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原田英語の沼 Harada Eigo no Numa

ENGLISH TRIVIA

サムシングフォーの意味は?19世紀イギリスの花嫁の詩でした

英語圏の花嫁には、結婚式で『古いもの・新しいもの・借りたもの・青いもの』を身につけるという言い伝えがあります。日本の白無垢には無いこの習慣、記録をたどると19世紀イギリスの詩にたどり着きます。

In Japan

日本の伝統的な花嫁衣装『白無垢』には、純粋さを表す白そのものに意味が込められていますが、『友人から何かを借りる』『青い物を身につける』といった、決まった4つの持ち物を用意する習慣はありません。

In English

英語圏の花嫁には、結婚式で『something old(古いもの)・something new(新しいもの)・something borrowed(借りたもの)・something blue(青いもの)』の4つを身につける、という言い伝えがあります。さらに『And a silver sixpence in her shoe(そして靴の中に銀貨を1枚)』という一文が続くこともあり、全部で5つの持ち物が伝統として語り継がれています。

最初の記録は1866年、『理由は分からない』という一文つき

この言い伝えが文字として最初に記録されたのは、1866年、イギリスの民俗学者ウィリアム・ヘンダーソンの著書でした。そこには『花嫁は何か借り物を身につけるべきである。どんな理由からかは分からないが』と書かれています(phrases.org.uk|Something old, something new, something borrowed, something blue)。この時点では『借りたもの』しか登場していません。いまとほぼ同じ形が現れるのは1871年、ロンドンの雑誌『St James' Magazine』で、そこには『新しいもの、借りたもの、青いものを身につける』とあります。『古いもの』はまだ入っておらず、『靴の中の銀貨』が加わったのは、さらにあとのヴィクトリア朝後期でした。生まれた場所をイングランド北部のランカシャー州とする資料は複数あります。ヘンダーソンがその地方の言い伝えを集めていたので、あり得る話だとされています。ただし同じ出典は、アメリカのランカスターとイギリスのランカスターが取り違えられた可能性もある、と書き添えています。アメリカにもすぐに伝わったようで、1871年10月にはミズーリ州の新聞にも同じ言い伝えへの言及が見つかっています。

女王が実の娘に、自分のレースを貸した

ヴィクトリア&アルバート博物館(V&A)によると、青という色は古くから『忠誠と誠実さ』に結びつけられてきました。『借りたもの』は、幸せな結婚生活を送っている親族の女性から借りることで、その幸せも一緒に分けてもらう、という考え方です。実例として博物館が紹介しているのが、1885年、ヴィクトリア女王が娘のベアトリス王女の結婚式で、自分の花嫁衣装に使ったレースを貸したというエピソードです(V&A|Old, new, borrowed, blue)。母から娘へ、レースと一緒に『借り物』の言い伝えそのものが受け継がれたことになります。

この話で手に入る英語

something borrowed

和訳 借りたもの(幸せな結婚生活を送る親族の女性から借りて、その幸せにあやかるという英語圏の花嫁の習慣)

海外の結婚式の話題で『something old, something new...』という言い方を耳にしたら、この言い伝えのことだとすぐに分かります。

使ってみる
①

For something borrowed, the bride wore her grandmother's necklace.

②

The rhyme was first written down in England back in 1866.

③

Queen Victoria lent her own wedding lace to her daughter in 1885.

和訳
  • ① 『借りたもの』として、花嫁は祖母のネックレスを身につけました。
  • ② この言い伝えは、さかのぼれば1866年にイギリスで初めて文字に記録されました。
  • ③ ヴィクトリア女王は1885年、自分の花嫁衣装のレースを娘に貸しました。

出典: phrases.org.uk|Something old, something new, something borrowed, something blue / V&A|Old, new, borrowed, blue

動画で見る

Something Old New Borrowed Blue Ideas (She Said Yes - The Ultimate Wedding Planning Guide) 『古いもの・新しいもの・借りたもの・青いもの』それぞれの具体例を、英語で紹介しています。

1問だけ

『something old, something new, something borrowed, something blue』について、本文の説明として正しいものはどれですか?

よくある質問

『something old, something new, something borrowed, something blue』とは何ですか?

英語圏の花嫁が結婚式で身につけるとされる4つの物の言い伝えです。古いもの・新しいもの・借りたもの・青いものを指し、『And a silver sixpence in her shoe(靴の中に銀貨を1枚)』という一文が続くこともあります。

この言い伝えはいつから始まったのですか?

最初の記録は1866年、イギリスの民俗学者ウィリアム・ヘンダーソンの著書です。そこにあるのは『借りたもの』だけで、いまとほぼ同じ形は1871年のロンドンの雑誌『St James' Magazine』で確認できます。

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