Vサインの意味は、手のひら次第でイギリスでは侮辱になります
日本では写真を撮るときに気にせず出すピースサイン(Vサイン)。イギリスなど一部の英語圏では、手の甲を相手に向けると中指を立てるのと同じくらい失礼な意味になります。よく語られる『百年戦争の弓兵』起源説は、歴史家がほぼ否定しています。
In Japan
日本では、写真を撮るときに手の甲を相手に向けてピースサインをしても、誰も気にしません。むしろ定番のポーズです。
In English
ところがイギリスなど一部の英語圏では、手の甲を相手に向けたVサイン(ピースサインと同じ形)が、中指を立てるのと同じくらい失礼な意味になります。手のひらを相手に向ければ『平和』、手の甲を向ければ侮辱、という正反対の意味を持つのです。
『百年戦争の弓兵』説は、記録に残っていません
この侮辱的な意味を持つVサインの由来として、よく語られるのが『百年戦争のアジャンクールの戦い(1415年)で、フランス軍に捕まったイングランドの長弓兵が指を切り落とされると脅されたことへの、しっぺ返しだった』という説です。しかし、歴史家たちはこの説をほぼ否定しています。戦いと同じ時代を生きた年代記作者ジャン・ド・ワヴランが書き残しているのは、イングランド王ヘンリー5世が戦いの前の演説で『フランス軍は捕らえた射手の指を切り落とすと言っているらしい』と述べた、ということです。しかもその本数は、2本ではなく3本でした(Wikipedia|V sign)。この脅しが実際に実行された証拠も、それに対抗してこの仕草が生まれたという証拠も、当時書かれた記録にはまったく残っていません(前掲Wikipedia)。
確認できる最初の記録は、1901年のイギリスです
Vサインが侮辱の仕草として使われている、確認できる最古の記録は、1415年からずっとあとの1901年です。イギリス・ロザラムのパークゲート製鉄所の前で、撮影されるのを嫌がった労働者が、カメラに向かってこの仕草をした映像が残っています(前掲Wikipedia)。弓兵の話が本当なら、その間およそ500年ものあいだ記録が1つも無いことになります。ちなみに、手のひらを相手に向ける『勝利』のVサインを広めたのはイギリスの首相ウィンストン・チャーチルですが、初めのころは手の甲を相手に向けることもありました。側近たちは、その向きだと失礼な意味に受け取る人がいると本人に伝えています(Sky HISTORY|The truth behind Winston Churchill's 'V' sign)。
この話で手に入る英語
In Britain, never flash a V sign with your palm facing towards you. It's just as rude as the middle finger.
和訳 イギリスでは、手のひらを自分に向けたVサインは中指を立てるのと同じくらい失礼な意味になるので気をつけて。
イギリスやオーストラリアなど英語圏の一部を旅行するときや、現地の友達と写真を撮るときに、思い出してほしい一言です。
In Britain, the V sign with your palm facing in is a seriously rude gesture.
He didn't realize that turning his palm around changed the whole meaning of the sign.
Always keep your palm facing outward when you flash a peace sign abroad.
- ① イギリスでは、手のひらを自分に向けたVサインは、かなり失礼な仕草になる。
- ② 彼は、手のひらの向きを変えるだけでサインの意味がまるごと変わることに気づいていなかった。
- ③ 海外でピースサインをするときは、必ず手のひらを外側に向けておこう。
出典: Wikipedia|V sign / Forces News|Did Agincourt archers really invent swearing with a two-fingered salute V-sign? / Sky HISTORY|The truth behind Winston Churchill's 'V' sign
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よくある質問
イギリスでVサインをするとき、何に気をつければいいですか?
手のひらを相手に向ければ『平和』の意味ですが、手の甲を相手に向けると、中指を立てるのと同じくらい失礼な意味になります。写真を撮るときは手のひらの向きに注意しましょう。
Vサインが『百年戦争の弓兵』に由来するというのは本当ですか?
歴史家はこの説をほぼ否定しています。当時の年代記に残っているのは、フランス軍が切り落とすと言っているとされたのは3本の指で、2本ではないという話です。侮辱の仕草として確認できる最古の記録は、1415年からおよそ500年後の1901年のイギリスです。