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原田英語の沼 Harada Eigo no Numa

ENGLISH TRIVIA

クリスマスツリーがアメリカに広まった理由は、ティアラを消した1枚の絵でした

アメリカにクリスマスツリーが広まったきっかけは、1850年に雑誌が載せた1枚の絵でした。もとはイギリス王室の絵でしたが、アメリカ版では女王のティアラとアルバート公の口ひげが、こっそり削られていました。

In Japan

日本のクリスマスツリーは、誰が広めたのか、はっきりした話をあまり聞きません。気づけば毎年12月に店先へ並ぶ、そんな存在です。

In English

ところがイギリスとアメリカでは、ツリーが広まったきっかけを、絵と年まで特定できます。1848年、ある雑誌に載った1枚の版画が始まりでした。しかもアメリカに伝わった版画は、元の絵からティアラと口ひげがこっそり消されていたのです。

1848年、雑誌に載った1枚の絵から

1848年、イギリスの雑誌『イラストレイテッド・ロンドン・ニューズ』が、ウィンザー城でクリスマスツリーを囲むヴィクトリア女王一家の絵を、表紙に大きく載せました(Wikipedia|Christmas tree)。

ツリーそのものは、ドイツから来た習慣でした。女王の夫、アルバート公はドイツ出身で、1847年に、子どもたちがツリーを喜ぶ姿は自分と兄が子どものころと変わらない、と書き残しています。この絵が評判になったことで、10年足らずのうちに、中流から上流の家庭にツリーが広く定着したとされています(前掲・Wikipedia)。

アメリカに伝わった絵は、ティアラと口ひげが消えていました

1850年、アメリカの雑誌『ゴディーズ・レディーズ・ブック』が、この絵をアメリカに紹介しようとしました。ところがそのまま載せることはしませんでした。

版画から、女王のティアラとアルバート公の口ひげを削り、王室にまつわる印を消してから掲載したのです(前掲・Wikipedia。原文では「女王のティアラとアルバート公の口ひげを取り除き、その版画をアメリカの光景に作り替えた」と書かれています)。王族の絵ではなく、どこにでもいる裕福な一家の絵に描き替えたわけです。この修正版が、アメリカで最初に広く出回ったクリスマスツリーの絵になりました。民俗文化史家のアルフレッド・L・シューメーカーは「1850年から60年までの10年間、アメリカ全土で、クリスマスツリーを広めるのにゴディーズ・レディーズ・ブックほど重要な媒体はなかった」と述べています(前掲・Wikipedia)。

この話で手に入る英語

Where does this tradition come from?

和訳 この習慣は、どこから来たんだろう?

見慣れた飾りやしきたりの由来を尋ねるときに使える一言です。

使ってみる
①

The Christmas tree tradition actually came from Germany.

②

That old picture is where the tradition really took off.

③

They edited the drawing before printing it in America.

和訳
  • ① クリスマスツリーの習慣は、実はドイツから来たものです。
  • ② この習慣が本当に広まったのは、あの古い1枚の絵がきっかけでした。
  • ③ アメリカで印刷する前に、その絵には手が加えられていました。

出典: Wikipedia|Christmas tree

動画で見る

Christmas Trees: A Forgotten History (The History Guy: History Deserves to Be Remembered) クリスマスツリーの習慣が広まった歴史的な経緯を、落ち着いた英語で解説する回です。

1問だけ

アメリカにクリスマスツリーの習慣が広まるきっかけになった絵について、正しいのはどれですか?

よくある質問

クリスマスツリーの習慣は、どこから始まったのですか?

16世紀のドイツが起源とされ、最初の記録は1539年のストラスブール大聖堂のツリーです。イギリスとアメリカで広く知られるようになったきっかけは、1848年に雑誌に載ったヴィクトリア女王一家のツリーの絵でした。

アメリカに伝わった絵に、何か手が加えられていたのですか?

はい。1850年にアメリカの雑誌がこの絵を紹介する際、ヴィクトリア女王のティアラとアルバート公の口ひげなど、王室を示す部分を削ってから掲載しました。

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