グラウンドホッグデーとは?アメリカでは毎年2月2日、動物が春を占います
アメリカとカナダには、毎年2月2日に「グラウンドホッグ」という動物が冬の長さを占う行事があります。ドイツからの移民が持ちこんだ言い伝えで、ドイツでは占う動物はアナグマでした。ただし占いの当たり具合は、調べると偶然と変わりません。
In Japan
日本で「春はいつ来るのか」を知りたいとき、たよりにするのは天気予報です。動物のふるまいで冬の長さを決める行事は、日本ではなじみがありません。
In English
ところがアメリカとカナダでは、毎年2月2日に Groundhog Day(グラウンドホッグデー)という行事があります。巣穴から出てきたグラウンドホッグ(リスの仲間の大きな動物)が自分の影を見たら、冬はあと6週間続く。見なければ、春は早く来る。ペンシルベニア州パンクサトーニーでは、フィルと名づけられたグラウンドホッグの「予報」を見に、多い年には4万人が集まります。
元はドイツの「アナグマの日」でした
この行事を持ちこんだのは、ペンシルベニア・ダッチと呼ばれる、ドイツ語圏からの移民です。ドイツには、2月2日の聖燭祭(キャンドルマス。キリスト教の祭日)を「アナグマの日」とする言い伝えがありました。巣穴から出たアナグマが日差しを浴びて影ができたら、冬はあと4週間続く、というものです。
アメリカに渡った移民は、アナグマの代わりに現地のグラウンドホッグを使い、冬の続く長さも4週間から6週間に変わりました。さらにさかのぼると、ドイツで占っていた動物は元はクマで、クマが少なくなって言い伝えが変わったとされています(Wikipedia|Groundhog Day)。
記録に残るいちばん古い「グラウンドホッグデー」は、1840年2月2日の日記です。ペンシルベニア州モーガンタウンのジェームズ・モリスが、ドイツ系の近所の人たちの言い伝えとして書き留めました。パンクサトーニーの地元紙が行事を報じたのは1886年、町で最初の「公式」の行事が開かれたのは1887年です。
占いは当たるのか?答えは「偶然と同じ」
気になるのは当たり具合です。フィルの的中率を39%とする集計があります。2021年にはレイクヘッド大学の気候学者たちが、33匹のグラウンドホッグによる530回の予報を、春の野草が咲いた時期と突き合わせました。結論は「予報は偶然と変わらない」でした(前掲・Wikipedia)。
それでも人が集まる理由の1つが、1993年の映画『Groundhog Day』(邦題『恋はデジャ・ブ』)です。グラウンドホッグデーの同じ1日を何度もくり返す主人公の話で、それまで平均2,000人ほどだった見物客は、映画のあと約1万人に増えました。そして映画のおかげで、Groundhog Day は「毎日同じことのくり返し」という意味の英語にもなりました。辞書にも「出来事がくり返し起きている(ように見える)状況」という意味で載っています(Wikipedia|Groundhog Day (film)))。
この話で手に入る英語
Every day feels like Groundhog Day.
和訳 毎日が同じことのくり返しに感じるよ。
テスト前や休みのあいだなど、毎日が同じ日の連続に思えるときの一言です。2月2日の行事の話ではなく、映画から生まれた言い方です。
Groundhog Day is celebrated on February 2 every year.
If the groundhog sees its shadow, winter will last six more weeks.
Work, sleep, repeat. It's like Groundhog Day.
- ① グラウンドホッグデーは毎年2月2日に祝われる。
- ② グラウンドホッグが自分の影を見たら、冬はあと6週間続く。
- ③ 働いて、寝て、またくり返し。まるで同じ日のくり返しだ。
出典: Wikipedia|Groundhog Day / Wikipedia|Groundhog Day (film)
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グラウンドホッグデーの元になったドイツの言い伝えで、冬の長さを占っていた動物はどれですか?
よくある質問
グラウンドホッグデーとは何ですか?
毎年2月2日にアメリカとカナダで行われる行事です。巣穴から出てきたグラウンドホッグが自分の影を見たら冬はあと6週間続き、見なければ春が早く来る、という言い伝えにもとづいています。
グラウンドホッグの予報は当たるのですか?
当たるとは言えません。2021年のレイクヘッド大学の研究は、33匹による530回の予報を調べ、偶然と変わらないと結論づけました。