high five(ハイタッチ)の起源は1977年10月2日です
1977年10月2日。ドジャースの試合で、次の打席を待っていた選手が手を高く突き上げたのが最初とされています。そしてこの仕草は、球場の外でもう1つの意味を持つことになります。
In Japan
日本の伝統的な祝福は、お辞儀か拍手です。
仲間がホームランを打っても、駆け寄って肩を叩くことはあっても、手のひらをパチンと打ち合わせる習慣は、もともとありませんでした。いまの日本の子どもがハイタッチをするのは、海外から輸入された仕草だからです。
In English
英語圏では、喜びが爆発した瞬間、手のひらを高く掲げてパチンと合わせます。
これが high five。日本語でもそのまま「ハイタッチ」として定着しました。
面白いのは、この仕草がいつ、どこで、誰が始めたのかを、日付まで特定できるという点です。多くの仕草や言い回しは由来がぼやけていますが、high five は違います。
1977年10月2日、ドジャースの試合中に生まれました
場所はロサンゼルス・ドジャースの試合、レギュラーシーズン最終日の6回です。大リーグの歴史で初めて、1つのチームから4人の30本塁打が出るという記録がかかっていました。
ダスティ・ベイカーが30号本塁打を打ち、ホームに戻ってきます。いちばん早く迎えたのは、次の打者として打席を待っていたグレン・バークでした。バークは右手を高く突き上げ、ベイカーに手を叩かせます。
ESPNの記事は、この場面をこう書いています。「バークは次の打席を待つ場所にいたが、興奮して手を頭の上に突き上げ、ホームに帰ってきた友を迎えた。ベイカーはどうしていいか分からず、その手を叩いた」。
ベイカー本人も、こう振り返っています。「彼の手が高く上がっていて、体は後ろに大きくそり返っていた。だから僕は手を伸ばして、その手を叩いた。それが自然な流れだと思った」。
由来には別の説もあります。1978〜79年のシーズン、大学バスケットボールのルイビル大学で、ウィリー・ブラウンが低い位置で手を出したところ、デレク・スミスが「いや、もっと高くだ」と言ったのが始まりだ、という話です。それでも、日付・場所・当事者の証言までそろっているのは、1977年10月2日のドジャースだけです。
作った本人が、この仕草を球場の外へ持ち出しました
ここまでが野球の話です。ハイタッチには、もう1つの広まり方があります。そして、それを持ち出したのは、この仕草を生んだバーク本人でした。
バークは現役当時、同性愛者であることを公表していませんでした。1970年代の大リーグには、公表できる空気がなかったからです。まもなく球界を去り、引退後に公表します。大リーグの選手として、初めてのことでした。
そのバークが、サンフランシスコで同性愛者のソフトボールリーグに加わります。そこで仲間と交わしたのが、自分が球場で生んだあの仕草でした。ハイタッチはこのリーグを通じて広まり、「誇りの印」として使われるようになります。
つまり、いま日本の子どもが何気なくやっているハイタッチは、球場で生まれ、球場の外でもう1つの意味を持った仕草です。1つの手のひらの動きが、2つの物語を運んでいます。
この話で手に入る英語
Give me five!
和訳 ハイタッチしよう!(喜びを分かち合うときの掛け声)
high five は名詞にも動詞にも使えます。Give me five! は「片手を出して」の意味で、両手なら Give me ten! になります。「上のほう」を意識するなら Up top! も同じ場面で使えます。
They gave each other a high five after the win.
Come on, give me five!
High five! We finally finished it.
- ① 2人は勝利のあと、ハイタッチを交わした。
- ② ほら、ハイタッチしよう!
- ③ ハイタッチ! ついに終わったね。
出典: SABR|October 2, 1977: Dusty Baker hits 30th homer, receives first-ever high-five from Glenn Burke / ESPN The Magazine|Jon Mooallem, The wild, mysterious history of the high five / Wikipedia|High five
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最初のハイタッチが生まれたとされる場面は、次のうちどれ?
よくある質問
ハイタッチ(high five)はいつ生まれたのですか?
1977年10月2日、ロサンゼルス・ドジャースの試合中に生まれたとされています。ダスティ・ベイカーが30号本塁打を打ってホームに戻った際、次の打席を待っていたグレン・バークが手を頭の上に突き上げ、ベイカーがその手を叩いたのが最初とされる瞬間です。
他の起源説はないのですか?
あります。1978〜79年のルイビル大学のバスケットボールチームで、ウィリー・ブラウンが低い位置で手を出したところ、デレク・スミスが「いや、もっと高くだ」と言ったのが始まりだという説です。ただし、日付・場所・当事者の証言までそろっているのは、ドジャースの1977年のケースだけです。