Tim UrbanのTED英語|先延ばしに名前と姿をつける
「先延ばし」という、誰もが持っている感覚を、頭の中に住む3匹のキャラクターの話にしてしまう1本。7,800万回以上再生されている、英語ブロガーのトークです。
Inside the Mind of a Master Procrastinator
先延ばし魔の頭の中/Tim Urban(ブロガー。人気ブログ『Wait But Why』の運営者)・2016年・約14分 字幕つきで見る ↗
なぜ、これほど届いたのか
「先延ばし」は、誰もが感じたことはあるのに、うまく説明できない感覚です。Urbanはこれを、頭の中に住む3匹のキャラクターの話に作り替えます。Instant Gratification Monkey(今すぐ欲しいザル)、Panic Monster(パニック怪獣)、Rational Decision-Maker(理性の意思決定者)。抽象的な心の動きに、姿と名前を与えてしまうわけです。
文は驚くほど短く、難しい単語もほとんど出てきません。サルが車のハンドルを握っている、怪獣が眠っている。どれも絵に描けるくらい具体的なので、英語が母語でなくても筋を追いやすい。
このトークは公開から7,800万回以上再生されています。正しい解決策を教えてくれるからではなく、自分の中にも同じサルがいる、と誰もが思い当たるからです。
名台詞
The Instant Gratification Monkey does not seem like a guy you want behind the wheel.
The Dark Playground is a place that all of you procrastinators out there know very well.
The Panic Monster is dormant most of the time, but he suddenly wakes up anytime a deadline gets too close.
和訳 「今すぐ欲しい」ザルは、ハンドルを任せたい相手には見えない。「暗い遊び場」は、先延ばし魔なら誰もがよく知っている場所だ。「パニック怪獣」はふだん眠っているが、締め切りが近づくと突然目を覚ます。
ここが聞き取れない
- 間の取り方
- オチの直前で、はっきりと間を置きます。日本語のスピーチより長く感じるはずです。焦って次の文を探さず、同じだけ待ってから話すと、それらしく聞こえます。
- 同じキャラクター名の繰り返し
- the Instant Gratification Monkey や the Panic Monster といった呼び名を、言い換えずにそのまま何度も使います。同じ音のかたまりが繰り返されるので、一度耳が慣れると、そこから先は驚くほど聞き取りやすくなります。
この1本の使い方
- 日本語字幕なしで、まず14分を通しで見る。分からなくても止まらない。
- 上の3つの引用文を、間の取り方を意識しながら3回ずつ音読する。
- 自分が先延ばしにしていることを1つ選び、頭の中の「サル」に何と言われているか、英語で2〜3文だけ書いてみる。
このトークが7,800万回以上再生されているのは、正しい先延ばし対策を教えてくれるからではありません。「先延ばしする自分」の姿を、キャラクターとして見せてくれるからです。今日は3つの引用を音読するところまでで十分です。明日は、字幕なしでもう一度、同じ14分を見てみてください。
よくある質問
このTED動画は、どんな人におすすめですか?
宿題や課題をつい先延ばしにしてしまう人におすすめです。抽象的な「先延ばし」という感覚を、頭の中のキャラクターの話として具体的に描いているので、英語が中級レベルでも内容を追いやすくなっています。
Instant Gratification Monkeyとは何ですか?
Tim Urbanが作った比喩で、「今すぐの快楽だけを求めるサル」という意味です。先延ばしをしてしまう心の動きを、このサルが車のハンドルを握っている状態として説明しています。