タクシーの自動ドアの由来は?ほぼ日本だけの仕組みで、きっかけは東京オリンピックでした
日本のタクシーは、運転手が操作すると、後ろのドアが開きます。この自動ドアは、海外ではほぼ見かけない日本独特のものです。広まったきっかけは、1964年の東京オリンピックと、ドアを手で開ける時の事故だったと伝えられています。
In Japan
日本のタクシーに乗るとき、後ろのドアは、自分で開けなくても勝手に開きます。あまりに当たり前なので、不思議だと思う人は少ないかもしれません。
In English
ところが、自動ドアのタクシーは、ほぼ日本独特のものだと、メーカーのトーシンテックは話しています。過去に売っていた香港で一部が走っている程度だそうです。
広まったきっかけは、東京オリンピックと、ドアを開けるときの事故でした
日本経済新聞の記事(2019年5月)によると、開発が始まったのは1950年代の後半です。1959年の秋に、専門の会社「東進エアードア」ができました。のちに東進物産、さらにトーシンテックへ社名が変わりました。創業者は、貿易会社を営んでいた岡田実さんと書かれています。タクシー会社から「運転手が座ったままドアを開け閉めできたら便利なのに」という要望があったそうです(日本経済新聞)。
普及が進んだのは、1964年の東京オリンピックのころです。アジアで初めてのオリンピックが東京で開かれた年です。日本交通などの大手タクシー会社は、「日本をアピールできる絶好のチャンス」と考えて、相次いで導入しました(同じ記事)。
実用面の理由もありました。トーシンテックによると、昔のタクシーでは、運転手さんが車から降りて、お客さんのためにドアを手で開けていました。その作業で事故も起きていたそうです。運転手が操作する形なら、乗客が安全を確かめないままドアを開けたり、車道側のドアを開けたりすることも防げます(乗りものニュース)。
海外へも売りましたが、広まりませんでした
同じ日本経済新聞の記事によると、香港には1973年から輸出が始まり、合計でおよそ2万台が納められました。ところが、アメリカのほか、イギリスやブラジルでも広まらずに終わったそうです。
アメリカで広まらなかった理由として、記事は次の3つを挙げています。
- ① 日本車より車体が大きく、パワーが足りなくなる
- ② 個人タクシーが多く、売り込み先がばらばらだった
- ③ 点検や修理の体制をつくるのが難しかった
記事には、地域ごとの車種や仕様に合わせた自動ドアをわざわざ作らなければならない面倒さもあった、とも書かれています。
だから、ドアが勝手に開くタクシーは、ほぼ日本だけの仕組みになっています。
この話で手に入る英語
The door opens automatically, so please don't touch it.
和訳 ドアは自動で開くので、さわらないでくださいね。
外国から来た友達や旅行者をタクシーに乗せるときに使えます。タクシーは taxi、運転手は driver と言います。
The driver opens the door for you.
Taxis in Japan are special.
Please wait for the door to open.
- ① 運転手さんが、ドアを開けてくれます。
- ② 日本のタクシーは、ちょっと特別です。
- ③ ドアが開くまで待ってください。
出典: 日本経済新聞|タクシー、なぜ日本は自動ドア? きっかけは東京五輪(2019-05-17) / 乗りものニュース|タクシーの自動ドア「おもてなし」だけが理由じゃなかった(2019-10-09)
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この記事によると、日本でタクシーの自動ドアの導入が進んだきっかけは何ですか?
よくある質問
タクシーの自動ドアは、いつから日本で広まったのですか?
1964年の東京オリンピックのころに普及が進んだと、日本経済新聞は伝えています。開発は1950年代の後半に始まっていました。
タクシーの自動ドアは、海外にもありますか?
メーカーのトーシンテックによると、自動ドアのタクシーは、過去に売っていた香港で一部走っている程度で、ほぼ日本独特のものです(乗りものニュース)。