championの意味とは?Rita PiersonのTED英語
40年間教壇に立ってきた先生が語る、7分49秒の短いトークです。championという語を「優勝者」ではなく「決してあきらめずに支える人」という意味で使っていて、その1語だけでトーク全体の主張が伝わる作りになっています。
Every kid needs a champion
すべての子どもに、championが必要だ/Rita Pierson(教育者(教師歴40年))・2013年・7分49秒 字幕つきで見る ↗
なぜ、これほど届いたのか
このトークが効いているのは、championという1語に、主張のすべてを詰め込んでいるところです。championは「優勝者」の意味で覚えている人が多いと思いますが、ここでは「決してあきらめずに、その人を支え続ける人」という、別の意味で使われています。
語り口もシンプルです。Kids don't learn from people they don't like.(子どもは、好きでない相手からは学ばない)のような短い平叙文が、飾らずに積み重なっていきます。関係詞や複雑な構文はほとんど出てきません。
もう1つの工夫は、テストの点数という具体的な数字を使っていることです。「18問間違えた」に「+2」と笑顔のマークをつけたエピソードは、抽象的な教育論ではなく、目に見える1枚の答案用紙として語られます。
40年間、教壇に立ち続けてきた人だからこそ話せる内容を、中学生でも追える語彙とスピードで届けている。それが、7分49秒という短さでも記憶に残る理由です。
名台詞
Kids don't learn from people they don't like.
Every child deserves a champion, an adult who will never give up on them, who understands the power of connection, and insists that they become the best that they can possibly be.
You got two right. You didn't miss them all.
和訳 子どもは、好きでない相手からは学ばない。すべての子どもに、championがふさわしい。決してあきらめず、つながりの持つ力を理解し、その子がなれる最高の姿になることを求め続ける、そんな大人のことだ。2問は合っていた。全部を間違えたわけじゃない。
ここが聞き取れない
- don't learn がつながって聞こえる
- "Kids don't learn" は、don'tのtがほとんど発音されず、"don' learn"のように聞こえます。tの後ろに子音(l)が続くときによく起きる変化です。
- champion の強勢
- champion は最初の音節(cham)にアクセントがあります。「チャンピオン」と平らに言わず、「チャム」を強く、あとを弱く言うと英語らしく聞こえます。この語がトーク中に何度も出てくるので、耳を慣らすのにちょうど良い語です。
- didn't miss them all の them
- them は文中では弱く読まれ、「ゼム」ではなく「ダム」に近い音になります。didn't miss them all がひとかたまりで、区切れるのは最後の all の前だけです。
この1本の使い方
- 冒頭の2分だけを、字幕なしで聞く。champion という語が何回出てくるかを数えてみてください。意味は取れなくて構いません。
- 3つの名台詞を、音に重ねて声に出す。特に Kids don't learn from people they don't like. は、短いので10回繰り返して口になじませてください。
- 英語字幕で通しで1回見る。「+2」のエピソードで、先生が生徒に何と言ったかを、自分の言葉で日本語にまとめてみてください。
championという1語の意味を知る前と後では、このトークの聞こえ方がまったく変わります。「優勝者」ではなく「あきらめずに支える人」。その意味が分かった状態で、もう一度冒頭の2分を聞き直してみてください。短い文の積み重ねだけで、7分49秒があっという間に感じられるはずです。
よくある質問
Rita Pierson の TED トークはどれくらいの長さですか?
7分49秒です。2013年5月に公開された「Every kid needs a champion」というトークで、教師歴40年のRita Piersonが、子どもに必要な大人の姿について語っています。
このトークで使われる champion は、どんな意味ですか?
「優勝者」ではなく、「決してあきらめずに、その人を支え続ける人」という意味で使われています。トークの中で「an adult who will never give up on them」と説明されています。