break a legの意味は?舞台では「脚を折れ」と言います
本番直前、英語圏の演劇の世界では「頑張って」の代わりに "Break a leg!"(脚を折れ!)と声をかけます。直接、幸運を祈ってはいけないからです。
In Japan
日本で本番前の人に声をかけるなら、「頑張って」「成功を祈ってるよ」と、ストレートに応援するのが普通です。
舞台袖でも、部活の試合前でも、思っていることをそのまま言葉にします。
In English
英語圏、とくに欧米の演劇の世界では、本番直前に "Break a leg!"(直訳:脚を折れ!)という、物騒な言葉をかけます。
意味は「頑張って」と同じです。ただし、そのまま "Good luck!" と言うのは避けられます。直接「幸運を」と祈ることが、逆に不運を呼ぶと考えられているからです。
なぜ「幸運を祈るな」なのか
劇場は、昔から「もっとも迷信深い場所」の1つとされてきました。直接 "Good luck" と言うと、その言葉自体が皮肉にも不運を呼び寄せてしまう、という考え方が根強くあります。だから、あえて逆のこと、それも物騒なことを言って運を試すような真似をするわけです。
ただし、「なぜ脚(leg)なのか」まではっきり説明した記録は残っていません。舞台の迷信の多くがそうであるように、理由の部分は今も謎のままです。
いちばん有力なのは、ドイツ語の航空用語
現在もっとも有力とされているのは、ドイツ語の "Hals- und Beinbruch"(直訳:首の骨と脚の骨が折れますように)という言い回しです。20世紀前半、パイロットの間で使われていた言葉とされ、意味が近いイディッシュ語の "hatsloche un broche"(成功と祝福)と音が似ていることから、1920〜30年代にアメリカの興行の世界へ伝わったのではないか、といわれています。
ただしこれも「もっとも有力な候補の1つ」であって、確定した由来ではありません。演劇の話としてはっきり出てくる最初の活字は、1939年に出た作家エドナ・ファーバーの自伝とされています。ただし1921年には、ロバート・リンドが競馬と演劇に触れてこの言い方を書いており、こちらのほうが古い(Wikipedia|Break a leg)。「暗殺者が舞台に飛び降りて脚を折ったのが由来」という話も広まっていますが、その事件より何十年もあとになって表現が使われ始めているため、根拠がないとされています。
この話で手に入る英語
Break a leg!
和訳 本番前の「頑張って」(演劇の世界だけで使う特別な言い方)
日常の応援には使いません。本番直前の楽屋や舞台袖でだけ使う、特別な符丁です。逆に "Good luck!" と普通に言うと、演劇関係者に驚かれることがあります。
Break a leg tonight!
We never say "good luck" backstage — it's always "break a leg."
Everyone backstage was saying "break a leg" before the curtain rose.
- ① 今夜の本番、頑張ってね!
- ② 舞台裏では "good luck" とは絶対言わないんだ。いつも "break a leg" だよ。
- ③ 幕が上がる前、舞台裏のみんなが "break a leg" と言い合っていた。
出典: Wikipedia|Break a leg / World Wide Words|Break a Leg
1問だけ
英語圏の演劇の世界で、本番前に "Good luck!" と直接言うのが避けられるのはなぜ?
よくある質問
"Break a leg"とはどういう意味ですか?
直訳は「脚を折れ」ですが、実際は演劇の本番前に使う「頑張って」に相当する言い回しです。直接"Good luck"と言うと逆に不運を呼ぶと考えられているため、あえて物騒な言葉で応援する習慣が生まれました。
"Break a leg"の由来ははっきり分かっているのですか?
はっきりとは分かっていません。もっとも有力とされるのは、ドイツ語の航空用語"Hals- und Beinbruch"がイディッシュ語の似た音の言葉を介して演劇界に伝わったとする説ですが、確定した証拠があるわけではありません。「暗殺者が舞台で脚を折ったのが由来」という話は、時代が合わず根拠がないとされています。