サンタにクッキーとミルクを置く理由は、世界恐慌の子育てでした
アメリカでクリスマスイブにクッキーとミルクを置く習慣が広まったのは、豊かな時代ではなく1930年代の世界恐慌のさなかでした。家計が苦しくても、人に与えることと、もらった贈り物に感謝することを子どもに教えるためだったと伝えられています。
In Japan
日本のクリスマスに、サンタへのお供え物という習慣はありません。プレゼントは、寝ている間にいつの間にか届くもの、というイメージが一般的です。
In English
ところがアメリカでは、クリスマスイブの夜、暖炉のそばにクッキーとミルクを置いて眠る家庭が今も数多くあります。子どもが用意したお菓子を、サンタが夜のうちに食べていく、という設定です。この習慣が広まったのは、豊かな時代ではなく、世界恐慌のさなかでした。
広まったのは1930年代、家計が苦しい時期でした
クッキーとミルクを置く習慣がアメリカで広まったのは、世界恐慌のさなかの1930年代とされています(HISTORY|Don't Forget Santa's Cookies and Milk)。
多くの家庭が困窮していたこの時期、親たちは、人に与えることの大切さと、わずかな贈り物でも感謝することを、子どもに教えようとしたと伝えられています。サンタのために少しのお菓子を用意することは、もらう側から、与える側になる練習でもあったわけです。
起源には、もっと古い『説』もあります
この習慣には、さらに古い北欧神話にさかのぼるという説もあります。ユール(冬至の祭り)の時期、子どもたちはオーディン神の8本足の馬スレイプニルのために食べ物を置いたとされ、オーディンが立ち寄ってお礼に贈り物を残してくれることを願ったといいます(前掲・HISTORY)。
この言い伝えは、いまもデンマーク・ベルギー・オランダに残っています。これらの国では、サンタのそりを引くのはトナカイではなく馬だと信じられており、子どもたちはクリスマスイブに、疲れた馬のためにニンジンと干し草を置きます。靴の中に詰めておくこともあります(前掲・HISTORY)。
ただし、1930年代のアメリカでの広まり方ほどには、時期や経緯がはっきりしていません。『クッキーとミルク』という、いまの具体的な形につながったのは、あくまで世界恐慌の時代のアメリカだった、と考えるのが確実な部分です。
この話で手に入る英語
Did you leave cookies out for Santa?
和訳 サンタにクッキー、置いた?
クリスマスの朝、海外の友達との世間話で使える一言です。
Every Christmas Eve, we leave cookies and milk by the fireplace for Santa.
The tradition became popular during hard times, not easy ones.
By morning, the cookies were always gone.
- ① 毎年クリスマスイブに、暖炉のそばにサンタ用のクッキーとミルクを置きます。
- ② この習慣が広まったのは、楽な時代ではなく、苦しい時代でした。
- ③ 朝になると、クッキーはいつも無くなっていました。
出典: HISTORY|Don't Forget Santa's Cookies and Milk: The History of a Popular Christmas Tradition
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アメリカでサンタにクッキーとミルクを置く習慣が広まったのは、どんな時期でしたか?
よくある質問
アメリカでサンタにクッキーとミルクを置く習慣は、いつから広まったのですか?
1930年代、世界恐慌のさなかに広まったとされています。家計が苦しい時期に、人に与えることの大切さと、わずかな贈り物でも感謝することを子どもに教えるための習慣だったと伝えられています。
もっと古い起源はあるのですか?
北欧神話にさかのぼるという説があります。ユール(冬至の祭り)で、子どもたちがオーディン神の8本足の馬スレイプニルのために食べ物を置き、お礼に贈り物を願ったという言い伝えです。デンマーク・ベルギー・オランダでは、いまも馬のためにニンジンと干し草を置く習慣が残っています。ただし、時期や経緯は1930年代の広まり方ほどはっきりしていません。