ブラックフライデーの由来は?「黒字の日」より先に、警察が大混雑の日をこう呼んでいました
アメリカの大セール「ブラックフライデー」は、お店が黒字になる日だから、とよく説明されます。ところが1950年代、この呼び名を使っていたのはフィラデルフィアの警察でした。買い物客と渋滞で大混乱になる、いやな1日の名前だったのです。
In Japan
日本でも11月になると、ブラックフライデーのセールをよく見かけます。2014年に日本トイザらスが開いたのが、日本で最初とされています。2016年にはイオンも始めました。日本では「黒字の金曜日」と訳されることもあります(Wikipedia|ブラックフライデー (買い物)))。
In English
アメリカのブラックフライデーは、感謝祭(11月の第4木曜日)の翌日の金曜日です。2026年は11月27日にあたります。クリスマスの買い物シーズンの始まりとされ、アメリカで1年でいちばん買い物客が多い日です。名前の理由は「お店が赤字から黒字に変わる日だから」という説明がよく知られています。ところが、この説明が新聞に出た記録は、1981年がいちばん古いものです(Wikipedia|Black Friday (shopping)))。
1950年代、警察が使ったいやな呼び名でした
アメリカの歴史専門チャンネル HISTORY によると、1950年代、フィラデルフィアの警察がこの呼び名を使っていました。感謝祭の翌日は、郊外からの買い物客や観光客が町に押し寄せたからです。次の土曜日に、毎年恒例の陸軍と海軍のアメリカンフットボールの試合があったためでした(HISTORY)。
警察官は休みを取れず、いつもより長い時間働いて、人ごみと渋滞に対応しました。混乱にまぎれて、お店では万引きも起きました。
1961年には、呼び名がフィラデルフィアですっかり定着していました。そこで町の商店などが、悪い響きを消そうと「ビッグ・フライデー」に変えようとします。でも、うまくいきませんでした(HISTORY)。
もともと英語の black は、昔から災難が起きた日に付けられてきた言葉です。アメリカでは1869年、金の値段が暴落した日も Black Friday と呼ばれています(Wikipedia)。
「黒字の日」という説明は、あとから付きました
Wikipedia によると、この呼び名は少しずつ広まりました。1985年の地元紙フィラデルフィア・インクワイアラーには、シンシナティやロサンゼルスの小売店はまだこの言葉を知らなかった、と書かれています。
1980年代の初めに全国で知られるようになると、大事な商売の日に悪い呼び名が付くのを嫌った商店側から、別の説明が出てきました。お店は1月から11月までは赤字で、感謝祭の翌日から黒字になる、という説明です。昔の帳簿では、マイナスを赤いインクで、プラスを黒いインクで書いたからです。
この説明が新聞に出たいちばん古い記録は、1981年11月28日のフィラデルフィア・インクワイアラーです(Wikipedia)。HISTORY も、お店側が悪い呼び名をよい意味に作り変えた結果が、この「赤から黒へ」の話だと紹介しています。
この話で手に入る英語
The store is finally in the black.
和訳 その店は、ようやく黒字になった。
in the black は「黒字で」、in the red は「赤字で」という意味です。帳簿でプラスを黒、マイナスを赤のインクで書いたことから来ています。
The company was in the red last year.
Black Friday is the day after Thanksgiving.
- ① その会社は、去年は赤字だった。
- ② ブラックフライデーは、感謝祭の翌日です。
出典: HISTORY|What's the Real History of Black Friday? / Wikipedia|Black Friday (shopping) / Wikipedia|ブラックフライデー (買い物)
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1950年代、Black Friday という呼び名を使っていたのはだれでしたか?
よくある質問
ブラックフライデーの「ブラック」は黒字という意味ですか?
そう説明されることは多いですが、その説明が新聞に出た記録は1981年が最初です。1950年代には、フィラデルフィアの警察が、買い物客と渋滞で大混乱になる感謝祭の翌日をこう呼んでいました。
2026年のブラックフライデーはいつですか?
アメリカでは感謝祭(11月の第4木曜日)の翌日なので、2026年は11月27日(金)です。日本のセールは、それより早く始まることも多いです。