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原田英語の沼 Harada Eigo no Numa

ENGLISH TRIVIA

中華テイクアウトの箱の由来は、元は牡蠣用でした

アメリカ映画でおなじみの、中華料理のテイクアウトが入った白い折り紙のような箱。実はもともと中華料理のために作られたものではなく、牡蠣を持ち帰るための容器として特許が取られたものでした。しかもこの箱、中国ではほとんど使われていません。

In Japan

日本でテイクアウトの料理を持ち帰るときは、袋やプラスチックの容器が主流です。折り紙のような白い箱を見かけることは、ほとんどありません。

In English

ところがアメリカでは、中華料理のテイクアウトといえば、あの白い折り紙のような箱が定番です。"Chinese takeout box"や"oyster pail"(牡蠣用の手桶)と呼ばれるこの箱、実は中華料理のために作られたものではありませんでした。しかも、中国ではほとんど使われていません。

特許を取ったのは、牡蠣を運ぶための容器だった

この箱の原型を作ったのは、発明家フレデリック・W・ウィルコックスです。1890年、ニューヨーク州ユティカに住んでいたウィルコックスは、共同発明者ウィリアム・D・モシアーとともに『紙製の手桶(paper pail)』として特許を取得しました(Google Patents|US426698A)。針金の持ち手は、この最初の特許の段階からすでに付いています。1894年には、住所をシカゴとして単独で改良版の特許を取り、その中で"oyster pail"(牡蠣用の手桶)という語も使っています(Google Patents|US529053A)。1枚の紙や厚紙から折り上げることで、水がしみ出さないようにしたのが、この改良版の狙いでした(Dieline|The Chinese Takeout Box Is As American As Baseball and Apple Pie)。

中華料理と結びついたのは戦後、しかもアメリカだけ

この箱が中華料理のテイクアウトと結びついたのは、第二次世界大戦後のことだとされています。20世紀半ばに牡蠣の獲りすぎと値上がりが起き、売れ残った牡蠣用の箱がメーカーの手元に大量に残りました。一方でアメリカでは戦後、レストランの持ち帰り料理がよく売れるようになり、中華料理はその人気の選択肢の1つだったため、この箱がそのまま中華テイクアウト用に使われるようになりました(Wikipedia|Oyster pail)。この箱は、いまも中国ではほとんど見かけません。ちなみにていねいに開けば平らな器のように広げられるのも、1枚の紙から折られているためです(前掲Dieline)。

この話で手に入る英語

That white takeout box was originally made to carry oysters, not Chinese food.

和訳 あの白いテイクアウトの箱は、もともと中華料理ではなく牡蠣を運ぶために作られたものです。

アメリカ人の友達と中華デリバリーの話になったときや、映画に出てくるあの箱について話したいときに使える一文です。

使ってみる
①

The Chinese takeout box you know wasn't invented for Chinese food at all.

②

The design was first patented in New York State in 1890.

③

You can actually unfold the box into a flat plate.

和訳
  • ① あなたが知っている中華テイクアウトの箱は、もともと中華料理のために発明されたものではまったくない。
  • ② このデザインは、1890年にニューヨーク州で初めて特許が取られた。
  • ③ 実はこの箱、開くと平らな皿として使うこともできる。

出典: Google Patents|US426698A (Paper pail, 1890) / Google Patents|US529053A (Paper pail, 1894) / Wikipedia|Oyster pail

動画で見る

The Truth About Your Chinese Takeout Box (Great Big Story) 中華テイクアウトの箱がどのように生まれたのかを、短い映像で解説しています。

1問だけ

中華テイクアウトの白い箱について、本文の説明として正しいものはどれですか?

よくある質問

中華テイクアウトの白い箱は、いつ誰が作ったのですか?

1890年、ニューヨーク州ユティカに住んでいた発明家フレデリック・W・ウィルコックスが、共同発明者とともに『紙製の手桶』として特許を取得しました。この最初の特許に牡蠣は出てきません。牡蠣とはっきり結びつくのは、1894年の改良版特許で"oyster pail"(牡蠣用の手桶)という語が使われてからです。

この箱は中国でも使われていますか?

ほとんど使われていません。第二次世界大戦後にアメリカの中華系レストランのテイクアウト文化と結びついた、アメリカ独自の習慣です。

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