷信について話すときによく使う言い回しです。会話の糸口としても便利です。
Some people still refuse to walk under a ladder, even today.
The gap between a leaning ladder and the wall forms a triangle.
He walked around the ladder instead of going under it.
- ① 今でも、はしごの下を絶対に通らない人がいます。
- ② 壁に立てかけたはしごと壁のあいだには、三角形の空間ができます。
- ③ 彼ははしごの下をくぐらず、遠回りして避けた。
出典: Live Science|The Surprising Origins of 9 Common Superstitions / HowStuffWorks|Why Is Walking Under a Ladder Unlucky? / USC Digital Folklore Archives|Walking Under a Ladder
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よくある質問
はしごの下を通ると不吉というのは、どこの国の迷信ですか?
主に欧米で今も根強く残っている迷信です。日本ではしごの下を避ける習慣はあまりありませんが、英語圏では工事現場のはしごをわざと遠回りして避ける人が珍しくありません。
なぜ不吉だとされるようになったのですか?
壁に立てかけたはしごが作る三角形を、古代エジプトでは霊が宿る神聖な空間、キリスト教では三位一体を表す神聖な形とみなしたためとされています。はしごの形が絞首台を連想させたという説もあります。