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原田英語の沼 Harada Eigo no Numa

ENGLISH TRIVIA

ボクシングデーの意味は、拳闘ではなく贈り物の箱でした

イギリスやカナダ、オーストラリアでは、クリスマスの翌日12月26日が『ボクシングデー』という祝日です。名前だけ聞くと格闘技を思い浮かべますが、由来は使用人や商人に配った『クリスマスの箱』。アメリカでは、この日は祝日になっていません。

In Japan

日本では、クリスマスの翌日の12月26日は、ただの平日です。特別な行事も、休みもありません。

In English

ところがイギリスやカナダ、オーストラリア、ニュージーランドでは、12月26日は"Boxing Day"という名前のついた祝日です。名前だけ聞くと、格闘技の「ボクシング」を思い浮かべますが、試合とはいっさい関係ありません。しかも、アメリカではこの日は祝日になっていません。

名前の由来は、贈り物の『箱』

有力な説は2つあります。1つは、かつてのイギリスで、裕福な家庭や雇い主が、使用人や出入りの商人に向けて『クリスマスボックス』と呼ばれる箱を用意し、お金や食べ物、ちょっとした贈り物を詰めて12月26日に渡していたというものです。もう1つは、教会がクリスマス前の約4週間(待降節)のあいだ集めていた献金箱を、聖ステファノの日にあたる12月26日に開け、貧しい人々に中身を配っていたという説です(History.com|Why Is the Day After Christmas Called Boxing Day?)。オックスフォード英語辞典は、この語の印刷物での最古の使用例を1833年としており、1837年にはディケンズが『ピクウィック・クラブ』の中でこの語に触れています(前掲History.com)。

いまは、福祉ではなく買い物とサッカーの日

ボクシングデーは、かつてイギリスの支配下にあったカナダやオーストラリア、ニュージーランド、香港などにも広まりました(Gourmet Ads|What is Boxing Day?)。一方でアメリカは、この祝日を連邦の祝日として持っておらず、ほとんどのアメリカ人はこの日を特に意識しません(前掲Gourmet Ads)。もともとの慈善の意味合いは薄れ、いまは1年でいちばん大きな買い物の日の1つになり、イギリスではプレミアリーグのサッカーの試合が恒例になっています(前掲Gourmet Ads)。

この話で手に入る英語

Boxing Day has nothing to do with the sport of boxing.

和訳 ボクシングデーは、格闘技のボクシングとはいっさい関係ありません。

イギリス出身の人と話していてBoxing Dayという語が出てきたときや、この祝日の名前の誤解を解きたいときに使える一文です。

使ってみる
①

Boxing Day is one of the biggest shopping days of the year in the UK.

②

Many football fans watch Premier League matches on Boxing Day.

③

Boxing Day is not a holiday in the United States.

和訳
  • ① イギリスでは、ボクシングデーは1年でいちばん大きな買い物の日の1つです。
  • ② 多くのサッカーファンが、ボクシングデーにプレミアリーグの試合を観戦します。
  • ③ アメリカでは、ボクシングデーは祝日ではありません。

出典: History.com|Why Is the Day After Christmas Called Boxing Day? / Gourmet Ads|What is Boxing Day? Meaning, Origins & Where It's Celebrated

動画で見る

Why is the day after Christmas called Boxing Day? (ABC10) アメリカの地方ニュース局が、ボクシングデーという名前の由来を短く解説しています。

1問だけ

ボクシングデーについて、本文の説明として正しいものはどれですか?

よくある質問

ボクシングデーは、なぜこの名前なのですか?

18〜19世紀のイギリスで、裕福な家庭が使用人や商人に『クリスマスボックス』という贈り物の箱を渡していた習慣、または教会が献金箱を開けて貧しい人に配っていた習慣が由来とされています。格闘技のボクシングとは関係ありません。

アメリカでもボクシングデーは祝われていますか?

祝われていません。ボクシングデーはかつてイギリスの支配下にあったカナダやオーストラリア、ニュージーランドなどに広まりましたが、アメリカには連邦の祝日として存在せず、ほとんどのアメリカ人はこの日を特に意識しません。

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