ヨーロッパのレストランの水は、有料が当たり前です
日本では黙っていても水やお茶が無料で出てきますが、ヨーロッパでは違います。何も言わずに"water"と頼むと、有料のボトル水(しかも炭酸入りがデフォルトのことも)が運ばれてくることが珍しくありません。2026年にはイタリアで、無料の水道水を求めた客の訴えが最高裁で退けられてもいます。
In Japan
日本のレストランや食堂では、注文する前から水やお茶がコップに注がれて出てくるのが当たり前です。「水をください」とわざわざ言う場面は、ほとんどありません。おかわりも、たいてい無料です。
In English
ところがヨーロッパでは、何も言わずに"Water, please."と頼むと、高い確率で有料のボトル入りの水が運ばれてきます。しかも"Still or sparkling?"(炭酸なし、それとも炭酸入り?)と聞かれることが多く、ボトル水であることが前提のやり取りになっています。無料の水道水(tap water)が欲しければ、そうとはっきり言わなければなりません。
店にとって水は、仕入れて売る商品です
ヨーロッパの多くのレストランは、客に出す水をボトルで仕入れています。仕入れ値がかかっている以上、それがそのまま客への請求に乗ります(Food Republic|The Reason Tap Water Isn't Free In Europe)。店からすれば水もメニューに並んだ商品の1つで、ただで出すものだとは考えられていません。国や地域によっては、水道水がそのまま飲むのに向かないところがある、という事情も重なっています。
『水は人権』と訴えた客が、最高裁で退けられた国もある
2026年、イタリアである裁判が話題になりました。2019年末にホテルへ宿泊した客が、食事の際に無料の水道水を求めたところ、有料のボトル水(約7ユーロ)しか出してもらえなかったというものです。客は「水は誰もが持つ基本的な権利のはず」として約2,700ユーロの賠償を求めて提訴しましたが、イタリアの最高裁判所(Corte di Cassazione)は、ホテルやレストランに水道水を無料で出す法律上の義務は無いと判断し、訴えを退けました(CNN|Hotel's refusal to serve guest tap water at restaurant is lawful, top Italian court rules)。同じヨーロッパでも、決まりは国ごとにまったく違います。スペインは2022年の法律で、飲食店に無料の水道水を出すことを義務づけています。フランスでは、食事を注文した客に無料の水(carafe d'eau)を出さなければなりません。イギリスでは、お酒を出す許可を持つ店が、求められたら無料で水を出す決まりです。イタリアには、こうした決まりがありません(Euronews|Italy tap water not guaranteed: rules for restaurants, bars and hotels across Europe)。
この話で手に入る英語
Tap water, please.
和訳 水道水をください。
ヨーロッパで水を頼むときは、ボトルが開けられる前にこの一言を付け加えるのが安全です。何も言わないと、有料のボトル水が出てくることがあります。
Could I have a glass of tap water, please?
Still or sparkling?
- ① 水道水をコップ一杯いただけますか?
- ② 炭酸なし、それとも炭酸入りにしますか?(注文のときによく聞かれる定番の質問)
出典: CNN|Hotel's refusal to serve guest tap water at restaurant is lawful, top Italian court rules / Euronews|Italy tap water not guaranteed: rules for restaurants, bars and hotels across Europe / Food Republic|The Reason Tap Water Isn't Free In Europe
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ヨーロッパのレストランで、無料の水道水がほしいときにすべきことはどれですか?
よくある質問
ヨーロッパのレストランで水は無料ですか?
多くの場合、無料ではありません。何も言わずに water と頼むと、有料のボトル水が出てくることが一般的で、炭酸なしか炭酸入りかを選ばされます。無料の水道水がほしいときは"Tap water, please."とはっきり伝える必要があります。
イタリアでの水道水の裁判とはどんな話ですか?
2026年、ホテルで無料の水道水を求めたが有料のボトル水しか出してもらえなかった客が、約2,700ユーロの賠償を求めて提訴しました。イタリアの最高裁判所は、水道水を無料で出す法律上の義務は無いとして、この訴えを退けました。